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CNC旋盤を知れば、ものづくりの世界が広がる!

工場の金属加工では、さまざまな工作機械が使われています。その中でも、CNC旋盤は多くの部品を生み出す重要な存在です。

ものづくりに興味があるなら、名前を聞いたことがあるかもしれません。でも、「どんな部品をつくるの?」「マシニングセンタとは何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?

実は、CNC旋盤がなければ、自動車や航空機、スマートフォンの精密部品もつくれません。想像以上に多くの工場で活躍しているのです。

今回は、CNC旋盤の特徴や活用シーンをわかりやすく解説します!

CNC旋盤ってどんな機械?

ものづくりの現場で使われているCNC旋盤

まずは、CNC旋盤の基本を押さえておきましょう。

CNC旋盤は、円筒形の材料を回転させ、刃物(バイト)を当てて削る工作機械です。コンピュータ制御により、複雑な形状でも高精度な加工が可能です。では、よく混同されがちなマシニングセンタとは何が違うのでしょうか??

  • CNC旋盤 → 円筒形の材料を回転させて削る

  • マシニングセンタ → 材料を固定して回転する工具で削る

このように、加工する方法がまったく違うので、つくれる形状も変わってきます。

CNC旋盤にはどんな種類がある?

CNC旋盤にはさまざまな種類があり、工場では加工する部品や生産量に応じて最適な機種が選ばれています。

  • タレット型 → たくさんの刃物をセットし、多彩な加工ができる

  • 複合加工型 → 旋盤加工+フライス加工が可能

  • バー材専用 → 長い棒状の材料を連続加工できる

工場ではこんな部品を加工している!

さまざまな円筒部品がつくられている

CNC旋盤が工場でどのように活躍しているのか、具体的にどんな部品をつくっているのか見てみましょう。

自動車のエンジン部品やギア

エンジンの動力を伝える「クランクシャフト」や「ギア」など、精密な回転運動を担う部品はCNC旋盤で加工されることが多く、ミクロン単位の精度が求められます。

航空機の金属部品

航空機には、「チタン合金の部品」や「ジェットエンジンの軸」など、強度と軽さを兼ね備えた部品が使われています。特にチタンは硬く加工が難しいため、CNC旋盤が不可欠です。

スマートフォンの精密部品

スマートフォン内部には、小さなシャフトやピンなどの微細な部品が使われており、その加工にCNC旋盤が活躍しています。
特に、カメラレンズの光軸を調整するシャフトなど、高精度な円筒部品がスマートフォンの精密な動作を支えています。

バイクや自転車のハンドル・フレーム部品

バイクやロードバイクのハンドル、ステム、フレーム部品などもCNC旋盤で加工されることが多いです。軽さと強度を両立するため、無駄のない形状に削り出されます。

このように、CNC旋盤がなければつくれない製品は、私たちの身近なところに数多くあります。

CNC旋盤は周辺機器も重要!

CNC旋盤は単体で動くだけでなく、さまざまな周辺機器と組み合わせることで、生産効率をさらに高めることができます。

  • ワーク交換装置 → 材料を自動で交換し、無人運転を実現

  • 切粉処理装置 → 加工時に発生する金属くずを自動で除去

  • 測定装置 → 加工後の寸法を自動で測定し、不良品を防止

これらを組み合わせることで、長時間の自動運転や高精度な加工が可能になります。

もっと詳しく知りたいなら - はじめの工作機械

CNC旋盤は、これからのものづくりに欠かせない技術です。DX(デジタル変革)や自動化が進む中、最新のCNC旋盤はAIやIoTと連携し、さらなる進化を遂げています。

もし興味が湧いたら、はじめの工作機械でも詳しく解説しているので、のぞいてみてください!

ものづくりの世界を深く知るうえで、CNC旋盤の理解が役立ちます。この機会に、ぜひチェックしてみてくださいね!

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