見出し画像

#155 RIZIN.45 裏話

RIZIN.45(2023年12月31日、さいたまスーパーアリーナ)の裏話を集めたnoteです。

RIZIN.45から過日経ち、大会前後のいろいろな話が漏れ伝わってきましたので、まとめてみました。

過去のRIZIN裏話もありますので、よろしければ併せてご覧ください。


超満員札止め満員御礼

RIZIN.45の来場者数は23,013人(超満員札止め、主催者発表)。
昨年のBELLATORとの対抗戦と比較すると外国人選手が少なく、カードも弱いとの声もありましたが、バラエティに富んだラインナップが功を奏したのか、昨年の大晦日の来場者集23,661人とほぼ同数です。

また、PPVの販売件数も堅調で、超RIZIN(フロイド・メイウェザーvs.朝倉未来)を抜き、RIZIN史上最高の販売件数を記録しました。

そして、超満員札止めを祝して、関係者に大入袋が配られています。

関係者に配られた大入袋

太田忍の禊

SNSで誰かまわず本音でやり合うことが多い太田忍が、RIZIN LANDMARK 6(2023年10月1日)での佐藤将光との一戦の前に「もし負けたら世界で5番目ぐらに恥ずかしい(平本蓮の)髪型で過ごす」ことを宣言。

結果、敗戦した太田忍はRIZIN.45の対戦カード発表会見に世界で5番目ぐらに恥ずかしい(平本蓮の)髪型で登場しました。しかも対戦カード発表会見だけではなく、その後のスポンサーのイベントにもその髪型で臨み、世界で5番目ぐらに恥ずかしい髪型で丸一日を過ごしました。

さすが嘘偽りのない男。約束を守る行動力に好感度が上がったのではないでしょうか。

ポスター意匠

RIZIN.45の大会ポスターはPRIDE男祭り2006のオマージュ。

笹原圭一RIZIN広報事業部長は「泣いて、笑って、格闘技。」 は、この笑顔の格闘家たちの反対側には涙している格闘家がいることを伝えたくて作ったコピーであると語っています。

主催者としては、すべての格闘家、すべてのファンに笑って欲しいのですが、格闘技の残酷さはそれを許しません。
今回のポスターは試合後に保高幸子カメラマンが闘いのあととして撮影した写真で基本構成されていると同時に、激闘を終えた選手の笑顔って、何も語っていないのに、なぜこんなにも雄弁なのでしょうか。本当に胸を揺さぶられますよね。 笑って年を越せるのか、それとも悔し涙で年を越すのか、その答えは大晦日に出ますと、この大会に込められた思いも熱弁しています。

そして、ABEMAのPPVの販売促進用のポスターは、映画「トレインスポッティング」をモチーフに作られています。

ABEMA PPV販促用ポスター
元ネタ、トレインスポッティング

RIZIN柔術フェスティバル

昨年に引き続き今年も大会前に開催された「RIZIN柔術フェスティバル」。

武田光司、アラン“ヒロ”ヤマニハら現役選手に加えて、水垣偉弥、石渡伸太郎のレジェンドによる豪華メンバーで行われましたが、五味隆典にも出演オファーがあったことを本人がXで明かしています。

今年もRIZINから嫌がらせみたいオファーきたよー
そーゆー企画
寝るわ
午前中のイベントで三万円で出てって…紅白でado見たいから断ったw地上波なくなると厳しそう
お金は凄く大切だけど意味がわからないかな
三万円のギャラを伝える必要もないしガソリン代にもならない
年末はチビ達と過ごしたいからね
嫌がらせかな

五味隆典@Takanori_Gomi
2023年12月8日午後10:15

選手のセコンドや解説者として来場する必要があるついでのオファーであれば理解できますが、たしかにギャラ3万円は安いですよね。

RIZIN七不思議

「王座防衛されることのないバンタム級」というRIZIN七不思議があります。
2018年12月に制定されて以降5年間、バンタム級王座を防衛した(できた)選手は一人もいません。

