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レコーディング日誌

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レコーディングの様子やTIPSなどを不定期に公開していきます。
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#音楽制作

ピアノ・レコーディング回顧録

ピアノ・レコーディング回顧録

つい先日、年内(2023年)にはピアノの小曲をシングルリリースしようと思い、ここ数年でお知り合いになった白金ピアノスタジオさんで初めてレコーディングをしてきました♪ 基本的にはライブ配信用のスタジオとしてオープンされたようですが、しっかりとした録音環境も整っているので、レコーディングで使われることも多いようです。ピアノも、昨年秋にヤマハのC7からベヒシュタイン B型(1906年製)に入れ替えていて

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モニタースピーカーを置く距離について

モニタースピーカーを置く距離について

みなさんはモニタースピーカーをどれくらいの距離に置いてますか?僕は、以前はニアフィールドな距離(リスニングポイントから1m前後)だけで使っていましたが、いまの家に引っ越してきた時に、さらに奥側に1セット足しました。これが結構いい仕事をしてくれるので、今回はスピーカーを置く距離によって何が変わったのかを記してみたいと思います。

◉ニアフイールドのメリット2022年8月現在、普段の作業でメインに使っ

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advanced wave (2022 Remastering)をリリース

advanced wave (2022 Remastering)をリリース

2003年に作った「advanced wave」というテクノな1曲をリマスタリングしてbandcampでリリースしました!

advanced waveというのは先進波のことで、つまり通常とは逆に進む波のこと。SFなんかではタイムスリップの原理としてネタにされることが多いです。僕もそれを意識して作った記憶がありますね。

20年近く前のことなので使用機材の詳細はすべて覚えているわけではないんですが

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クリエイター向け防音マンション「TRACK」とのコラボ記事

クリエイター向け防音マンション「TRACK」とのコラボ記事

映像専門誌のVIDEO SALON(玄光社)と、長谷工不動産が手がけるクリエイター向けデザイナーズ防音マンション「TRACK」とのコラボ記事を書かせていただきました!

基本的には、本誌に掲載した自宅で音の編集環境を整えるための特集記事の抜粋/編集版ですが、最後に「TRACK」の特徴などについてご紹介してます。全3回のすべてが公開済みなので、自宅で音楽制作や映像音声の編集をしようと思ってる方は以下

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三島元樹 『Decaying Flowers』配信スタート!!

三島元樹 『Decaying Flowers』配信スタート!!



三島元樹の最新ミニアルバム『Decaying Flowers』が本日(2019.12.13)より配信開始‼️‬
主要ストリーミングサービスやハイレゾ配信ストアで聴けます。
‪繊細かつ混沌とした音響と温かなピアノの音は、瞑想的でダークファンタジーな雰囲気を醸し出す🌙‬
‪配信ストア一覧やフォトギャラリー(解説付き)、楽曲解説などを掲載した特設サイトもオープン♪‬
是非チェックしてみてください�

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コンサート "Decaying Flowers" 機材セッティング

コンサート "Decaying Flowers" 機材セッティング

少々専門的ですが、こういうの知りたい人のために昨日のセッティング解説。

演奏パート以外のオケはラップトップ上のDAW、PreSonus Studio One 3.5に仕込み、ピアノとピッチを合わせなくてはいけない音に関しては、マルチトラックにして、そのパートだけほぼ442Hz(440から8セント上げ)に調律。
音は外部オーディオI/F(PreSonus STUDIO 68)からMACKIE. の

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the quiet doll painted in gray - Piano Solo Ver. -

先行配信に次いでCDリリースも間近となってきたので、収録曲から1曲、ピアノソロ Ver.でお届けします。ペトロフのピアノの木質感あふれるあたたかな響きとともにお楽しみ下さい♪

アルバム『Animo』全曲解説

アルバム『Animo』全曲解説

ここでは全8回にわたって、7/23より配信がスタートした三島元樹の3rd.アルバム『Animo』の全曲解説をしていきます。アルバム詳細はコチラから。

【ふてぶてしい猫のためのオスティナート】 1st.アルバム『flower drips』収録の「灰色の子猫」に続く猫曲。オスティナートとは同型反復のことで、同じカタチのフレーズの繰り返しが曲の骨格となっています。曲のイメージとしては、ノラ猫のボスの

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3rd.アルバム『Animo』の全曲解説(毎週金曜更新)やってます!現在、4曲目「ネガイヨシノ」まで公開中。レコーディング時の写真などもアップしてるので、よかったら覗いてみてください♪ https://note.mu/monoposto_gm/n/nd5764d51bcf0

3rd.アルバム『Animo』制作スタッフ紹介

3rd.アルバム『Animo』制作スタッフ紹介

いままで大半の制作をひとりで行ってきたのですが、ここ数年はそれに限界を感じていました。『Animo』を制作するにあたっての目標のひとつとして「自分以外の感性を取り入れ、ひとりでは成し得ないものを作りたい!」というものがありました。なので、今回は僕が信頼を寄せる各分野のプロの方々にご協力いただき、果たして想像以上のものに仕上がったことを大変嬉しく思っています!というワケで、感謝の意を込めてスタッフ紹

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アルバム用レコーディング終了!!

アルバム用レコーディング終了!!

昨年夏から進めていたアルバム用のレコーディングも、数日前のホールレコーディングをもってすべて終了いたしました!

ホールは埼玉県のプラザイースト。前半はピアノ+ヴァイオリン+チェロのトリオ編成。後半はピアノ・ソロというスケジュール。録音エンジニアはいろいろとご縁のある葛巻善郎さん。今回は録音システムも一新され、日本では導入例が少ないDADというメーカーのハイエンドなADコンバーターを使用し、32b

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キミ 想フ ヨルニ

僕の散歩圏内にベーゼンドルファーのある練習スタジオ見つけたので利用してみた。
ちょっと古めのModel 200。
鍵盤が象牙で2本ペダル。
タッチは軽やかで弾きやすいけど、響き的にはものすごく良いワケではないです(^^;;
部屋鳴りのせいもあると思いますね。
まぁ練習や書いた音の確認にはちょうど良い感じです♪

ニューアルバム RECORDING Part1

ニューアルバム RECORDING Part1

去る8月某日、茨城県は筑波山の山奥にアップライトピアノを持ち込んで、ニューアルバムのレコーディングをしてきました。

今回は、古典鍵盤楽器奏者の筒井一貴氏の所有するPETROFのアップライトピアノを使用。調律は、このチェコのピアノを取り扱っているピアノプレップの山内氏に手がけていただきました。

このPETROF(ペトロフ)というチェコのピアノは、だいぶ以前から日本に入ってきていたものの、ピアニス

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アナログケーブルMIXとDAW内バウンスの音の違い

アナログケーブルMIXとDAW内バウンスの音の違い

TD(トラックダウン)完了!
しかし、ここで新たな悩みが・・・(^^;;

今回、2MIXは2種類作ってみた。
ひとつは、オーディオI/OのAnalog OutからAnalog InへBELDEN 8412ケーブルを使って戻してやったもの。
もうひとつはProTools内でバウンスしたもの。
フォーマットはどちらもセッションと同じ32bit float / 96kHz。
画像の黄色い波形がアナログ

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