更新曜日変更のお知らせ・ならびに馳星周さん『黄金旅程』発売によせての雑文(批判)
先週の記事でお知らせいたしました通り、今週から更新曜日を金曜日とさせていただきます。休載の週などもあると思いますが、引き続き、当クソ記事をお楽しみいただけますと、書いている身としましてはとても嬉しいです。
さて、以下雑文です。
12月3日に馳星周さんの小説『黄金旅程』が発売されるそうですね。おめでとうございます。私はハードカバー価格では買えませんが、電書で文庫価格になって、コイン還元セール対象になった時に購入して読みたいと思っています。
以下は馳星周さんに対する批判になりますので、読む必要はありませんし、読んだとしても私に同調する必要など一切ありません。ヘイトを広げることは私の本意ではありませんが、ヘイトというものは伝播しやすいものですので、もし以下の雑文を読んだとしても馳星周さんのことを批判的に思うのではなく「そう感じる人もいるんだな」程度で収めていただけますとありがたいです。なぜ書くのかというと、万が一エゴサをして当人の目に入ることがあれば我が身を顧みてもらいたいなぁ、という気持ちがあるからです。ずっと喉まで出かかって、その都度飲みこんできましたが、良い機会なので吐き出してしまいます。
端的に申しましょう。
twitterのツイートの内容を残念に思いました。
馳星周さん、ステイゴールドのことが好きすぎてかなり攻撃的なんですよね。ステイゴールドの血が入った競走馬に乗ってる騎手がヘグった場合とか、ちょっと見るに堪えないような発言も散見されます。まあ、これに関しては一般的競馬ファンが支持した馬が騎手のせいで負けた時のヤジレベルであり眉を顰める方がどうかしてます。そんなのいちいち気にしてたら競馬ファンなんてやってられません。競馬はギャンブルの側面もありますからね。
私が残念だなと思ったのは、マイネルファンロンがミルコデムーロ騎手の手腕により新潟記念を制した時のツイートです。主旨としては故岡田繫幸氏に対する騎手起用に対する批判でした。マイネル軍団総帥の繫幸氏がもっと上手な騎手を選んで乗せていれば、ステイゴールドの子たちももっと活躍していたはずだ、という気持ちがあるのだと推察されます。
このツイートを見て私は思いました。
「この人はステイゴールドは愛していても競馬のことは愛してないんだな」
私は当noteに掲載している記事を書き始めるにあたって、「競馬を愛する心を持って記事を書こう」と決意をして、その軸にぶれることなく記事を書き続けてきました。
競馬を愛するとは何か。
それは、競馬に直接携わる人のみならず、馬事文化に携わる人々すべてに敬意を持つこと、そう定義付けました。この人々にはベテランから初心者までのすべての競馬ファン、もちろん馳星周さんもこの競馬ファンの中に含まれるので私が敬意を寄せる対象に含まれます。ゆえに、私は、競馬を愚弄するような行為、たとえば犯罪教唆的なことをした大阪の税理士ですとか、市場価値の著しく低い馬を一口馬主においてちょっと外れた高額で募集をしている場合などを除いて批判的な文章を書くことは無いように注意しています。
ずっと昔に、誰が書いたのか、どの本に載っていたのかは覚えてはいませんが以下のようなことが書かれた競馬関連書籍がありました。
「初心者の競馬ファンほど井崎先生を馬鹿にする。でも、競馬を知るにしたがって井崎先生ってやっぱりすごい、そう思い直すようになるんだ」
私はこの言葉をずっと金言だと思って生きてきました。
この言葉は、「浅薄な料簡で安易に人を批判すべきでない」という意味を内包しています。競馬予想も、あらゆる要素を三次元的に組み合わせてレースに出走する馬を評価をするものですし通ずるものがあります。
私が馳星周さんのツイートを残念に思ったのは、そこなんですよね。私は別に故岡田繫幸氏の信者ではありませんが、競馬界の発展に尽力された方であるということはよく知っています。それを、彼は「ステイゴールドの産駒成績を毀損した」という一側面だけをあげつらって口を滑らせてしまった。本当に残念ですよ……。
奇しくも、その直後の時期にtwitter界隈では優駿図鑑という本の発売に伴って何やらスペシャルウィークのことが好きすぎて他の馬を貶める発言をしている方が話題になりました。私は件の人はよく知りませんが、多分その方を批判していた方々は、私が馳星周さんに対して思っていた感情に似たものを抱いていたのかなぁと思います。
競馬の楽しみ方って自由です。
競馬ファンはかくあるべし、なんてことはありません。
ある特定の馬が好きすぎて悪いことなんてありません。
でも、それで競馬文化に大きく貢献された人を貶めるようなことをするのは、私としてはすごくモヤモヤしたものを感じるんですね。
はぁ、吐き出してスッキリしました。先にも書きましたが、馳星周さんの黄金旅程はちゃんと自分でお金を払って読みたいと思っています。きっとたくさんの取材や苦労を重ねて一冊の本を編んだことでしょう。それは私にとって敬意を向けるべき対象です。ただ、まあ、節度を持って欲しい、ってことで。結局のところ、それに尽きるんですよ。
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