男性育休取得情報まとめと、男性が育児するまでの課題
少し前にバズっていた下記の記事を読んで育休ワンオペをしている私からすると多少違和感を感じたところがあったので、ちょっと調べてまとめてみた。
記事の内容を1つ1つ検証する余地はあるのだけれど、その中でも
・特にネット上の公的な情報はそこまで充実しているとは言えず
の部分はそんなことないかもと思ったので、ちょっと整理してみた。
育児休業をとろうと思ったら
そもそも育休をとろうと思ったら、まずは国のルールを確認するべきだ。育休は国が保障している制度だ。厚生労働省や内閣府の資料を読めばいいのだけれど、敷居がたかいと感じる人もいるかもしれない。その場合は、厚生労働省が出している下記のサイトを参考にすればいいと思う。育休を取るためにやるべき基本的なことはだいたいわかる。
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/
厚生労働省の育休関連のサイトはこちら(内閣府にも飛ぶ)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html
会社に育休の相談・申請をする
上記が国のルールだけれど、会社によっては事情が異なるかもしれない。なので会社のルールの確認は必須。
いずれにしても、
・会社のルールを確認する
・(女性社員でも)育休取得したことのある人にヒアリングする
・上司や人事などしかるべき人に相談する
とすればおおよそやることはわかる気がする。ポイントは自分が男性だとしても、女性社員など育休取得経験のある人に話を聞くことだ。性別を気にしなければ、先輩はたくさんいる。
当然、相談は「早ければ早いほうがいい」。育休を取らせてくれないような風土の会社で無理やりでも権利行使したいなら直前に言ってもいいかもしれないけれど、会社にとっても人事の問題なのだから、早ったほうがお互いにwin-winなのは間違いない。
育休の準備をする
赤ちゃんの物(服など)の準備はいくらでも世の中に参考がある。
https://junyu-fuku.com/blog/trouble-of-afterchildbirth/baby-products-should-be-prepared-before-birth/
最悪生まれたその日に頑張って用意すれば(Amazonとか使えば)、子供の退院には間に合わせることさえ可能。早くに用意するにこしたことはないけれど。
子供が生まれたら
ゼクシィが丁寧にまとめてくれていた。けれど、そもそも役所に出生届をだぜば、この辺りのことはわかるはずだから、そんなに今から気にしなくて良いと思う。
https://hoken.zexy.net/money/lifeplanning/life10.html
問題は「男性向けの子育て情報が足りないこと」
前述したように、手続き関係は調べればいくらでも出てくる。
問題は男性が「子育てノウハウ」を知るハードルが高いことだと思う。
でもその問題は以下の2点に根本的な原因があるように思う。
①男性が育児への当事者意識が芽生えるのは子供が生まれてから?
女性はそもそも子供をお腹に宿した瞬間に当事者になる。その瞬間から情報収集を開始している可能性が高い。ところが男性は生まれてから当事者になるのだと思う(もちろんそうじゃない人もいると思うが)。私は産休前の妻の検診に一緒に行ったが、それでも子供が生まれた後の想像力は妻よりも乏しかった。その結果、男女では育児を始めた瞬間にすでに10ヶ月の想像力の差がついている。
②男性の育児経験のある先輩を見つけにくい
女性には育児経験のある先輩がたくさんいる。けれど男性はまだまだ育休を取得したことのある人が少ない。(国の情報によればH27年時点で5.14%しか取得していない)。男性の情報収集のハードルは女性より高いのは確かだ。男性からすると育児のノウハウが足りないと感じるのだろう。
「スタートに出遅れ」「育児を始めようと思ったら情報がすぐに見つからない」男性からすると育児を始めた瞬間はパニックになるのは当然だと思う。
しかも、赤ちゃんは待ってくれない。目の前で言葉も喋れずに泣いている。泣いている赤ちゃんを放っておきながらスマホで「粉ミルク 作り方 ノウハウ」など調べている余裕はない。
解決策はまずは妻と情報共有をすること。
残念ながら、自分の親の世代と育児の常識は変わっているし、ましてやジブの父親が育休をとっている可能性はほぼないので、自分の周りから情報を集める以外に方法はない。
けれど情報はないわけではない。そもそも妻は夫よりも先に調べている可能性が高い。まずは妻に聞くのが一番良い。もし妻もわからなかったり悩んでいたら一緒に調べればいい。女性の気持ちになって調べればインターネットにも情報は沢山ある。例えばベネッセ のウィメンズパークとかでも子育てを扱っていたりする。
子育ては子供を育てながら、家族を育てることになるように感じる。いろいろな困難を家族で乗り越えるために、夫婦の会話の時間を増やすきっかけにもなる。大変なことは多いけれど、ポジティブに乗り越えていきたい。
本当は、男性がも子供が生まれる前から興味関心を持って情報収集ができれば良い。
どんなに頑張っても男性は妊娠検査薬を使うドキドキを知らないし、産婦人科に通う経験もないし、つわりの辛さも(生理の辛さも)、おかかが大きくなって服が着れなくなることも、お酒が飲めなくなることも、寝るときも苦しくて横向きのまま寝ないといけないことも、全部わからない。出産の辛さも、骨盤がガタガタになる辛さも、おっぱいを吸われる痛さも、髪の毛が抜ける辛さも、全部わからない。
ある意味、不幸なのは男性は上記の準備を全部すっ飛ばして「お父さん」になることだ。私もそうだけれど。
だから男性も子供が生まれる前から、子供が生まれることへの準備をし、生まれてからどんな大変なことがあるか、そんな苦労を乗り越えて子供を愛せるかを考え準備ができる機会や情報を提供すべなのだと思う。
ある市区町村ではそういう取り組みも始まっているが、もっともっと必要なのだと思う。
男性がいかに早く当事者になれるか、先に起こることを擬似体験しノウハウをためられるか、を今後、解決したい。
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