見出し画像

もうすぐ1年。

もうすぐ あの日から1年。

年末 今年最後の能登へ行ってきた

今回は友人に誘ってもらい行く予定をしていたけれど、友人が体調を崩してしまい 1人で向かった。

友人と共にお届けしたいものを募らせていただいた
沢山のりんごや
行けなくなってしまった友人が沢山焼いていたお菓子
お米やさつまいもに
リンゴジュースや友人自作の絵本
美味しい壺焼き芋を冷凍して山のように持たせてくれたり
沢山の想いがこもったものを 預からせていただいた
能登までの道中食べてと 
手作りのおにぎりを届けてくれた友人も。


今 金沢から山梨へ向かっている

今年に入って5回 能登に行った
 

上手く言えないけれど 今回はじめて 無の感情だ

能登と金沢のギャップに 気持ちが追い付かなくなることもない
 

多分きっと 能登に知ってる顔が増え 会いたい人たちがいること

どこまでいっても 被災者でない私は気持ちを想像はしても 共感することはできない
 
状況は少しずつ変わり 景色も少しずつ変わる
 
逞しく 温かく 強く 優しい方が本当に多い

 
ある友人が 忘れたくないけど今はまだ思い出したくない

ネガティブに引っ張られたくないと言っていた

きっとその通りなんだと思う
 

心の中に葛藤とか苦しいもの 悲しいことはあると思うし

それでもみんな日々を生き抜いて 進んでるんだと思う
  
銭湯の更衣室で笑い声も聞いたし またお正月が来るのが怖いとも聞いた

もうすぐ 1年が経つ
複雑な気持ちだ

今回 春にコーヒーを飲んでくれて 仲良くなった女性の家に泊まらせていただいた。

ニコニコした素敵な方

夜な夜な沢山話をし 過酷だった人生の話をいろいろ聞かせてくださった

誰かにずっと話したかった ありがとう と言ってくれた。

いろんなことがあった末に単身移住した能登で2度も地震にあい 日々いろんな方の為に走り回って 懸命な人。

 
朝 キッチンから歌声が聞こえてきて嬉しかったな

それぞれ できる形で支え合いながら生きていけたらいいんだと思う

 
だから、まずはいつだって自分

自分が 元気でいること

楽しく生きること

できない時は 誰かの優しさを互いに受け取ればいい

 
大晦日 たっぷり焙煎して 
お正月は別所温泉の初詣にてコーヒーを淹れる予定だ。

それぞれ 穏やかな 普通の年末年始を迎えられますように。


この間の記録。

会いたかった友人の友人 まゆみさんがいる集落を訪ねた
集落の爪痕も酷かった
歩いてすぐの神社に案内してもらった
まゆみさんは長年 
想いを込めた手描きの紙芝居をされている
コーヒータイムの後
 コーヒーを題材にした紙芝居を読んでくれた
紙芝居をやろうと思ったきっかけのエピソードに
ぐっときた
能登を拠点に紙芝居の活動をされているらしい
出会えた人は ラッキーだろうなぁ。
心に残る時間を ありがとうございました。
次は門前 敬子さんのお宅へ
敬子さんは1月に門前の避難所で出会った
毎日毎日 休みなくご飯を作って届けて走り回られていた
たまたま束の間帰宅されていたので 玄関先で訪問珈琲
息子さんがパン焼き職人
今はご自宅で焼き 
地域の皆さんが玄関に買いに来られていた
良い香りが漂う
敬子さんからお土産にいただいたブラウニー
美味しくてこの場でいただいてしまった^ ^
家は住めてもヒビや歪みがあったり
お隣のお家は全壊で 大変だと思う
敬子さんに救われてる人 支えられた人は多いだろうなぁ
どうかお身体大切に。
また会いに行きます。
珠洲に移動し あみだ湯さんへ
あみだ湯さん
みんなの体と心をずっと温め続けてくれている
感謝しかない 憩いの場
お預かりしたものを休憩スペースに置かせていただいた
春にあみだ湯さんでコーヒーを淹れさせていただいた時に出会い
今年能登で何度か出会った かおりさん宅に泊まらせていただくことに。
かおりさの手料理はほんとに美味しい
能登の調味料でいただいた
朝 歌をうたいながら 
かおりさんがストーブでスープを作っていた
この日は大谷地区の仮設住宅へ
