④-3「登場人物紹介」の続き
前回に引き続き登場人物を紹介します。
今日は久里家6人兄弟の3男と4男、4男の妻についてです!
まずは有名写真家として活動する3男、隆です。
隆(タカシ) / 金替康博さん
自由でアーティスト気質な三男。有名写真家として活動している。そのきっかけはこの家族にあった。
ファインダー越しに自らの家族を俯瞰している。
金替さん、引きの演技のバリエーションが豊かで面白いです。周りは個性的なキャラクターが多いので、金替さんの受け流しかたが印象に強く残ります。稽古場で強烈に面白かったのは、ワンテンポ遅れるリアクションです。
「車に轢かれたこともある」
という5男のセリフに対して、
「おーそうかそうか」
と一度受け流して、、、
「えっ?!!??! おま、、ちょ、、車??」
っとワンクッション置いてのリアクション笑
金替さんファンの方は、このキレッキレの切り返し大好きなはず❗️
驚くのは、セリフの言い回しが毎回違うということ!
しっかり相手のセリフに反応している証拠だと思います👏
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このお話を書き、そして演出をしながら4男も演じるのは
賢(ケン) / 土田英生さん
小学校高学年の歳まで学校に行っておらず、社会人としての知識が欠落している。そのせいで就職ができない。しかし、弟への愛の深さは他の兄たちに劣らない。
妻の「まり」とは奇妙な夫婦関係だが、これも久里家に生まれ育ったことが原因なのか。
前回公演「悪いのは私じゃない」が初めて観たMONOさんの作品だったのですが、その時は土田さんがどのようなお顔なのかわからずこの中の誰かが作演出の方なのかと思って観ていました。
結局誰が土田さんなのかわからず、俳優としても素晴らしい力を持っているのだと思いました。
物語の中心人物だった金替さんが主宰に見えてしまい、ずっと「この方が土田さんじゃね」とぼんやり思って生きてきました。
それが去年のことで、初めて本物の土田さんにお会いしたのはこの1月です。会って初めて、「あ!あの人か!!」と心の中で驚きました。(主役が作演出は無理がありますね)
そんな思い出はさておき、土田さんのすごいポイントは、「聞く姿勢」だと思います。
作・演出としての土田さんの中にはシーンのイメージがはっきりあるはず。しかし、自分のイメージを押し付けず役者さんに耳を傾け、時には脚本を変えることさえあります!
本を書き、演技もしてアウトプットする能力はもちろん、周りのことをよく見て気にかけているインプットの能力にも秀でています。
(どうやら、あの半沢直樹に出演していたらしい!キャリアがすごいっす!)
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そんな演劇モンスター土田さん演じる四男、の妻を演じるのは
庄司まり / 高橋明日香さん
夫に怒られることで安心する”内縁の妻”。久里家を訪れたことがきっかけで夫婦の関係が、、、?
演じるのは、比較的最近入団された高橋明日香さん。声が綺麗で演技に無駄がありません。プロフィールにヨガインストラクターの文字❗️
驚きましたが、よくよく考えると納得することがあります。
休憩時間には女子同士で筋トレやストレッチの話をされていました。実際に稽古場で女子(筋トレ)会が始まったこともありました。
稽古場でパワハラなどが生じようものなら、返り討ちにあう勢いです笑
そんな高橋さん演じる役どころ、初演の時は、夫に怒られ指図されることで安心するというかなりかわいそうなキャラクターでした。
ご時世の変化なのか、高橋さんの演技力なのか、そのあたりがものすごく柔らかくなった気がします。
DVではなく、
「夫婦にしかわからないことってあるよな」
このツッコミセリフが引き立つような、イチャつきということなのでしょうか?
絶妙な火加減で掛け合いをするシーン、めちゃくちゃ笑ってしまう。
次回はいよいよ5男、6男に迫ります!
MONO『なるべく派手な服を着る』
作・演出 土田英生
出演 奥村泰彦 水沼 健 金替康博 土田英生 尾方宣久 渡辺啓太
石丸奈菜美 高橋明日香 立川 茜
伊 丹|AI・HALL 伊丹市立演劇ホール 2023年2月22日(水)-2月26日(日)
東 京|吉祥寺シアター 2023年3月3日(金)-3月12日(日)
豊 橋|穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース 2023年3月18日(土)-3月19日(日)
四日市|四日市市文化会館 第2ホール 2023年3月26日(日)
大 府|おおぶ文化交流の杜allobuこもれびホール 2023年3月28日(火)
公演情報>> https://c-mono.com/stage/
チケット>> https://c-mono.com/ticket/
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