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【すごい博物館003】東京大学・農学資料館:忠犬ハチ公の臓器が!
農業好きにオススメ 大学関連施設 ハチ公の一部に会える 無料
■東京大学農学資料館とは
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東京大学の弥生キャンパスには農学部の施設などが入っていますが、その西側にある農正門を入った右側に「農学資料館」があります。
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煉瓦造り1階建ての農学資料館には、東京大学大学院農学生命科学研究科・農学部が収蔵する研究資料などが展示されています(いつ開館したのかは分かりませんでした)。
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長方形でワンフロアの館内には、壁面にそって過去の研究成果や国際的な賞の受賞記録、全国にある演習林の紹介などが展示されていて、中央には木のベンチがあり休憩ができるようになっていました。
■主な展示資料
忠犬ハチ公の内臓
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この資料館の注目は、明治時代に農業土木の研究に携わった上野英三郎博士(銅像は北村西望さん作)の飼い犬であり、上野教授が亡くなった後にも渋谷駅で帰りを待ち続けたとして有名な「忠犬ハチ公」の内臓です。
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東京を代表する街である渋谷のシンボルであり、映画化もあって世界的に有名な「忠犬ハチ公」ですが、昭和10年(1935年)に死んだあとの解剖で取り出された内臓が現在も残され展示されているのです。
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写真左がハチ公の肝臓、中央が心臓と肺、そして右が脾臓と解剖記録です。
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当初は寄生虫によるフィラリア症と判断されていましたが、平成23年(2011年)に行われた研究により、癌も死因のひとつだったことが判明したのだそうです。
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なお、ハチ公の胴体部分は剥製にされて、東京大学から東に約2キロのところにある国立科学博物館に展示されていますが、胴体と内臓が別々の場所で保存されているとは、少しかわいそうに感じました。
屋久杉巨樹の円板標本
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樹齢約1600年と推測される屋久杉の円板(直径2メートル以上)には、年輪に年表がつけられていましたが、この木は仏教伝来の時代より前の生まれだったことに驚きました。
国牛十図(複製)
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こちらは、鎌倉時代に作られた国産牛の図説を江戸時代中期に書き写したもので、日本国内の10地域で生育されていた牛のそれぞれの特徴が記載されているのだそうです。
演習林MAP
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日本全国に7か所ある演習林の地図とともに、研究成果を記した冊子が置かれていました。
マルクス・ヴァーレンペリ受
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大学院で行われたセルロースナノファイバーの効率的な生産方法の開発研究に対して、平成27年(2015年)に「森のノーベル賞」ともいわれる賞が贈られたことが賞状とともに説明されていました。
農学部の昔の写真
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昭和時代の農学部の校舎などを映した白黒写真がパウチにされていて、卒業生が学生時代に過ごしたキャンパスの風景を懐かしく鑑賞できるようになっていました。
上野英三郎博士とハチ公の像
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農学資料館の近くには、平成27年(2015年)に上野博士とハチ公が仲良く触れ合あっている銅像が建立されましたが、今でも天国で仲良く暮らしている姿を想像することができました。
■まとめ
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なんといってもハチ公の臓器が現在まで残されていることに驚かされる資料館でしたが、南隣の本郷キャンパスにある東京大学総合研究博物館(UMUT)からも徒歩10分程度なので、あわせて訪問するのがいいと思います。
なお、この記事は展示の解説やホームページ等を参照して記載しました。
<良かった点・いまひとつだった点>
〇ハチ公と上野教授とのエピソードに理解が進んだ。
〇農学部の演習場や研究成果について興味を深めることができた。
△パネルでの展示が中心で実物資料が少なく見ごたえがない。
<東京大学関連施設の記事>
インターメディアテク
東京大学総合研究博物館(UMUT)
健康と医学の博物館(東京大学医学部・医学部附属)
小石川植物園(東京大学大学院理学系研究科附属植物園)
農場博物館(大学院農学生命科学研究所附属生態調和農学機構)×閉鎖中
東京大学総合研究博物館(小石川分館)×閉鎖中
■インフォメーション
詳細はホームページで確認を
開館日・時間
年中無休(入場制限の日を除く)
09:00 - 17:00
料金
無料
アクセス
東京メトロ南北線の東大前駅 徒歩約1分
東京メトロ千代田線の湯島・根津駅 徒歩約8分
住所
113-8657 東京都文京区弥生1-1-1
地図
以上です、ご覧いただきありがとうございました。