#大学生の日常も大切だ について思うこと
未曽有の事態が世界各国で起こり、いままでの平穏な世の中は瞬く間に異なるものに形を変えていった。
要するにコロナで世界は一変して、「あたり前にあったものがそうではないのだと気づかさた」ということです。
さっそく本編について語っていこうと思います。
これを書いている人間は大学1年生の春休みを迎えていて、この1年のほとんどをオンライン(遠隔授業)で終えました。具体的にそれらの授業方法について詳しく説明します。
まず従来の大学で行われていたものは対面授業といわれ、学校内の講義室で生徒約20人~200人(学校によって異なる)が入り、教授が教壇に立ち、専門の分野の講義を90分間行うというものです。その中で質疑応答やグループセッション、共同作業など高校までとは異なる能動的な学習をするというのが本来の大学の授業の在り方であったと思います。(一方的に教授が90分話す修行もありました)
しかし人と人との接触を避けるべく、これらの授業はほとんどなくなりました。(学校によっては一年間ほとんど通学した所もあります。)そこで代わりに登場したのが遠隔授業です。学校に行かなくても、ネット環境さえあれば授業を受けることが出来るという優れものです。遠隔授業も種類も様々でオンラインで必ず授業時間にzoomに入って講義を聞かなければいいけないものや、オンデマンド形式で先生が作った動画を生徒との共有フォルダ―にあげて、好きな時間に視聴するだけのものや、送られてきたPDFで授業レジュメを読み、問題に回答するものなど様々でした。
始まったばかりの頃はパソコンの使い方すら分からない上に、誰もやり方をしらないアプリや機能を使わなければいけなく、戸惑うことがありました。先生の声がずっとミュートで話が聞こえなかったり、zoomでの画像や動画の共有がうまくいかず予定していた授業内容が変更になったりと学生より教員の方の方が苦労していたように思えます。
このように前途多難に思われた遠隔授業でしたが人間は慣れるもので、今ではzoom上でのパワーポイントの発表や、グループ別での話し合いからスライドの作成まで一回も対面しなくとも楽々できるように成長しました。
これだけを聞くと「いいじゃん遠隔授業!」と思いますが
#大学生の日常も大切だ の人たちからすると実習や実技のある授業まで遠隔なのはしんどい」と言う意見や「友達やサークルでのコミュニティづくりができない」などの声が上がっています。確かにその通りだと思います。高い学費を払いより専門的で主体的な学びをするために進学と言う道を選んだのに思い描いていてキャンパスライフとは程遠い生活。そして終わりも見えない。塞ぎこんでしまうのは当たり前だと感じます。
しかし誰も想像しうることができなかったこんな世界だからこそ、新たな価値観と革命が起こっていくのではないと思うのです。現に#大学生の日常も大切だというハッシュタグはtwitterのトレンドでバズり、世間に大学生の悲痛な日常について知ってもらうことにつながりました。いままで情報発信や自分の意見を持つことすらなかった若者が自分が感じていること思っていることをSNSというツールをつかって発信することで共感を呼び、世論に一石を投じることができたように見えます。
これまでの固定概念や風潮に囚われず、「自分の力で未来を切り開くことが出来る力を身につけていきたい」と考えさせられた大学1年間だったと思います。