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フランスには娯楽が無い分、自分を見つめる時間ができる。

今回は大事な事を話そう。
現代に生きる我々皆が考えるべき事についてだ。

まず、日本は本当に素晴らしい国である。
娯楽が溢れかえっている。
飲み屋にカラオケにボーリング、キャバクラから何から何まである。

しかしこの国、フランスには娯楽はない。
強いて言うならパリにある娯楽はおそらく美術館とカフェだが、皆んな公園でお喋りをしたり、ベンチに腰掛け読書をしたり、セーヌ川沿いでお酒を飲んだりしている。
筆者はこの国の生活スタイルが大好きである。
とても人間らしく生きられている。
自然があり、緑が多くて動物も虫も沢山いる。
無駄な娯楽が無いので時間が出来る。

筆者もよく、チュイルリー庭園やCité島、リュクサンブール公園がお気に入りでそこら辺に座って何もせずボーッとしている事が多々ある。
しかし実はこの時間がとても重要な時間なのである。

筆者はクリエイティブな仕事をしているので、どうにも頭がパンクしないように週1日は数時間ボーッとしている。
このボーッとしている間がとても大切で色々な事が浮かび上がってくる。
それは人生についてだったり、仕事についてだったり、かなり自分に向き合う事が出来る。
そして話は戻るが娯楽が無いので、その空いている時間を使って何かに打ち込む事が出来るのだ。

だからこの国からは極上の変態が沢山生まれてくるのだと思う。
アートにファッション、食に建築に音楽までこの国は数々の才能を輩出している。
時間と、自分を見つめる事ができる環境がここフランスには存在する。

日本で生きていたら娯楽がありすぎるが故に逆に何をしようか、という事になる。
だから自分と向き合えない人が多くなってしまい、大多数の意見に流されてしまう。

何もせず1人で、友人と、ただ外でボーッとしているだけで良い。
デートもそうだ。
高いランチに行ってその後はどこどこに行って、その後は、その次は、来週は、、、
遊びも、知らない女性にお金を払って飲みの席で、その後は、、、

そうでは無い。
そんな事を考える必要はない。
サンドイッチとビールを買って川沿いのベンチで、海沿いの防波堤で2人でボーッとして話している時間が楽しいのではないか。
そこでする話は100%ポジティブな物だ。


サンドイッチとビールだけで女性を楽しませられる男こそが本当に良い男だし、
サンドイッチとビールだけで男性に一緒に居たいと思わせられる女性こそが本当に良い女性だろう。
さらには何も持たずに外でダラダラ話してるだけで楽しいのが親友だろう。

裏を返せば自分に自信がない人ほど札束とシチュエーションに頼っている。

だがもしお金を持った時、
「サンドイッチとビール片手に外でお喋りがしたい。」
と言ってイヤな顔をする女性も男性も、貴方ではなく金を見ている。
本質を見抜かなければいけない。
素敵な貴方の周りにそいつらは必要ない。


そう、選択肢があるから迷うのだ。
人生も同じだ。

例えばどうしようもない環境からでも1つだけ何かを見つけて、それに賭けてみれば良い。
海外に住む筆者はゲットーもスラム街も見ている。
差別に貧困、宗教の違いなど日本とは比較できないくらい悪い環境だ。
皆ここから這い出るには音楽をやるかアートをやるかサッカーをするかなのだ。
1つ選択肢を持てばそれを死ぬ気でやるのだ。

今自分が何をすれば良いか、やりたい事が分からないと言う人も、ボーッとすればいい。
だが家ではなく外でだ。
そこから何かが浮かび上がってくる。
それが自分だ。

何をしようかではなく何もしなくて良いのだ。
選択肢が無ければ何もしなくていい。
何もしない時間に浮かび上がってきた事を、時間のある時に追求する。
人生とはそうである。
何だって良い。
一つ何か好きな事を見つけて探究する。
それが仕事に繋がるかもしれないし、趣味になるかもしれない。
見つかるまでボーッとするんだ。

ただボーッと自然や川や海を眺めている時間こそが特に現代人にとってはとても重要な事なのであるとフランスは気づかせてくれた。
フランスは筆者を野生に戻してくれる。
そして筆者もその野生的な生き方が好きだ。

かく言う筆者も日本に居た時とは違い時間があるのでやりたい事に打ち込めている。
こうして極上の変態がまた1人誕生だ。

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