【完全にOPPO】OnePlus12レビュー【消えたNever Settle】
どうも。しばもんです。
X(旧ツイッター) @monsivamon
はじめに
今回は超今更だが気が向いたのでOnePlus12をレビューしていく。
(次期モデルが今年中にリリース予定との噂を耳にして急いで作成したなんて言えない)
本機はOnePlusブランド10周年を記念したモデルでもあり、今のOnePlusの集大成とでも言うべきモデルでもある。
そんなOnePlusに胸がドキドキ。。
Never Settle!
スペック
まずはスペックについて紹介。。
しようと思ったがもともとSoCにSnapdragon 8Gen3を採用したハイエンドモデルなので基本的にケチの付け所は少ない。
非常に優等生なスペックであり、カメラと対応バンド以外は非の打ち所がないと言って差し支えない。
いいところはきりがないので悪いところのみに絞って解説する。
詳細については公式サイトを確認いただきたい
対応バンドについて
OnePlus12は地域によって展開されるハードが異なり、大雑把に言うと中国市場版とグローバルモデルの2タイプが存在する(厳密にはインド版などあるが割愛)のだが、モバイルネットワークについてはeSIMに対応しているか否かの差しかない(中国モデルはeSIM非対応)のでここではグローバル向けの対応バンドを参照する。
よく見ていただくとわかるのだが、ドコモの主力5Gバンドであるn79に対応していない。
つまり、OnePlus12はドコモ5Gとの相性が悪いということを示している。
4Gメインの使い方であればさほど大きな問題にはならないが、私は田舎在住でドコモ回線の使用がマストであるがゆえにここは結構気になるポイントであり目に付いたBadポイントとなる。
カメラについて
三眼かつペリスコープも備えた隙のない構成であると思われるカメラのスペックも実はハイエンドモデルとして考えると残念なものである。
順番に説明していく。
メインカメラ
メインカメラのセンサーにはLYT-808を採用する。
センサーサイズ1/1.4の比較的大型なセンサーのように見えるのだが仕様を調べると今年のハイエンドモデルで採用が増えたOV50H等と異なり、Dual Pixelに対応しておらず2x2 OCLという比較的古い技術でのフォーカスを行うものとなっている。
Dual Pixelに対応していないということは夜間や動きのある物体に対してのAF性能が低いということを示しており、ハイエンド、ましてやフラグシップを名乗るモデルとしてはいただけない。
そもそもLYT-808というセンサー自体IMX766やIMX890の後継センサーかつミドルレンジ向けに開発されていたものであり、ハイエンドモデル向けではないのでこれをフラグシップセンサーと全面的に押すのは違うのではないかと個人的には考えている。
更にケチを付けるならばOnePlus Openで採用されたLYT-T808というセンサー(こちらは紛れもないハイエンドセンサー)と名前が類似しすぎており、優良誤認を狙ったマーケティングでしかないのでこちらも私個人的にはOPPOのマーケティングに不信感を抱いた。
まとめると、OnePlus12のメインセンサーはLYT-808というセンサーサイズがまぁまぁなサイズであるだけでハイエンドセンサーとしての素質は特に備えていない普通のセンサーでありながら真のハイエンドセンサーであるLYT-T808との優良誤認を狙ったものである。
超広角
超広角にはIMX581を先代モデル同様採用している。
超広角としては大型の1/2ではあるのだが、スペックや型番から2018年にハイエンド向けとして発表されたIMX586の兄弟センサーであると考えられるのだが、冷静に考えてハイエンド向けのIMX586と同一であるわけが無く何かしらのスペックが削られていると考えられる。
IMX581については詳細な仕様が明らかになっていないので一概にどこが削られているのかはわからないのだが、8K動画撮影ができないことを考えると動画周りで何かしらのスペックダウンがされていると想像できる。(超広角でIMX586を採用した端末(例:Mi11U)は8K撮影が可能)
まとめると、OnePlus12の超広角は2018年のハイエンドセンサーであるIMX586から何かしらの機能が削られた古のセンサーであるIMX581を2024年のハイエンドモデルに採用したものである。
望遠
望遠にはOV64Bを採用したペリスコープを搭載している。
他社の過去フラグシップで採用された実績のあるセンサーであるのだがOPPOハイエンドでは本機と事実上の兄弟機であるFind X7無印のみに留まりスペックがどうのこうのという話ではなく、シンプルに発売時点でハイエンドモデルでの実績がないものとなる。
他社含む既存のOV64Bペリスコープ搭載は総じて高倍率ズームに長けており、OPPOが時前で開発した接写に強いIMX890ペリスコープとは性質が異なるものであることから、おそらくマーケティング的に受けの良い望遠性能を優先したのではないかというのが私の考えである。
こちらについては後に作例でご確認いただきたい。
インカメラ
オタクには無縁の機能なので割愛
実機レビュー
スペックについてはオタクの独り言であるので、さておき実機を見ていく。
外見
まずは正面。何の変哲もないエッジスタイルである。
あまり気にならないが、上下のベゼル太さには若干差あり。
裏面。先代モデルのデザインを引き継いでいる。
カメラモジュール周りのデザインが美しい。
右側面。カメラモジュールと音量、電源ボタンが一体化しているデザインであることがわかる。
