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能登でのこと

前回の投稿をしてから5日後。 9月21日。

再びショックなことが起きてしまった
 

テレビの映像から 皆の投稿から流れてくるのは大雨で土砂崩れした場所 流された家 車。

再び行方不明者も。 亡くなられた方もいるという
 

また、能登で。 なんで能登ばかり。

誰もがそう思ったと思う。 ほんとに、なんで・・・
 

能登半島で水害が起きてしまった

お正月の地震から9ヶ月以上経ち みんな頑張ってるのに

1月と4月に能登で出会った人たち 仲良くなった友人 いろんな人の顔が一気に浮かんだ。
能登に暮らす友人たちに連絡をした。

もう心が折れてしまうかもしれない
疲れた
涙も出ないって

そりゃそうだ・・。

早くから沖縄から能登に入り、10/5-6に予定していた奥能登音楽祭 『あかりのおと』 に向けて走り回ってくれていた メンバー代表のあーりーさん
 

祭りの文化のある能登半島

あーりーさんは地震で壊れてしまった大切な御神輿も ずっと直してくれていた。

馬緤の御神輿

苦渋の決断だったと思う

祭りの10日前 延期の決断をしてくれた

行けるメンバーで各々支援へ向かった

私は再び 沢山コーヒーを焙煎して お正月と同じ準備を車に詰め込み 

能登への募金と コーヒーのお供に手作りおやつがあればいいなぁと SNSで呼びかけさせていただいた。

本当にありがたいことに、募金も 手作りのおやつも 農家さんからは葡萄やりんご

車で寝れないくらいに沢山の想いをお預かりした。

さやかさんが私の投稿を見て 
村の仲間に呼びかけてくれた
こんなに沢山 さやかさん皆さんどうもありがとう!
息子のゆうせいくんもシフォンケーキを焼いてくれた
ありがとう。

