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「なんで男性は育休取らないんだろう」を調べたら、驚きの連続だった

育休に関する調査の最新資料は2021年1月25日時点では令和元年度の調査(※1)がある。それによると、令和元年(2019年)の男性の育休取得率は7.48%に上昇したらしい(前年度は6.16%)。

1つ前の調査結果(平成30年)に衝撃的な数字が並んでいたので、まとめ。

男性育休取得期間短すぎる問題

前述の通り、男性の育休取得率はまだ10パーセントに達していない。一方でここ数年、女性は80%前半で横ばいである。(※2)

そしてさらに衝撃なのは男性の育休取得者の半分が5日未満しか育休取得しておらず、8割は2週間で仕事に復帰している。(※3)

育休5日…出産後、病院退院するまで(もしくは退院直後)休んでいるのかな。育児が大変なのはその後も続く、と言うかそこからが本番だと思うので、男性は1日でも長く育休をとって欲しい。保育園決まるまでは一緒に育休とってもいいんじゃないかな。

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育休取りたいと思っていない男性結構いる問題

調査(※3)によると、育休を取得したくても利用できていない男性が35.3%いる。それはそれで問題なのだが、その資料の「制度を利用したいとも思わなかった」と考える男性が45.6%いるというさらに衝撃の事実があった。

夫婦の分担あるだろうから、「利用したいと思わない」ことが悪いとは言わないが、回答者の中に「育児は妻がやるものだ」と思っている人が少しでもいないことを願う。ワンオペしてみてわかったけれど、1人で子供を育てるのは大変だ。

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育休を取得できなかった理由=繁忙期問題

同じ資料(※3)に続く育休を取得しなかった理由をみると業務が繁忙期で職場の人手が不足していた人が27.8%いる。繁忙期!って、そんなの10ヶ月前からわかっていなかったのでは。。というか、この質問に回答している人は女性を敵にまわすんじゃないか?女性は妊娠がわかった時点で育休のことを考え始めているはず。業務が繁忙期、と答えた男性の何割かは、子供が生まれてから育休のことを考えたはず(そして育休を取得できなかった)。

育休取得率が延びるには男性がもっと早くから育休を考え始める環境、習慣が必要なのかもしれない。妻に言われなくても、自分から育休を考えることが当たり前になるくらいの社会になれば変わるのかな。

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まとめ:ところで育休を男性もとるべきなのか

男性が育休をとることについては、家庭や会社など色々な理由があるだろうから取得しないことが悪だとは思わない。

逆に男性の育休取得率が上がると世界がハッピーになるかと言われても全然わからない。GDPが上がるかもわからない。

けれど、仕事を離れて、子供や家族と向き合う時間を作るのは悪くない。だから「男性も育休を取りたい」と思ったり「男性だけれど育休を取らないといけない」状況になったりした時に、気軽に育休がとれる環境になっていて欲しいとは思う。

私は育休を1年取得したが、育休は悪くないと思っている(この後のキャリアを心配することはあるけれど、それは誰にもわからない)。

男性が感じた育休の良さはまた今度。

出典・引用

1.厚生労働省:令和元年雇用均等基本調査

2.厚生労働省:平成30年雇用均等基本調査(速報版)

3.厚生労働省:「男性の育児休業の取得状況と取得促進のための取組について」


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