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brainworx ACME Audio Opticom XLA-3

さて、しばらくほったらかしにしていたnoteがもったいないなと言うことで、お気に入りのプラグイン紹介なんかをしてみようかと。自分の備忘録も兼ねて(笑)。

今回取り上げるのは、brainworx ACME Audio Opticom XLA-3。簡単に説明すると、オプトコンプ(光学式コンプ)の名機、Teletronix LA-2Aをお手本にACME Audioが作ったオリジナルのコンプXLA-3・・・それをbrainworxがプラグイン化したものだ。

僕はコレがすごく好きで、昨年のブラックフライデーセールで買ってからはよく使っている。とにかく音が素晴らしい。これでもか!ってくらいにアナログ臭がプンプン漂う(笑)。具体的に言うと、中低域が太くなり、おまけに真空管によるサチュレーションが足される。キレイにしたい音には向かないけど、生/打ち込み問わず、ドラムやベース、あとはアナログ系のソフトシンセを、よりそれっぽく聴かせるには持って来いな逸品!!メーカーサイトで「秘密兵器」にカテゴライズされてるのも頷けるというもの(笑)。

使い方はLA-2Aとほぼ同じで、INPUT GAINで入力を上げていってゲインリダクション量を決め、OUTPUT GAINで出力音量を決める。これが基本になるが、LA-2Aにはないパラメーターがいくつかある。

まずは「RESPONSE」だ。3つのコンプレッションカーブを選択できる。一般的なコンプのアタック/リリースと考えていいだろう。SLOWで3〜5dBほどリダクションさせるように設定すると、原音のアタックを残しつつ低域をタイトに締めてくれる。NORMALではそこにパンチ感が加わり、FASTではもっともタイトなコンプレッションとなる。また、SLOWからFASTにかけて、深くコンプレッションしたときのサチュレーションも増えてくるので、そのあたりも考慮して選択しよう。LA-2Aのように使うならSLOWもう少しアグレッシブさが欲しいならNORMAL以上という感じで音作りできるので、結構使いでがある。

次に「IN」「OUT」「AMP」の選択ノブ。「IN」は普通にコンプ回路を通るもの。「OUT」は完全バイパス(INPUT GAIN / OUTPUT GAINも効かなくなる)。そして「AMP」はリダクションはさせずにアンプ回路のみ通すものとなる。つまり、コンプをかけずにアナログ的な色付けだけできるラインアンプとして使用可能ということだ。この機能はかなり嬉しい!操作自体は簡単で、まずこのノブを「AMP」に合わせる。あとはINPUT GAINで入力を上げる→OUTPUT GAINで出力音量を決める。これだけ。当然、INPUT GAINを上げるに従いサチュレーション量も増えてくるが、盛大に歪ませるためにINPUT GAINを上げると、OUTPUT GAINを絞りきってもまだ大きい・・・という場合も出てくるだろう。そんなときは、IN / OUTメーターの針の付け根あたりにある「OUTPUT TRIM」ネジ(下図参照)を使えば、OUTPUT GAIN前で-20dBまで下げられる(連続可変)。ちなみにVUメーターのINPUT / OUTPUT切り替えは、左側のスイッチで行う。

ゲインリダクションメーターの下にはDRY / WETを調整するネジもあるので、手軽にパラレルコンプレッションが可能だ。

さらに、メーターの右上には「NOISE」というネジもある。これは、アナログ機器特有の残留ノイズを調整するもので、無音時の「サーーー」というノイズがイヤな場合は絞り切ることも可能。

他にもアンドゥ/リドゥ機能や、A,B,C,D 4つの設定を保存し切り替える機能など便利な機能もあり、とても使いやすいこのコンプ。個人的には本当にオススメ!アナログサウンドを手軽に導入したい人はチェックしてみてはいかが?

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