#164 RIZIN LANDMARK 8 裏話
RIZIN LANDMARK 8 in SAGA(2024年2月24日、SAGAアリーナ)の裏話を集めたnoteです。
RIZIN LANDMARK 8から過日経ち、大会前後のいろいろな話が漏れ伝わってきましたので、まとめてみました。
過去のRIZIN裏話はこちら。
来場者数
RIZIN LANDMARK 8の来場者数は7,758人(主催者発表)。
SAGAアリーナの収容人数は8,400人、ほぼ満席で、会場は熱気に包まれていました。
ケラモフvs.摩嶋、消滅
RIZIN LANDMARK 8のメインカードの一つだった、ウガール・ケラモフvs.摩嶋一整。
RIZIN LANDMARK 7(2023年11月4日、アゼルバイジャン・バクー ナショナルジムナスティックアリーナ)の公開計量時にウガール・ケラモフらがフーリガン行為(暴力的行為など)を行ったとして後日逮捕され、1か月26日間の拘留が命じられていました。
当事者間での和解が成立し、釈放されたものの、アゼルバイジャン当局による最終的な手続きが完了するまで出国ができないため、試合中止となりました。
ことの経緯は、同大会に出場していたアナスタシア・スヴェッキスカを巡るトラブルで、元ファイターのハサン・アジゾフが、ウガール・ケラモフほか、トフィック・ムサエフ、メイマン・マメドフらから暴行を受けたとされるもの。
ウガール・ケラモフの欠場を受けて代役に抜擢されたのは、水曜日のダウンタウンで足つぼチャンピオンとして脚光を浴びていた今成正和。
両者はRIZIN LANDMARK 4(2022年11月6日、ドルフィンズアリーナ)で対戦が組まれていたものの、摩嶋一整のけがで中止となった一戦。
マニア心を激しくくすぐられる寝技師対決が時を経て実現しました。
ポスター意匠
大会ポスターのモチーフとなった図柄は今泉今右衛門の「色鍋島」の絵皿です。
色鍋島(鍋島焼)とは鍋島藩(現佐賀県)の藩直営の窯で作られていた高級磁器です。
例のごとくABEMAの鬼姫アキヤマさんからの依頼という「命令」でABEMA用のポスターも3種類作成されました。
佐賀県・SAGAアリーナ初進出
RIZINでは初となる佐賀県、そしてSAGAアリーナでの開催。
これまで3回開催実績のある福岡県・マリンメッセ福岡での開催を目論んでいたものの予約ができず、隣県の佐賀県にRIZINの醍醐味の一つであるド派手な演出が可能なSAGAアリーナでの開催になりました。
みなさん、佐賀県で開催されることを聞いたとき、ビビってたじろぎましたよね。
昨今、プロバスケットボールリーグのB.LEAGUEができたことで、SAGAアリーナを含め全国各地に魅力的なアリーナが次々と建設されていて、今後も格闘技の大会が開催されたことがない地域での開催もあり得ない話ではありません。
関係者が語る、出場選手の"ココだけの話"!
RIZINのPPV販売をしているABEMAによる新企画「関係者が語る、出場選手の"ココだけの話"!」
関係者のAって、笹原圭一RIZIN広報のXで話題のABEMAの鬼姫ことアキヤマさんですかね。
風雲急を告げる佐賀大会
矢地祐介の対戦相手だったキム・ギョンピョの欠場を皮切りに、続々と欠場者が相次ぐ中で迎えたRIZIN佐賀大会。
対戦カードの発表が遅いことに定評のあるRIZINですが、佐賀大会に限っては発表が早かったために、欠場者を多数発表する羽目に。
対戦カード発表が早いと、欠場者が出た場合に、代替カードの発表をしなければならないマイナスの側面がありますが、とはいえ、ファンとしては一日でも早く対戦カードを発表してほしいですね。
ナン大好き摩嶋一整
試合に挑む選手の日常に密着したRIZIN Preparation。
今成正和との一戦に臨む寡黙な印象の摩嶋一整の日常が密着されました。
化学プラント工場でフルタイムの正社員として仕事をするファイター以外の顔を披露する中、好物のナンを文字ったお茶目な一面も垣間見えました。
ママさんファイター対決
RIZIN3戦目となるクレア・ロペス。23歳で妊娠・出産を経て、子育てをしながらMMAに挑戦し続けるキャリアの持ち主。
対戦相手の大島沙緒里も、双子の娘を持つママさんファイター。
女性アスリートにとって最も大きなターニングポイントになるのが「妊娠・出産」。
一時的にキャリアを離れなければならず、これを機に引退してしまう選手も少なくない現状を打破するため、子育てもしながら、キャリアを築いていきたい選手たちの光明になる一戦であってほしいですね。
平本蓮vs.黒石高大、場外乱闘
平本連がXに「とあるブレイキングダウンの選手がRIZINの会場で、酔っぱらって大騒ぎして出禁になった」とポストしたところ、疑惑の目を向けられた黒石高大が反応し、Xで場外乱闘が勃発。
私が会場で見た黒石高大は休憩時間中、ずっとファン一人ひとりに丁寧に写真撮影に応じていて、10mもの行列がてきる盛況ぶりを目撃しました。
会場を後にする際も、スタッフに囲まれて、連れ出されるのではなく、セミ終了後にお連れの人と2人で帰る姿を目にしています。
その姿は首にVIP PASSを下げ、シラフのように見え、平本連がポストした「PASSなし・酩酊状態」とは異なるものです。
平本蓮が言うブレイキングダウンの選手とは黒石高大だったのか、違う選手だったのか、はたまた虚言だったのか、真相は闇の中です。
あとがき
風雲急を告げたRIZIN佐賀大会。
OPENING FIGHT5試合、本戦9試合の計14試合ながら、KO・一本決着が多く、18時前に終わる異例の速さ。
榊原信行RIZIN CEOは「PPVの販売的には20時頃に終わるのがベスト」と大会総括で発言しましたが、満足度が高く、2024年を良い形でスタートダッシュした大会だったと思います。