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【すごい博物館022】消防博物館:歴代消防車・ハシゴ車コレクションが圧巻!
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■消防博物館とは
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東京のほぼ中心に位置する四谷三丁目の交差点にある10階建てビルには、四谷消防署と同居する形で、東京消防庁が運営する「消防博物館」が入居しています。
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平成4年(1992年)に開館したこの博物館には、江戸時代から始まった東京での消防活動に関する歴史資料や、現代のレスキュー器具など、14000点以上の資料が収蔵されているそうです。
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5階が江戸時代、4階が明治から昭和、3階が現代の消防を紹介するフロアになっていて、地下には過去に使われていた消防車などがズラリと並べられていました。
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入館したらまず受付にて入館証を受け取り、展示会場に向かいました。
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消防博物館は「ポケット学芸員」というアプリに参入していて、展示資料の解説を読んだり聞いたりできて大変参考になりました(英語にも対応)。
■5階屋上:消防ヘリコプター
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5階のフロア脇の扉から屋上テラスに出ると、かつて活躍していた消防ヘリコプターが展示されていて、コックピットに入ることもできました。
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この「かもめ」号は、フランスのアエロスパシアル社のSA3160BアルウェットIIIで、昭和47年(1972年)から昭和63年(1988年)まで東京消防庁によって使用されていたものだそうです。
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コックピットに入ると街の景色とマッチして、まるで東京の上空を飛んでいるようなスリルのある気分を味わうことができました。
■5階:消防の夜明け
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江戸時代の建物は木や紙でできていたうえ、江戸には冬から春にかけて北風が吹きやすいため、大きな火事が頻繁に発生していたということです。
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このため、江戸幕府では「町火消」という組織を作って防火の取り組みを進めましたが、これが日本における消防の始まりにあたるのだそうです。
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こちらは当時の火災の様子を再現したジオラマですが、町火消たちは水で火を消すことよりも、炎の先にある家屋を破壊して延焼を防ぐことを優先していたことが表現されていました。
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火災が発生すると、地域ごとに設けられた町火消がそれぞれのグループを示す「まとい」を振り回しながら現場に駆けつけ、競い合うようにして延焼を食い止める作業に取り組んでいたということです。
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江戸時代には大火災が3度発生していて、明暦3年(1657年)の「明暦の大火(振袖火事)」では10 万人以上が死亡、明和9年(1772年)の「明和の大火(目黒行人坂火事)」では24Kmの範囲が破壊、そして文化3年(1806年)の「文化の大火(車町火事)」では江戸中心部の大部分が焼失してしまったということです。
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江戸時代の火消たちの勇敢な姿は、浮世絵の題材としても人気を博していたようです。
■4階:消防の変遷
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明治から昭和の時代にかけて、組織の近代化や機械化が進み、消防の機能が充実したことを紹介しているフロアです。
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明治時代になると放水による消火が行われるようになり、イギリス製のポンプなどが使われていたそうです。
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大正時代になると東京を中心に火災報知専用の電話が設置されるようになり、大正9年(1920年)には東京の日本橋に初の火災報知器が設置されたそうで、情報伝達のスピードアップにも取り組んだことがわかりました。
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消防士の防火服がズラリと並べられていましたが、時代とともに防水性や耐熱性が向上してきたことが見て取れました。
■3階:現代の消防
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この階は、主に子どもたちが対象に作られていて、疑似体験を楽しみながら現代の消防・防災について学べるようになっていました。
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こちらの一角には、子供サイズの消防隊員コスチュームが用意されていて、消防車や救出現場を背景に記念撮影をできるようになっていました。
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こちらは消防車のシミュレーターで、消防士になった気分で火災現場に駆けつけて放水をする疑似体験ができ、親子連れが楽しんでいました。
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フロアの一角には、昭和24年(1949年)に創立された「東京消防庁音楽隊」の制服や楽器も展示されていました。
■1階:エントランス
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受付の脇にもヘリコプターが宙づりで展示されていますが、この「ちどり」はフランスのシュド・アビエーション社のSE3160アルウェットIIIで、東京消防庁が初めて導入したヘリだそうで、昭和42年(1967年)から昭和57年(1982年)まで活躍していたそうです。
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世界各地の消防・救急車両のミニカーコレクションがあり、各国のデザインの違いなどを比較することもできて、見ごたえがありました。
■地下1階:消防自動車の変遷
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かつて東京各地の消防署で使用されていたレトロな消防車や救急車たちが、7台展示されていました。
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この消防ポンプ車はアメリカのアーレンス・フォックス社製で、大正13年(1924年)に輸入されたものだそうです。
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都市の高層化に対応してはしご車も導入されるようになり、右の「いすゞ・メッツ」(大正14年~昭和46年・1925~1971年)は木製のはしごを25m延ばすことができ、左の「ベンツ・メッツ」(昭和30年~50年・1955~1975年)は金属はしごで32mまで伸ばすことができたそうです。
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消防とともに人命救助に活躍する救急車ですが、ことらは昭和63年(1988年)から平成8年(1996年)まで赤羽消防署に配置されていたものだそうです。
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地下1階にはショップがあり、東京消防庁マスコット「キュータくん」の人形や、消防車・救急車のミニカーなどが販売されていました。
■10階:防災ラウンジ
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10階のエレベーターホールには、高層ビルにおける大地震発生時の対応方法の解説や、非常用の備蓄品サンプルなどが展示されていました。
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この階には広い休憩スペースや自動販売機コーナーもあり、お弁当を持参して食べている親子連れも見られました。
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ブラインドの隙間からは東京都心の景色を眺めることが出来ましたが、晴れた日には東京スカイツリーや富士山を眺めることもできるそうです。
■まとめ
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119番の通報を受け、人命救助のために火災や事故の現場にいち早く駆けつける消防隊員たちの現在の活動は、江戸時代の町火消から始まり、外国の技術なども取り入れながら進化してきたことを楽しく理解することができる博物館でした。
なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。
<良かった点・いまひとつだった点>
〇消防車やヘリコプターなど実物資料が豊富で満足感が高い。
〇子供が楽しめるアトラクションが豊富で休日スポットの価値高い。
〇解説やキャプションが丁寧なうえアプリで聞きながら鑑賞しやすい。
△問題に思う点は特にありませんでした。
■インフォメーション
詳細はホームページで確認を
開館日・時間
火~日曜日(月曜日は休館)
09:30 - 17:00 (入場は16:30まで)
料金
無料
アクセス
東京メトロ丸ノ内線の四谷三丁目駅 徒歩約1分
住所
160-0004 東京都新宿区四谷3丁目10番
以上です、ご覧いただきありがとうございました。