それとカメラモジュールの厚みがかなり控えめであることもわかる。
ここ最近のハイエンドはカメラモジュールが出っ張りすぎなものも多いが、カメラを全面アピールしている端末としては珍しく控えめな印象。
左側面にはOnePlusシリーズではおなじみのiPhoneをパクったサイレントスイッチを備える。
左右両側面ともに金属フレームであるがゆえ、放熱だとおもわれるが重たい作業やゲームの連続プレイを行うと側面は激アツになる。
実機ベンチマーク
この数値に意味があるのかは正直疑問だが、一応計測しておいた。
パフォーマンスモードでの測定である。
スピーカー
普通以上ではあるが、最高ではない。
iPhoneがすごいのか本端末がいまいちなのかは微妙なところ。
カメラ作例
ここから大本命のカメラチェックである。
映像の新たな頂点、
10年の時を超えた傑作
って公式サイトにも記載ありますし。
スペック解説で散々書いてはいるが、最新のSoCを搭載したハイエンドモデルである本機の写真性能が悪いわけなく基本的にはいい感じに仕上がる。
発表会でもアピールされていたが、本機の写真アルゴリズムはFind X7シリーズと同等とのこと。
OnePlus12の写真は最近のXiaomiやHuawei機ほど派手な加工はせず比較的見た印象に近いものが撮れる感覚で曲がなく使いやすい。
昼間
花の写真を撮ると奥のボケが不自然になるのが気になる。
1型センサー搭載機には見られない現象。
二倍ズームもいいかんじ
古いとはいえ高解像センサーを搭載しているので、このような抜群の環境であれば超広角でも解像感のある写真が撮影可能。
OV64Bペリスコープの強みが出るシーン。
なぜか、手前にピントがあってるが、写真下半分の木などはきちんと解像されている。
10倍ズームしてもいい感じ
カメラがどうのこうの以前にモルモットがかわいい
飯(というかラーメンの)写真
ラー活はいいぞぉ!!
※ラー活仲間募集してます
厳しい条件で上位モデルと比較
OnePlus12は少し条件が悪くなるとセンサーのダイナミックレンジ不足で空が白飛びしてしまう。
一方でFind X7 Ultraはこのようなシーンでも白飛びを起こさない。
色味がぜんぜん違うし、全体のノイズ量も違う。
雲の隙間から見える青空もOnePlusは完全に飛んでいるが、Find X7 Ultraは青色を表現できている。
ズーム性能は言わずもがな
夜景
ここからはハイエンドスマホなら一通りこなせてほしい夜景である
引き続きFind X7 Ultraと比較していく
明るめのシーンではあまり差はない
ゴーストの出方に差あり。
夜間望遠も頑張ってるような。。?
よく見ると奥の方に解像感の差あり。
OnePlusは若干ノイジー
このくらい暗くなってくると搭載センサーの格の違いが見えてくる
動画
夜は撮り忘れたので割愛(撮ったはずだけどデータ行方不明)
価格について
私は運良く本機を7万円で手にすることができた為、本機に対しての価格と性能のバランスの観点で不満という不満はない。
しかし、本機を発売直後に定価で手にしなかったのは前述の対応バンドやカメラ性能について公表されたスペックから疑問を持ってしまい、特にLYT-808という名前は強そうだが実情はしょぼいセンサーを搭載していたことに気がついてしまったからである。
グローバル版の価格はおおよそ13万円だが、13万円もする最新ハイエンドでありながら時代遅れの技術を使ったセンサーを搭載というのはどうなんだろうというのが私個人の正直な感想である。
OnePlusおよびOxygenOSについて
OnePlusは元々OPPOから出資を受けて設立されたスマホメーカーでありOPPOからは独立していた(製造工場は同じだったらしい)ため以前のOxygen OSも現在のものとは雰囲気が全く異なるのだが、現在はOPPOに経営統合されグローバル版OnePlusに搭載されるソフトウェアも名前こそOxygenと名乗ってはいるが実態としてはColorOSと瓜二つで操作感や機能も殆ど変わらない。
機能的な差をつけるためなのかブランド格差を敢えて設けているのかはわからないが少なくともAI消しゴム機能については本家OPPOのほうが精度が良さそうである。
まとめ
OPPOとの統合が発表されたOnePlus 9 Pro以降、私が好きだった2020年以前のOnePlusがなくなってしまったショックでOnePlusを触ってこなかったのだが、改めて最新モデルに触れたことで本当にただのOPPOになってしまったんだなという現実を見せつけられた。
端末そのものにほとんど不満はないが、敢えて高い金額をOPPOグループに出すならばOnePlusにすることは金輪際ないと感じた。
私みたいなスマホ好きの変態は最先端を行くOPPOに資金投入すべきであり、OnePlusのようなサブブラドに投入するのはもったいないという事がわかっただけでも今回この端末に触れたのは良かった点である。
最後に
ここまで見ていただけたならお気づきかと思いますが、今回の比較写真コーナーでは一目で二機種見られるように新たな試みをしています。
何枚も写真選ぶのがめんどくさくてあの比較画像を自動生成するようにプログラムして出力させた結果あんな感じになっているのですが、個人的には解像感がだいぶ失われてしまって思ったのと違うやん!とはなってるんですが、せっかく時間かけて作ったのでとりあえず今回はこのまま行きます。
次回からは別の方法で同じ感じにできないか再検討するので今回はこれで勘弁してください。
スキ!されると記事制作のモチベーションになります。
Never Settle!
ではまた。ちゃーお。