11.はったり履歴書でハウスキーパーの仕事をゲットした話
前回の話の続き。
キウイ農家を辞め、無職の身に。仕事を探しつつ、なんとなく直感でお世話になってる日本人夫婦の友人宅に遊びに行くと、なんと車が壊れかけていたことが判明!
車の修理をしながらやっていたのは、もちろん職探し。このままずっと厄介になるわけにもいけないし、とにかく必死にCV(履歴書)を送り続けていた。
使っているサイトはこちら2つ。それに加えて、フェイスブックのグループをひたすらチェック。
そうするうちに、ちらほら返事はくるのだが…
■羊の仕事🐏
→1日だけ。その後もしかしたらオーチャードの仕事紹介できるかも。が、アコモデーション(部屋)はない。アコモないのは辛いので断念。
■デイリーファーム(乳牛農家)+子供の世話🐮👶
→長期じゃないとダメだと言われる。私は2ヶ月ちょっとしか働けないので断念。
■フェスティバル運営スタッフ🎪
→出店とかお祭りを運営するスタッフ。メンバーと一緒に北島移動しながら営業。なんだかサーカス団みたいなイメージ?だが、毎晩愛車の中で寝ることになるようで、毎日車中泊は厳しいので断念。
面接受けたアーミーキャンプからも返事はとんと来ないし、断ったスイカ農家にまた連絡したら「もう人手は確保した」との返事が。
やばい…八方塞がりじゃね!?
車の修理が完了する前日。ガレージで作業していたら、ピーンという音と共に私の携帯がメッセージを受信した。なんとなく画面を見てみると、なんとハウスキーパーのポジションを募集しているホテルからだった!
場所はナショナルパーク。有名なルアぺフ山の近くだ。
Tongariro Alphine Crossingというハイキングがとても人気で、多くの旅行者が訪れるエリア。
2日間のトライアルで私の採否を決めるらしく、その2日間の宿とご飯は保証してくれ、お金も出るらしい。無事採用が決まれば、週170ドルで暮らせるお家もあるみたい。最高じゃないか!!!
隣で修理作業をしていたしゅうさんに、
「しゅ、しゅうさん!!メ、メッセージが来ました!!!!!!!😭😭」
とテンパりながら報告。夫婦共々自分のことのように喜んでくれた。
即メッセージに返信して、「明日来れます!」と伝える。トントン拍子でトライアルが決まる。さっきまで職なしで将来を憂いていたのが嘘のようだ。
そんな感じで最後の夜は、夫婦の友人も招いたパーティーに参加させてもらい。なんとお稲荷さんと、唐揚げと、餃子という超豪華なご飯をいただいた!!!
ただ、ここで懸念点が一つ。それは私はハウスキーピングの経験がゼロだということ。
実は、送ったCVは、虚偽の情報もりっもりのものを送って、経験あるハウスキーパーとして自分をアピールしまくったものなのです。笑
(ググってコピペしまくった適当CV。よく通ったな!!)
なんでそんなことするんや!!ってお叱りの言葉も受けそうですが…
だってそうでもしないと仕事見つからないんだもん!!!
…ってことを、お稲荷さんを頬張りながらみんなに暴露すると、みんなビックリしていた🤣
そこできみのさんが一言。
「いやでもさ、経験ある日本人以外の人よりも、経験ない日本人の方が、ハウスキーパーとしては信頼されそうじゃない?笑」
確かに、日本人は仕事は丁寧だし、言われたことはやるし、綺麗好きなイメージだよな。持ち前のポジティブ思考と、幸運と、これまでの経験とで、きっとなんとかなるさ!
そんなこんなで、次の日修理が完了したウィングロードと共に友人宅を出発!
本当にこの夫婦には、お世話になってばかり。どうやったらお返しできるのだろう。。。。
実は前回ここに滞在していた時も、無職で困っていたんだけど、運よくキウイ農家に就職が決まったんだよね。この家庭には、就職の神様でもいるんかね笑。なんか運命って面白いよな〜〜!!!
そして3時間ちょっと運転し、目的のホテルにとうちゃ〜〜〜く!!!
レセプションの人に「ハウスキーパーの仕事で来ました」と伝えると、「ああ!例の子ね!」と超フレンドリーな態度で鍵を渡され、部屋に案内された。
おお〜〜ここに2日間タダで泊まれるのラッキー!
実際にこの部屋を明日から掃除して行くのか…
そもそもハウスキーパーってどんな仕事なのか、認識が合っているかとりあえずググってみる私。
だそうだ。つまり、お客さんがチェックアウトしたお部屋を片付けたり、ベッドメイクするってことよね。
掃除するのは、普通にできると思うけど、ベッドメイキングはやったことないぞ…そこからYouTubeのビデオを見漁る私。
で、次の日朝起きてから、自分が使ったベッドを、この動画見ながら練習する私。うん…なんとかなるでしょ!
約束の朝9時に、ホテル内にあるハウスキーパーの事務所に向かう。それらしき人がいたので声をかけると、メッセージをくれた本人、ブレンダだった。40過ぎくらいの女性。ハウスキーパーグループのマネージャーらしい。
挨拶もそこそこに、早速ブレンダに連れられて、仕事の説明。ここでは、ベッドメイキングする人と、バスルームを掃除する人で分かれてるようで、最初にベッドメイキングのやり方を説明される。
「さあ、履歴者に書いてた実力を見せなさい!」…と言われることもなく笑、ちゃんと1からやり方を教えてもらい、見よう見まねでベッドを作る私。ベッドシーツの端っこを入れ込む畳み方は、朝練習していたおかげで比較的にスムーズにできた。イエイ!✌️
その日は15時くらいまで働き、無事採用されることが決まった。よかった〜〜〜!!👏👏👏
ということで、色々と紆余曲折ありましたが、無事に次の職場も決まり、お部屋も決まりまして。
4月に母がニュージーランドに旅行に来るまで、働くつもりです。
仕事頑張って稼ぐぞ〜〜!!!
今回の教訓。
ハッタリでもいいから、できる風を装ってやるのが、仕事ゲットへの近道!