セビーリャ そして別れの時
スペイン南部の街 セビーリャに3泊した
セビーリャはアンダルシア州にある
アンダルシア という響きに昔から惹かれていたので、憧れていた場所の空気を吸えたみたいだ。
セビーリャでは毎日天気がよく、青空だった。
気候も程よい
リスボンからたった数時間なのに、道路はタイル模様ではなくなり、ポートワインも見なくなり、久しぶりのシエスタタイムにスペインに戻ってきたなぁと感じる。
(スペインはシエスタと呼ばれるお昼休憩がある。その時間になると、バルや時にはスーパーも閉まって、また夕暮れ時から営業再開する)
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セビーリャにはメトロポール・パラソルという有名な木造建築物があると聞いたので、サニーと出かけた。
きのこをイメージしたらしい、とても大きな建築物は 一体どこにいるのかわからなくなるような不思議な建物で、屋上からはセビーリャの街を一望できた。
セビーリャはフラメンコで有名な街だ。
公園ではフラメンコのストリートパフォーマンスが始まった
踊り子の方のタップダンスの音が広場に響き渡る
街路樹には沢山のオレンジの木
同じスペインでも、北部とはまた全然違う
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今日はサニーとお別れの日
約2ヶ月ほど前にカミーノの道中 パンプローナの宿で出会って以来、縁あって何度も再会してきた私たちは、カミーノをゴールしてからは共にポルトガルに行った。
約2週間、共に旅をし 昨日、別々のバスを予約した
サニーは東へ。私は南へ。
サニーは帰国のリミットがあり、このままスペインを東に移動する
私はずっと行きたかったモロッコを目指すことに。
なんだか、今日は落ち着かない。
あと数時間でお別れだ
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昨夜は2人でスーパーマーケットに行き、2人分と思えないくらい買い込んで、最後の夜だからとたっぷり作り たっぷり食べた
サニーとは本当に沢山食べ 飲み 沢山の出来事を共有した。
この旅で出会った、特別な友達だ
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お別れの時。
やっぱり私は泣いてしまった。
サニーもつられて泣いていた。
寂しいと思える人に出会えてよかった
沢山の思い出をありがとう。
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久しぶりの1人旅
バスで2時間
アルヘシラスという スペイン最南端の港町へ向かう
寂しさはもちろん それ以上に突如やってくる緊張感
バスを降りると、雰囲気ががらりと変わった。
ここから船で1時間半でモロッコに着くこの立地は、すでに町の看板にはアラビア語が混ざり、ヨーロッパだけではなくなった。
今夜はもう遅いので、船着場の近くの宿に泊まることにした。
明日 どんな景色が待ってるのだろうか。
どんな日になるんだろうか。
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今日、宿で出会った人に、長旅のモチベーションは何なのかと聞かれた
気付けばだいぶ長い間旅をしている
私は何の為に旅をしてるんだろうか
1人旅が特別好きな訳ではない。
安心できる場所があって 心通じる人と過ごす時間が好きだ
1人になると、突如やってくる感情に怖くなる時もある。
自分の中の何かが、行けと言っていた。
好奇心を解決してるだけかもしれない。
帰りのチケットは取ってないけれど、リミットはある
始まったことは、終わる。
出会いも突然。そして別れもやってくる
全ては過ぎ去っていく
色んな感情を見つめながら、残りの日々も 感覚を頼りに進めていこうと思います。