新たに王座を獲得した朝倉海がUFCへの参戦を希望しているため、この七不思議は継続する公算大です。

バンタム級王座の変遷

新居すぐるの深イイ話👍

TikTokで「クラブセキュリティあるある」が話題となり、日頃からド派手なクラブ遊びもシェアするなど遊び人のイメージが強いのが新居すぐるです。

そんなイメージに反して、大晦日応援Tシャツの収益を全額、アンバサダーを勤めてる動物愛護団体LEOに寄付。そして、ファイトマネーはその応援Tシャツを買ってくれた人たちに地元北海道の名産をプレゼントするために活用しています。

ここまででも行動がカッコ良過ぎて男前なのですが、元日に発生した能登半島地震の緊急支援募金に試合のスポンサー料の一部を募金しています。

髙田キャプテン勇退

髙田延彦キャプテンは、RIZINにおける自身の役目を終えたことから退くことを公言していて、その動向に注目が集まっていましたが、12月21日、InstagramでRIZINから離れることを正式に発表しました。

私髙田はRIZINを離れます。
昨日、代表とのコンセンサスが完了、これをもって正式にRIZINから離れます。私の要望を快く受け入れてもらい何よりです👍
皆さん、これまでありがとうございました😊
大晦日は呑みながらライブ配信を楽しむかな🍺

髙田延彦 takada_nobuhiko
2023年12月21日

榊原信行RIZIN CEOはこの発表に対して、コメントしています。

髙田さんとは先日二人でお話をさせていただき、髙田さんのRIZINを卒業したいという意向を汲み、今回のアナウンスとなりました。
2015年の旗揚げから、もっと言えばPRIDE.1から共に格闘技を創り上げ、震えるほど分かり合ったり、時には気持ちがすれ違ったり、本当に苦楽をともにここまで歩んできました。
私をはじめRIZINのスタッフ達は、今年の大晦日までやっていただき、そこで卒業という形も提案をしましたが、髙田さんはそんな大袈裟にする必要はないとのお考えで、我々もそれを受け入れることとなりました。
正直、寂しい気持ちではありますが、これが今生の別れではなく、RIZINを離れても食事をしたりする関係は続け、また違った形での仕事での関わりも提案させていただきたく思っています。
これからも髙田さんに常に誇らしい気持ちを持っていただけるよう、私は変わらずこのRIZINに人生を捧げ全力で盛り上げ、磨いて行きます!

榊󠄀原信行@nobu_sakakibara
2023年12月21日午後9:47

RIZIN高額グッズ

RIZINのホームページやSNSでアナウンスされることなく、会場限定で販売される高額グッズ。

RIZIN.45では堀口恭司、朝倉海、平本連のサイン入りレプリカグローブ66万円(限定1点)、サイン入りポスター11万円(限定10点)が発売されました。

このほかにも、最低3万円から最高10万円相当のグッズが入っているRIZIN福袋が1万円で販売されました。
その福袋は選手直筆サイン色紙がもれなく当たるのですが、那須川龍心の対戦相手であるシン・ジョンミンのサイン色紙を引き当ててしまった超強者もいたようです。

シン・ジョンミンのサイン色紙

主力選手の次なる活躍の場はどこか

主力選手のうち、UFC参戦を希望している選手、RIZINとの契約が切れた選手がいます。

どの選手も人気・実力を兼ね備えたトップファイターだけに、その去就が気になります。

特に、UFC参戦を希望している堀口恭司と朝倉海について、榊原信行RIZIN CEOは「競技者としてUFCにチャレンジしたいなら、止められないし止めるべきじゃない。行けるなら行ってこいって感じです」と発言しています。

もし、両者がUFCと契約するようなことがあれば、またUFC JAPAN開催の機運も高まることになるかもしれません。

堀口恭司:UFC参戦希望
朝倉海:UFC参戦希望
朝倉未来:フリー
クレベル・コイケ:フリー(UFCやPFLからオファーがあったことを明言)

あとがき

RIZIN.45の大会テーマは「泣いて、笑って、格闘技。」。
勝って笑顔の選手。
嬉し泣きした選手。
悔し涙を流した選手。
笑顔で現役引退した山本美憂。
プロポーズに歓喜した人。
喜怒哀楽すべての感情が入り混じった大会テーマを体現した歴史に残るいい大会でしたね。

いいなと思ったら応援しよう!

ムッシュ monsieur
よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!