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どんぐりで算数の素地をみがく

これからの季節、沢山のどんぐりを街や公園で見かけるようになる。バンクーバーでは一足先にその季節がやってきた。
子供とどんぐり遊びをしたら算数の素地を養う遊びになったので記録。

どんぐりはいいぞ

「どんぐりは子供と遊ぶには最強のツール」だと気づいてしまった。いまだかつてこんなにどんぐりをすごいと思ったことはなかった。

[どんぐりのメリット]
・無料
・沢山集まる
・子供の手にちょうど良い大きさ
・軽い 
・保存が効く


そして、上記の特徴が、遊びを通じた学びに使える素材であることがわかった。子供は石も好きだけれど、石は重くて危険である。木の実は熟れてしまうし、松毬は意外と痛いし、かさばる。どんぐりが最高だ。

どんぐりを勉強に使ってみた

家に沢山の拾ったどんぐりを持って帰ってきたので、もしかしたら数の勉強に使えるかも、と思い、粘土遊びの最中にどんぐりを持ってきたら案の定成功。

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声をかけるなどして誘導しながら、数を数えながらどんぐりを並べて遊んだ。
娘は粘土にどんぐりを押し付けるのが楽しかったようだが、声を出しながら「1,2,3…」とやっていた。2歳の娘には10まで数えることはできても、数を対応させるのは難しかったらしく、3以降はかなりあやふやだったけれど。

振り返って、どんな遊びをして、学びに使えたか

遊びが「どんな学びに繋がるか」は後ほど補足するとして、今回はこんなことをして遊んだ。

1.どんぐり拾い
2.どんぐり投げ
3.どんぐりを滑り台から落とす
4.どんぐり×粘土遊び
5.どんぐりでリース作り

子供は10〜30分くらいは集中してやれると思う。集中できなければ、次の遊びをすれば良いかなと。どんぐり遊びは無限だ。

どんぐり拾い

どんぐりを拾うのも遊びになる。
子供が飽きてきたら、親や友達と「どれだけはやく集め羅れるか」競争をすれば、また集中して拾う。
時には「どこにどんぐりがありそうかな」と声をかけながら上をむかせれば木の形、色、実のなりかたなど、いろいろな発見をすることもできる。
どんぐりにも熟した物、まだ青い物様々だ。ちょうど緑から茶色になりかけている「レインボーどんぐり」探しをするのも楽しい。

どんぐり投げ

集めたどんぐりをひたすら投げる。投げても怒られないものはそんなに多くないので、子供は楽しいらしい。
例えば、
・遠くに飛ばす
・的(バケツや、遊具の一部など)を目掛けて投げる
・一度に何粒投げられるか挑戦する
などの変化をつけても夢中になる。

投げ終わったらまた集めても良いし、飽きたらそのままにしておいても問題ない。どんぐり最強。

どんぐりを滑り台から落とす

どんぐり投げに近いが、子供はどうやら「滑り台から何かを落とす」のが好きなようだ。集めた物を一度に全部落としては、もう一度拾って、また落として、というのを繰り返していた。
親が声をかけて、
・どのどんぐりが一番はやく落ちるか予想させる
・まとめて落とさず順番に落とす
・どうやったら滑り台から一番遠くにどんぐりが落ちるか
などを試させると繰り返し遊んでいても飽きない。

どんぐり×粘土遊び

どんぐりを家に持ち帰えったら、粘土と一緒に遊ぶと面白い。
粘土にどんぐりを押し付けてできた形を楽しめる。算数の勉強にもなる。
詳細は前述した通り。

どんぐりでリース作り

妻はどんぐり、木の実、落ち葉、キラキラのストーンを使ってリースを作っていた。丸い台紙の上に、子供に自由に物を置かせていた。

あらゆる遊びには学びがある

あらゆる遊びに学びがある。今回紹介した遊びも以下のような学びにつなげることができる。いずれも小学生になって勉強することばかりだ。

1.どんぐり拾い
 全身運動。たったりしゃがんだり走ったり。
 どんぐりの色や形に注目すれば、比較する力を養ったり、色彩感覚を養う。
 どんぐりの木に注目すれば植物の性質への気付き。

2.どんぐり投げ
 投げる運動。

3.どんぐりを滑り台から落とす
 物理的な気付き。速さや距離の関係。
 形や重さへの興味関心。物の形や重さの違いによって性能や性質が異なること。

4.どんぐり×粘土遊び
 数の数え方。数量感覚。

5.どんぐりでリース作り
 立体感覚。色彩感覚。


もちろん、子供は放っておいても勝手に学んでいる。ただ、少し大人が意識して声をかけると新しい視点や考え方に気づくこともある。もちろん子供から大人が学ぶことも多いので、押し付けることはよくないが。


#「となりのトトロ」をみてからどんぐり拾いをしたら効果が倍増した。

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