1.もんぺガール、ニュージーランドへゆく!🇳🇿
みなさんこんにちは、春来です。
2023年10月から、ちょっくらニュージーランドに行ってくることにしました。
今回は、これまでの人生を簡単に振り返りつつ、私がこれからの人生で大切にしたいことってなんなのか?なんでニュージーランドに行くのか?なにすんのか?を書きながら整理していこうと思います。
のびのび鹿児島学生生活
長崎市出身の私が、鹿児島大学の農学部に進学したのは2016年のこと。大学の合鴨農法を学ぶ講義がきっかけで有機農業に惹かれたのが、人生の大きなターニングポイントだった。
そこからは「農業」や「食」が自分のキーワードに。
農家さんの農作業のお手伝いしたり、全国各地に友達ができたり、トビタテ留学JAPANで奨学金もらいながら1年間ヨーロッパ放浪したり…とお気楽なアクティブ学生の典型のような生活を送っておった。農学部生らしく、土にまみれて野菜に触るのが大好きなそんな学生だったと思う。
大学生活は、ま〜本当に充実していて、とにかく鹿児島という風土が大好きになった。たくさんの素敵な人に出会い、仲間に恵まれ、五感でさまざまなことを体験した4年間だった。
昔からアンチ都会だった私が(笑)、なぜ東京で就職を決めたのか。
まず第一には就職が決まった会社が東京にあったからよね。地球上の環境問題を少しでも改善したい!という思いを持っていた私は、エコやサスティナブルな商材を扱う会社の面接を受けた。東京は、やはり会社の選択肢も地方に比べて格段に多い。
また、単に「何がそんなに東京に人を集めるんだろう?」という好奇心もあった。自然豊かな田舎で暮らすことの豊かさを知っている身で上京することで、わたしはどういうことを感じるんだろうという興味があり。まあとりあえず住んでみるか、東京!っていう軽~い気持ち。
周りに「春来みたいな野生ガールが、東京砂漠で生き残れるのか!?」みたいな心配されつつ、上京したのだった。
東京、2年と少し住んで思ったこと
2021年4月から新宿からJR中央線で30分の武蔵小金井に住み始めた。都心からはだいぶ西側に離れているので、近くには古くから続いてるお豆腐屋さんがあったり、徒歩圏内に素敵な公園があったり、東京にしては素朴で暮らしやすい場所だった。いいところだったホントに。
東京では会社員で働きながら、休日はいろんなイベントに参加してみたり、友達作って遊んだり、東京のいろんなところを散策して遊んだ。とっても充実していて楽しかった。
東京のいいところ。それは、多様性があるところだと思う。「みんなと同じ」が求められる日本だが、東京には他の場所に比べると多様性がある。色んな人に出会うことができる。色んな選択肢がある。住んでる人の絶対数が大きいから、それだけ多く興味分野が被る人と繋がれて、リアルで会えるという強みは大きい。
東京の多様性は、お店にも当てはまる。商店街が元気。これは本当に東京の大好きなところである。古いお豆腐屋さんとか、お惣菜屋さんとか残っていたりしている。これはちゃんとローカルな経済が回っている証拠。地方都市の方が、どんどんシャッター街増えていって、チェーンの箱がどんどん建てられて地域の独自性なんて感じられない場所が増えていると思う。
またベジタリアン・ヴィーガンに対応している飲食店もたくさんあるので(海外に比べて少ないとしても)、何か信条や宗教で食生活に制限がある人にとって、暮らしやすいと思う。
さらに東京の色んな場所にすぐにアクセスできる交通網の豊富さには本当に感心する。便利だよね。電車のサービスのクオリティが本当に高い(時間通りにくるし、本数多いし)。
上京する前はコンクリートジャングルだらけなんだろうなあと思っていたけど、案外緑はいたるところで見られる。自然が少ないからこそ、意識的に残そうという意図なのか、素敵な大きな公園が多い。
…ただ、東京に私がずっと住んでいる、というイメージは持てなかったなあ。
体と心に優しくない環境が多いと思う。電車に乗れば、ぎゅうぎゅうづめの満員電車に揺られて、朝から夜遅くまで働いている人たちがたくさん。90%の人が、疲れた顔でイヤフォンしてスマホを凝視して、どこかの世界に飛んでってる。都心は「眠らないまち」ごとく、夜中まで電気がギラギラとついている。夜なのに空は白んで見えて、星なんぞ見えるはずもない。
「消費するための街」って感じ。
もちろん、武蔵小金井のような閑静な街もあるのだけど、リモートワークでない限り満員電車での通勤がセットになる。東京は、住む・はたらく環境が、人間ばなれしちゃっているのだ。なんだかなあ、という違和感を感じた。
どんなに文明が進んでも、人間は動物であることを忘れてはならない。自然と切り離してしまうと、必ず歪みが生まれてしまう。人工物100%の環境で、朝から晩まで過ごして、私たちは果たしてずっと健康で暮らしていけるのか?