出発当日まであちこちに取りに行かせていただき、能登へ向かった。

能登のみんなの心を思うと落ち着かない


今年出会った能登半島の先端でカフェをしていた友人 さちさんが今暮らす金沢に一泊させてもらった。

さちさんはいつかカフェを再建すると心に決めて 今は金沢でごはんを作り 出店している

1mmでも能登のみんなの力になりたくて来たのに、さちさんは到着するなり 温かいごはんを用意してくれていた。

ドライカレー
隅々まで美味しかったなぁ。

さちさんのごはんは本当に美味しい。

全てに愛がある

朝はなんと
起きたらすでにコーヒーまで用意してくれていた
人に淹れてもらうコーヒーって本当に幸せ

 
翌日 さちさん宅を後にし 珠洲へ向かった。

天気はずっと雨。 
 

今回、コーヒーの横でマッサージがしたいと 
DIY仲間の明日香ちゃんが 作り途中のモバイルハウスで、群馬県からかけつけてくれた。

防水シートを貼ってかけつけてくれた明日香ちゃん

今回の水害でまた倒壊した家があり 道が崩れ 主要の国道は春より随分と走りやすくなっていたけれど、奥地は通行止めや土砂崩れ

地震より今回の水害の方が酷いと聞いた地区もあった

爪痕が悲しい・・・

地震以来 まだ水が一度もきていない地区もあるという

9月に遂にくる予定が 今回の水害で浄化槽が壊れまた延期になってしまったと。
 

水害から2週間 電気がきてない地区もあった。

これが今の日本の一部で今も起きている現状

心のうちは苦しいに決まってる

だけど うまく言えないけれど 沢山の笑顔を見させてもらった

弱音も吐いてくれた

負けんぞって伝えてくれた

愛のあるユーモアでみんなを笑わせてくれる人もいた

自分たちでやるしかないと いつまでも被災者でいられないと動いてる人たちがいた

来てくれてありがとうと涙してくれる人がいた
 

地震に雨で もうやる気が起きないんだと 

外から来て手伝ってくれて ようやく動けるんだと、助けて欲しいと伝えてくれた

沢山いろんな声を聞いたよ

聞かせていただいた。

能登で暮らす皆さんは本当に 強くて優しくて逞しかった

そして 土地も人も 沢山傷ついてました

私は これは能登に限らず 優しさの循環を目の前で行動していけたらいいなと思う

悲しいことはどうしたって起こるんだから

だから、できることをできる人ができる形でする

まず 自分を大切に。

まとまらないままの 今回の能登での備忘録

前回もお世話になったあみだ湯さん
珠洲の町中のみんなのお風呂屋さん
移住者の若者たち ボランティアさんで運営されている
あーりーさん 3号目の最新の手作りの動く家
(あーりーさんは動く非常袋と前に言っていた)
コーヒーの隣では明日香ちゃんがマッサージを
あーりーさんの奥さんが
飛行機で沖縄からローチョコレートを運んでくれた
お預かりした果物たち
長野のりんごはやっぱり美味しいねぇ
葡萄が甘い!!
と皆さん喜んでくださいました
ありがとうございました。
いつの間にか撮っていただいてた写真
皆さん喜んでくださってよかった!
現地入りしていたり 珠洲で暮らしている
『あかりのおと』メンバーも集まってくれた
日が暮れるまで みんな集まる
夜は活動後のボランティアさんが多い
春にお会いしたかおりさん
自身も大変なのに 料理の得意なかおりさんは
あみだ湯を手伝う皆さんに夜に差し入れを運んでる
私たちにまで おにぎりを。
再会が嬉しい。
春にコーヒーを飲んでくれて、
翌日お返しにと手作りの珠洲焼きの置物をプレゼントしてくれたしほちゃん親子
今回もまた 美味しいから食べてくださいと持ってきてくれた。 みんな本当に温かい。
ここが『あかりのおと』開催予定地だった
木ノ裏野営場
めちゃくちゃいいところだった
あーりーさんの車には 走り回ってくれた跡が
看板を書いてくれたのは 沖縄のまいちゃん
今回チャリティーTシャツの絵を描いてくれた友人だ
ここは馬緤 自主避難所
避難所という言葉に違和感を感じる
温かくて愛のある人たちが暮らしている
笑い声がいつもする場所
ここにお正月からずっといるひろしさん
ひろしさんのことを 裏ではみんな 救世主だと言っている
お風呂を作り 薪を割り 山の水を引いて ご飯を作り 
今は災害ゴミと呼ばれてしまうものを買い取って 
たまに長野で能登のことを話しながら販売してくれている
人間力のある尊敬する人。
砂取節という歴史ある祭りの時の手ぬぐいを
 プレゼントしていただいた
目の前の海の前で。
あかりのおとTシャツ 
今回は延期になってしまったけど みんなよく着てた
京都から一週間 キャンピングカーにわんちゃんも一緒に 
炊き出しに来られてた のこさんとがんじーさん
この日は揚げたての天ぷら
夕陽が綺麗だった
ちょっと近くまで行ってみた 
ここから先は土砂崩れが酷い
月はいつだって どこだって綺麗なんだよなぁ
この日は支援がなかなか行き届かないと聞いていた大谷地区へ
ご縁を繋いでいただき辿り着いた集会所
皆さんお弁当を取りに来る時間で
コーヒーも飲んでくださった
ここは電気もまだ来てない 断水中
近々お風呂を積んだ車が来るという
パニックだと情報がわからないと言っていたおばあちゃん
笑顔で悪夢だと地獄だと話してくれたおじいちゃんもいた
