地の果てフィステーラ そしてムシアへ
少し前にフィステーラに到着し、ムシアに行き
今はムシアから20km、フィステーラとムシアの分かれ道にあたる ドゥンブリーアという町にいる
地の果てと呼ばれているフィステーラは、サンティアゴ・デ・コンポステーラから約90km スペイン最西端に位置する
ムシアはそこから北に28km フィステーラと共に、カミーノ・デ・コンポステーラのエピローグとも言える もう一つのゴール地点だ
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フィステーラまでは、コンポステーラを出発して4日後に着いた。
雨が多く、天気の安定しないガリシア地方では1日、物凄い暴風雨の日があった。
その日はニュースにもなり、到着した宿で巡礼者同士 その日のお互いのゴールを称え合った
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フィステーラへ向かう最終日 ありがたいことに太陽が見え
遠くに海が見えた瞬間 心躍った
フランスとの国境をスタートにスペインを横断できた
最西端の岬が見えた
その日、歩きながら気付いたことがある
過去の出来事や気持ちよりも、今はやりたい事に目が向いている
ちゃんと自分が身軽になっていることに気がついた
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フィステーラに着いた
コンポステーラからは巡礼者の数も減り
出会った巡礼者の方々とおめでとう と言い合った。
サニーとも 宿で会ったり離れたりを繰り返しながら、フィステーラの宿で再会した。
フィステーラで滞在して、サニーと地図に載っていないオフロードを歩いてみようと小さな冒険に出かけた
その日は晴れていたけど途中で天候が崩れ かつてないほどの強風に、お互い 人生で一番強い風だったと笑い合った
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フィステーラからムシアを目指すことにした
ムシアまでの道は 田舎道や森を歩きながら、時々遠くに大西洋の見える気持ちの良い道だった
ムシアはとても小さな町で 少し行けば丘の上から可愛い町を見渡すことができ スーパーマーケットにローカルなバル 珈琲屋さんもあって、とても快適な町だった。
サニーとシーフードを買って 宿で料理して食べた。久しぶりに料理をした。
最初は日々料理しようかと考えていたけれど、美味しそうなバルが多かったので、バルに行くことが多かった。
アルベルゲによってはコミュニティーディナーと呼ばれる、みんなで夕食を囲む日もあった。
朝はコーヒーを淹れたり バルにコーヒーを飲みに行ったり。
スペインではドリップコーヒーは見かけないので、アメリカーノかカフェコンレチェを大体オーダーしている
美味しい珈琲屋があると それだけでその町が好きになる
その土地のもの空気を味わい 帰国したら思い出して作りたい
エスプレッソがあってお酒があって気楽に食べれるタパス
帰国したら、どんな形かわからないけれど
五感で感じたことを表現できたらいいなぁ。
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フランス人の道 - フィステーラ - ムシア
54日間の歩き旅が終わった。
歩いた日は46日
8日間は、大きな町やフィステーラやムシアで滞在した
歩いた距離は合計920km
次は、人生のどこかでポルトガルの道を歩いてみたい。