また東京のような大都市って、とっても便利な反面、とても脆いんだろうなと感じる。すご~く分業が進んでて、お金さえ払えば自分の生活の全てを外部に頼れるからとっても便利よね。スーパーに行けば24時間食べ物は手に入れられるし、世界一の交通網もある。家に帰れば水・ガス・電気がすぐに使える。
そこで急に大災害が起こったと仮定しよう。大地震かもしれないし、大水害かもしれない。あなたはそのとき電車の中に閉じ込められてしまった!さあどうする。全ての公共交通機関は止まってその場から動けなくなるし、食べ物なんて全てコンビニやスーパーに頼ってるから、すぐになくなるだろう。奪い合いが始まるかもしれない。こうやって、他人の仕事への依存度が高いと、失った時の無力感はすさまじいだろうな。
東京は、特にそうだろう。そのことに恐怖を感じる。
逆に、長崎の実家は畑もあるから食べ物も大丈夫そう。ご近所さんとは全員顔見知りだから、色々と助け合えるだろう。車もあるから移動もできるし、水も山から引っ張れば大丈夫。
「とりあえず生きていける」という安心感。
田舎で暮らした経験が長いからこそ、こういう感覚を持てるんだと思う。
結論。東京は、たまに遊びに行って刺激に触れるくらいの場所でいいのかな、私にとっては。
東京に来て本当によかった。素敵な出会いと思い出をたくさん、ありがとう。では次のステージへ進もうかね!って感じかな。
私は26歳。そろそろ東京、というか日本はしばらくいっか〜という気持ちが強まっていた。そんなこんなで、2社目の会社を1年ですっぱり辞めて、東京での生活に別れを告げたのだった。26歳にもなって計2年も働いてないの私。私をよく知らない人が読んだら、なんて継続力のない、社会を舐めてる人間だと思われるだろう。笑
でもこれが私だから仕方ない。基本的に私はこんな人なんだ。
やりたくないことはできない人。周りにどう見られるかを気にして、やりたくないことを続けるなんてうんざり。
一つのことを極めるより、広く浅く器用貧乏にやる方が向いてる。
好奇心旺盛。新たな世界を知るのが好きだから、一つの場所に留まれない。
とにかく楽観的。人生何とかなるさ、ってのが常にある。
こういう自分を受け入れて、自分の選択を信じて先に進もうと思う。
なぜ海外なのか
私、性格的に、あまり日本が向いてないような気がするのです・・・。
日本にいると、皆がこうしてるから揃えなきゃ、という同調圧力みたいなものをひしひしと感じる。なんとか我慢できるけど苦しい。
この感覚は幼い頃から、なんとなく持っていた。
2019年に大学休学して、ヨーロッパに一年滞在した時に、ようやく本〜当に楽になったのだった。
もちろん言語の壁とか文化の違いに戸惑うことも多かったし辛いこともあったけれど、いい意味で自分勝手に生きる人々をみて、そうこれこれ!これだよ!と思った(笑)
日本の常識は世界の常識じゃあないのだ。
1年たてば日本が恋しくなるかなあとも思ったがそんなことは一切なかった。
別に日本を否定してるわけじゃないし、日本は大好き。文化や歴史、自然の美しさ、日本人のモラルは世界に誇るべきものである。
でも今の日本は、私にとっては生きづらいかも。
生まれた国が日本だからって、自分にあってる環境が日本なのかなんてわからないよね。残りの人生、少しは他の国で暮らしてみるのもいい。地球は広い。
私が生きてる目的って、地球で遊ぶこと。私の「遊ぶ」の定義は、新しい景色・価値観に触れること、素晴らしい自然に触れること、美味しいご飯を食べること。お金はあくまでも手段。それがしっかりしてるから単純明快で迷うことがないんだと思う。
せっかくこんなに面白い地球に生まれたのに、この広い世界を見に行かないなんて勿体無い!って心底思うんです。
東京で働いていちばん思ったのが、なんのために労働しているのかわからない人が多すぎるってこと。ほとんどの人が朝から晩まで会社のために人生を捧げてる。働く目的・生きる目的が、あまりにもぼんやりしてる人が多い気がした。そこを考えてる暇もない!って感じ。だから全体的に社会の幸福度が低いんだと思う。
最後に言っておきたいのは、海外行く人が凄いんだ!って思わないでほしい。海外行く人かっこいい!私も行かなきゃ!みたいな風潮はきらいだ。今の私にとって心地よい選択だと思ったから日本を出る。ただそれだけ。日本にいても、身近なコミュニティで素晴らしい出会いを成し遂げることはできる。それぞれが、それぞれのベストを尽くせる環境にいれればいいよなぁと思う。
ニュージーランドで何するの?
ニュージーランドに行くのは初めてで、というか南半球に行くのも初!
選んだ理由をよく聞かれるんだけど、直感でしかない。なんとなくいい国のイメージだし、小さくて素朴そう。自然が豊かで人が優しそう。
ニュージーランドではこれをする!ってあえて決めずに行こうと思っている。ただ外国の土地で「何者にもならずに生きる」をしたい。肩書きとかなしに、出会った人に繋げられた場所に行くような、流れに乗って生きてみようと思う。できれば日本人が少ないところに行って、母国語とは遮断された環境で英語も伸ばしたい。(ただ、現地で素敵な日本人の方に会えるのも楽しみ!)
ニュージーランドでいちばん見たいのが、環境問題や、オーガニックに対する取り組みだな。絶対オーガニックファームで働いてみたい!
男女平等や、LGBTQの権利がとても浸透しているイメージがあるので、ぜひ現場を見てみたい。また教育のあり方にも大変興味がある。積極的に色んな集まりやイベントに参加してみたい!
またニュージーランドはアウトドアが大変盛んらしいので、たくさんアウトドアできたらいいなぁ。
という感じで行ってみなきゃわかんない!という感じなので、ドキドキワクワクの今現在…😅
でもワクワクが格段に優っている今日この頃です。
これからもぼちぼちニュージーランドでの暮らしを書いていこうと思います。暖かく見守ってもらえると嬉しいです。
読んでくださって本当にありがとうございました。