誰も来ないから自分たちでやるしかないと
 お風呂やトイレを直している人たちもいた
今度は泊まりでゆっくり来てね と言ってくれた人も。
土砂崩れ 倒壊した建物 
その先に一軒 営業しているお塩屋さんがあった
『珠洲製塩』さん
この目の前の海で取れたお塩だ
船がこんなところにあった
輪島にも行った
ニュースによく映っていたビルはあのままだった
この日は雨だったから 屋根の下でコーヒーを作って配りに行くことにした
焼けてしまった輪島朝市のすぐ角で
炊き出しをずっとされてたおにぎり屋さんが この夏お店としてOpenしたらしい
晴れた日に見えるのはこんなに綺麗な海。
珠洲の外浦と呼ばれるところから。
被害が大きかった地域
道はまだまだこんな感じ
この間 今年出会って沖縄でも珠洲でも一緒に飲んだ
友人の家が解体されてしまった
みんなで焚き火をして飲んだ 想い出の場所
大工も何でもできる友人たちが 少し前に来て3日でこの建物を建てたらしい。
ここに、荷物を入れているみたいだ。
大切な友人の気持ちを思うと 心の中でハグすることしかできない
珠洲神社に立ち寄った
神社の前には キリコと呼ばれる 巨大な灯籠をしまう場所
神社の中も 爪跡が・・・
ベースは道の駅で車中泊 
この日はここで寝るメンバーが多く
馬緤の自主避難所のお母さんが誕生日だと聞いたので
みんなでTシャツにメッセージ
ほとんどここで寝させていただいた
道の駅 すずなり
倒れてる
こんなに辛い景色ばかりなのに
しばらくいるとこれが日常の景色になってくる
あーりーさんやゆーみんさんがあちこちに貼ってくれた
あかりのおとのチラシと延期のお知らせのチラシ
大谷から輪島までの海沿いは通行止め
海の上に新しい道を作っているらしい
能登は祭りが盛んな土地
こんな感じで寝ています
ここは津波にやられてしまった地域
そんな中で 自身の家も機材も流されてしまった
カメラマンの女の子が皆んなが集まれる場所を作っていた
本町ステーション
服を持っていけるように分けたり
お米やおやつ 話せる集まれる場所
『いつまでも被災者でいられない』
と話してくれたことが印象的だった
ここの運営費に回すため ラジオをやりたいと話してくれた
沖縄で出会って 珠洲に実家と長年やっていたお店がある友人
温かくて大好きになってしまった友人家族
コーヒー淹れに会いに行ったら お礼にいただいてしまった
倒壊した家の方がくださったというお酒
受け取れないと断ったけど 渡してくれた
いつか大切に 皆で飲もう
明日香ちゃんと2台で動く
輪島の避難所で のぶさんと合流
歌が終わると 負けんぞって 伝えに来てくれた大工のおじいちゃん
お孫さんがプロレスラーで 輪島にエールを!と背中に書いてある試合の服を着てる写メを見せてくれた
家は流されてしまったらしい
何度も負けんぞって言ってくれた
みんな水害で家に住めないという
でも笑い声がよく聞こえる
集まれて嬉しい なかなか皆で集まらないからって
やっぱり場は大事なんだ
ここでコーヒー淹れられてよかった
地震と大雨でもう何もやる気が起きん
でもマッサージは極楽やって 言ってくれた
みんなすごく凝ってる
今日はよく寝れるって
今回の水害で避難所になっている門前小学校へ
何度も能登に歌を届けにきている歌うたいの のぶさんと
明日香ちゃんのマッサージ
おじいちゃんの写真を置いていたおばあちゃん
春にのぶさんの歌を別の場所で夫婦で聞いて この間おじいちゃんが亡くなってしまい 今日たまたま再び出会ったらしい
おじいちゃんにも聴かせたいと話してくれた
よく来た 力になるわ皆さんと 最後に握手してくれた
涙してる人もいた
帰りに1月にお世話になったNGO結さんに寄った
お正月からずっとここで頑張ってるメンバーもいる
みんないつも明るい
金沢に戻った。
あかりのおとメンバー ゆーみんさんが
マッサージを頑張り続けてくれた明日香ちゃんにマッサージ
夜は居酒屋へ
北陸のお刺身 最高だなぁ
翌日お届け物をしにさちさん宅へ
キッシュを作ってくれていた。
このキッシュ 忘れられないくらい美味しかった。
金沢の下町 平和な日常
建物は真っ直ぐ立っている 
地面に亀裂もない
なんだか 平和で
心がついていかない
ここの和菓子が美味しいよってさちさんに教えてもらった
豆大福が美味しかった
私の青いバン
頑張ってくれてありがとうね
氷見まで来た
綺麗な海と空
なんだか心がぽかんとした
明日香ちゃん ありがとう。
今回はここまで。
濃い日々が一旦 終わった。

おまけ

8番ラーメン 
お湯を注ぐだけのごはんがこの間多かったから 
このラーメンは沁みたなぁ。
珠洲市のピザ屋さん こだまさんにみんなで行った
あかりのおとにも地元から出店してくれる予定だった
水害の被害を受けてしまったけど 
再びすでに営業されていた
とても美味しかったです。
みんなお疲れ様でした!
避難所にあった雑巾
誰かが刺繍したのかなぁ
七尾市 高澤ろうそく店さん
ここの工事には先日長野でお会いした建築会社の皆さんが入るらしい
縁って面白い
うるしの蝋燭
能登にそれぞれのあかりのおとを。
また、会いに行きます。
皆さんほんとに ありがとう。

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