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【すごい博物館013】東京工芸大学杉並アニメーションミュージアム:懐かしいキャラクターたちに再会して感動!

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■東京工芸大学 杉並アニメーションミュージアムとは

2024年2月に訪問

東京の杉並区にはアニメ関連企業が140社以上と多くあることから、杉並区が地元産業を応援しようと、平成17年(2005年)に杉並会館という施設の3~4階にミュージアムを開設しました。

そして平成30年(2018年)、アニメ教育に力を入れている「東京工芸大学」とネーミングライツ協定を提携し、現在の名称になったそうです。

アニメの原理や制作方法などについて体験しながら学ぶことができる、日本初のアニメ総合博物館で、制作会社の枠を超えて幅広いアニメキャラクターが集結しているのが大きな魅力なのだそうです。

3階は常設展コーナーになっていてアニメの歴史や技術が紹介されていて、中3階にシアターと企画展コーナーがあり、4階は体験教室などを行うワークショップスペースになっていました。

■3階:常設展

フロアには実物大のフィギュアなども置かれていて、訪問時には映画「ブレイブストーリー」のワタル・ミーナ・カッツが並べられていました。

部屋の中心の柱には、来館したマンガ家やアニメ監督たちが描いたイラストやサインが残されていて、数々の有名なキャラクターに目が奪われました。

日本アニメの歴史

日本で初めてのアニメは、大正6年(1917年)に制作された「芋川椋三玄関番の巻」という作品だそうで、そのアニメ黎明期から今日までの歴史が、テレビ画面やキャラクター人形などとともに紹介されていました。

世界的にも人気の「ドラえもん」や「ガンダム」の人形が展示されていたほか、ブラウン管式のテレビ画面には「アタックナンバー1」や「フランダース犬」のオープニング映像が流されていました。

こちらの英語解説には「スタジオジブリ」の功績が記されていて、昭和60年(1985年)の設立以来、「となりのトトロ」や「千と千尋の神隠し」等の作品が世界の映画祭でも様々な賞を受賞していることが紹介されていました。

アニメができるまで

監督、作画監督、美術監督の作業机が再現されていて、アニメができるまでには、企画、絵コンテ、動画、撮影、編集などの作業工程があり、アニメーターや美術スタッフなど多くの人が関わっていることが解説されていました。

アニメのセリフを録音する「アフレコ」体験コーナーがあり、日本語の他に英語・中国語・韓国語・フランス語が選べて、効果音もつけられました。

私は「鉄腕アトム」に挑戦してみましたが、声優の仕事の難しさを理解することができました。

アニメの原理

アニメの絵が動く原理を学ぶコーナーで、左の「ゾードロープ」という回転装置やパラパラ漫画などで、目の残像効果により絵が動いているように見えることが説明されていました。

アニメ制作体験コーナー

照明付きの机で絵を写し描きしたり、タブレット端末でコマ撮りを行うなど、アニメーションの制作工程を体験できるようになっていて、主に子供たちが楽しみながら挑戦していました。

■中3階:シアター・ライブラリー・企画展

中3階はアニメシアターとアニメライブラリー、そして企画展のコーナーになっています。

アニメシアター

このシアターでは200インチのスクリーンと5.1サラウンド音声で、懐かしい歴史的なアニメや最新の作品が上映されていました(20分程度の作品が中心)。

シアター後方のスペースには、昭和61年(1986年)から平成12年(2000年)までテレビや映画のアニメーション制作に使われていた撮影台が展示されていて、解説には、アニメは1秒24コマなので1分の動画には1440回の撮影が必要なことが記載されていました、大変そう。

企画展

訪問時には、「SPYxFAMILY(漫画の原作は遠藤達哉さん)」の企画展が開催されていて、原画やポスターなどが並んでいました。

令和4年(2022年)からテレビ放映が始まり、令和5年(2023年)には劇場版も公開され、日本だけでなく海外にも沢山のファンがいる大人気作品なのだそうです。

■4階 ワークショップスペース

4階にはワークショップスペースがあり、週末を中心にアニメ関連の体験教室が行われているそうです。

■まとめ

このミュージアムは「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の1つに指定されているそうです。

大人にとっては昔のアニメキャラクターに再会できる場であり、子供にとっては歴史や制作工程を学ぶ場であり、親子で訪れるのに最適なミュージアムだと感じました。

なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。

<良かった点・いまひとつだった点>

〇プロダクションを超えた多岐にわたる作品が紹介されている。
〇体験型の展示が豊富でアニメ産業の業務内容を理解しやすい。
〇高画質・高音質で堪能できるシアターがすばらしかった。
△外国人に楽しんでもらえるよう多言語音声ガイドがあるとよい。

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■インフォメーション

詳細はホームページで確認を

開館日・時間
 火~日曜日(月曜日は休館)
 10:00 - 18:00(入場は17:30まで)
料金
 無料
アクセス
 JR中央線・総武線または東京メトロ丸ノ内線の荻窪駅 徒歩約20分
 JR中央線・総武線の西荻窪駅 徒歩約16分
 西武バスの荻窪警察署 徒歩約5分
住所
 167-0043 東京都杉並区上荻3-29-5 杉並会館3階

以上です、ご覧いただきありがとうございました。

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