フェリーでモロッコへ
モロッコに着いて、2日が経った。
今はタンジェという港町にいる
ずっと想像していた世界観がここにはあって どこを見てもときめくものがあり、毎日 目が忙しい
好きなセンスがぎゅっと詰まっているような 世界にはこんな場所があったのかと驚くような
まだこの町の片隅しか知らないのに、すでに私はモロッコに惚れている
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2日前 スペインのアルヘシラスの港から出発した
朝起きて歩いて港に向かうと、あと5分で次の船が出るから急いで と、突然出発することになった。
1日に何便も船が出ていて、片道5000円程するのだけど 何故だか直前だったからか、2800円で行くことができた。
ドタバタと船に乗り込み、入国手続きの紙を貰う
どうやら船の中で入国手続きをするようだ。
船の中で徳之島を思い出す
ずっと憧れていた、フェリーでジブラルタル海峡を渡りモロッコに行くという夢
今、その場所にいるのに、なんだか私は昨日まで共にいたサニーがいないことに 寂しい気持ちでいっぱいだった
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デッキに出てみた
遠くに大陸が見える。あれがアフリカ大陸だろうか
久しぶりのこの感じ
未知なる世界に気持ちがワクワクしてきた
そして、すでに携帯はSIMがもう使えない
お金もユーロから変わる。
今夜の宿のこと、そこまでの移動のこと
色々はわからないけど、全ては着いてから考えればいいか。
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1時間半で、あっという間に到着した。
着いたのはTanger Medというフェリーターミナル
アフリカに来てしまった。
フェリーターミナルにはATMがあり、SIMも買えたのでなんなくクリア
なんて素晴らしいフェリーターミナル
次は今日はここからバスで1時間、タンジェという町に行きたいので、行き方を調べる
異国にいながら、かつてモロッコに暮らしていた日本にいる友人に連絡をしたら、丁寧に沢山の情報をくれた
本当にありがたい。
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無事、バスに乗ることができた
どこの席に座ろうか悩んでいたら、あっという間に右側の列が埋まったので左側の列に座った
すぐに意味がわかるくらい、右側が海で びっくりするくらいに、青い
太陽に照らされた海はあまりにも絶景だった。
右側に座ればよかったなぁなんて、少しの後悔をしながら人の隙間から見える海をキョロキョロ見ていたら、隣に座った女性に「何か困っていたら聞いてね」と声をかけられた。
なんて親切なんだ。
そこから彼女といろいろ話をした。
タンジェに行くにはバスの乗り換えが必要だったみたいで、彼女が乗り換えのバスまで着いてきてくれた。
私は人に助けて貰ってばかりだ。
彼女の隣に座れてよかった。
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あっという間に夕暮れ時
バスを降りて20分 宿に向かう
昨日までいたスペインとは雰囲気が変わり
町にはアラビア文字が増え 道端で鶏を焼いている店があった
ヨーロッパの香りも残りつつインドを思い出すような なんだか不思議なところ
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宿に着き、そう言えば朝から船の中でコーヒーと、前日スーパーマーケットで買ったパンしか食べてなかったなと 一気にお腹が空き近くの食堂へ。
久しぶりの1人のご飯はなんだか寂しいなと思いつつ タジン鍋を注文
これがとても美味しくて、一気にモロッコの食文化にワクワクした
学生の頃、好きで通ってたモロッコ料理屋で食べて以来だ。
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今日は、今後の予定を立てようとローカルなカフェに向かった
久しぶりの、1人ゆっくりする時間
モロッコの回り方も、その後のことも色々考えた
そろそろ、今回の旅は終わりだ。
エチオピアは憧れるところだけど、いつかのまたの機会だ
気持ちが一気に日本へ向かう
帰国後の想像をした
最後、モロッコを思いっきり吸収したら、帰国しようと思います。
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宿に戻り 宿で出会ったメキシコ人のデイフに誘われ屋上でビールを飲んだ。
カナダとドイツと台湾の人も加わり 多少は聞き取れるようになった会話を聞きながらみんなとの時間を楽しんだ。
室内に戻ったら、毎回挨拶はするけれど、それ以上は話していない人が今日もいた
勇気を出して話しかけてみた。
彼はどうやら英語はほぼ話せず、フランス語しか話せないみたいだ
翻訳機を使いながら、お互いどんな旅をしてきたのか話す
彼はフランスを1000km歩いたと、写真を見せてくれた。
言葉がほとんど通じなくても お互いの歩いた道のりを知ることができた
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終わりは始まりだ
最後の、モロッコの旅がはじまった。