物資が沢山届いていた
ボランティアの若い方と少し話をしたら
沖縄と九州から来られているみたいで
『この場所にハマっちゃって』と言っていた
何度も通っているらしい。
人に出会うと また来たい場所になる
毎回 お塩を買わせていただく
珠洲製塩さん
トイレはまだこんな感じだ
景色は大きくは変わらない
業者さんが足りてないと聞いた
馬緤へ向かった
明るい 温かい皆さんが暮らしていた自主避難所
さかさんの家が 
自主避難所から徒歩ですぐのところに建設中
さかさんは0から家を建てると 自分でできることは何でもすると
大工さんと共にチャレンジされている
この日は息子さん夫妻とお孫さんも遠くから来られていた
想い出が詰まった自主避難所
先日 解散式が行われたらしい
泣いてた人たちがいたと聞いた
これからコミュニティスペースになるとのこと
瓦礫の中から救出され あーりーさん筆頭に直して
馬緤のキリコ祭りで担がれたお神輿が飾られていた
コーヒーを淹れさせていただいた
やっぱり今日も 冗談が飛び交い笑いが起こる
どれだけ大変な状況でも
愛をいつも感じる ここの皆さん
長野のみんなの想いを 縁ある皆さんに届けさせてもらう
1月からずっとここに来て暮らしているひろしさん
ひろしさんがいないとどうなってたことかと
 救世主なんだと 今回も聞いた
ひろしさんの餅つき
盛り上がるだろうなぁ。
日も暮れる頃 本町ステーションさんへ
お届け物をしに向かった
このあとさだまるビレッジさんにも向かった
両方とも行動力ある友人たちが
皆の拠り所になる場をつくっている
最終日は朝から松田牧場さんへ
かおりさんは今は松田牧場さんに温かいごはんをつくり
差し入れによく行っているらしい
私もコーヒーをポットに淹れてついて行かせてもらった
この仔馬は9/21  豪雨災害の日に産まれたらしい
この可愛い子牛は黒毛和牛
食肉になるそうだ
命について 想うこと
大切な話を 牛さんの前でかおりさんとした
松田牧場さんは 地震直後ライフラインがない頃
牛たちが亡くなってしまったらしい
聞いてるだけで心が痛む内容だった
再建に向けてクラウドファンディングでお金は集まり
今は人手 従業員が足りてないとのこと
毎朝5時から働いているそうだ
その後は何度か行かせていただいた 友人の実家へ
友人は沖縄にいるけれど いきなり行ったにも関わらず快く迎えてくださった友人のお母さん
とても素敵な家族。
珠洲で人気のお好み焼き屋さんを経営されていて、
再建に向けて準備をしてきて 
ちょうど今夜から再スタートされるらしい
" 普通が1番 普通になりたい
更地が増え寂しい 来年どうなるかなんてわからない
だから この状況を楽しまないと損"
そんな話を してくれたんだ
その後、輪島へ
輪島朝市の皆さんが入られてるスーパーへ
たまたま来られてた記者の方と海産物を買わせていただいた皆さんと コーヒータイム
輪島朝市の火災の日 親が下敷きになっているのを横目に介護の仕事に向かわないといけなかった人の話
行きたくても行けなかった消防士さんの話
いろんな人間模様が見えた話
いろんな話。。
誰も責められない 無力さを感じた 
そんな話を 聞かせてもらった
明るく いつも心遣いに溢れる 素敵な方
長野の友人たちが1月からお菓子を届けてくれていた
七尾のカフェ遊帆さんに立ち寄った
橋を渡り 能登島へ向かう
能登島へ渡る橋は2ヶ所あり 今使えるのは1ヶ所だ
会いたかった友人の友人宅へ
とてもセンスのいい 素敵な家とご夫妻だった
ここまで直すのに どれだけ労力がいただろう
みんな 本当に一生懸命 進んでる
能登島は美しい所だ
最後に 寄り道をした
友人が大切にしているお寺の住職さんに お会いした
みんなの想いや優しさを 少しでも循環できたならいいな
今回は ここまで。
夜はタイミングの合った金沢に暮らすゆーみんさんと再会
ゆーみんさんは今年何度も能登に通っている
笑い声で人を幸せにできる 素敵な人。
次能登に行けるのは春かなぁ。
普通の 穏やかな 年末年始を
皆さん過ごせますように。

いいなと思ったら応援しよう!