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NHK-FM「ライブ・スペシャル」トーキング・ヘッズ ライヴ(1981年5月5日放送)

NHK-FM「ライブ・スペシャル」トーキング・ヘッズ ライヴ(1981年2月27日、東京・中野サンプラザにて収録)

放送曲目:
1. Psycho Killer*
2. Stay Hungry*
3. Cities
4. Drugs
5. Once in a Lifetime*
6. Houses in Motion
7. Born Under Punches (The Heat Goes On)*
8. Crosseyed and Painless
9. Life During Wartime

* "THE NAME OF THIS BAND IS TALKING HEADS (Expanded edition)" Disc 2 (Tracks 1, 3, 7, 10) (2004年8月発売)


【お詫びと訂正】2024年1月21日の公開時から、番組の放送局、番組名を誤って、"FM大阪「ゴールデン・ライブ・ステージ」" としていました。正しくは、"NHK-FM「ライブ・スペシャル」" です。申し訳ありません。『朝日新聞縮刷版』1981年5月分に掲載の「FMウィークリー」で確認しました。この訂正にもとづいて、本文も一部、修正しています。[2024年12月4日記]

 NHK-FMのゴールデンウィーク特番、「ライブ・スペシャル」のひとつとして、1981年2月のトーキング・ヘッズ再来日コンサートの模様が放送されました(1981年5月5日、22時20分~23時20分)。第4作 "REMAIN IN LIGHT" の発売(1980年10月)を受けて行われていたツアーの一環として、リズムを強調したサウンドを再現すべく、サポートメンバーを帯同してのコンサートでした。

 手元のカセットテープには入っていませんが(エアチェックを失敗)、「朝日新聞」掲載の「FMウィークリー」で、"Psycho Killer" が1曲目に放送されていたことを確認しました。ウェブサイト「setlist.fm (THE SETLIST WIKI)」の記事「FEB 27 1981: at Nakano Sunplaza, Tokyo, Japan」によれば、"Psycho Killer" の後に "Warning Sign"、"Cities" の後に "I Zimbra"、"Once In A Lifetime" の後に "Animals" が演奏されていたようです。番組では、アンコール部分は放送されませんでしたが、"Take Me To The River"、"The Great Curve" が演奏されています(エアチェックカセットには最後に "The Great Curve" が40秒ほど残っていました。覚えていませんが、おそらく、番組アナウンスの背景に流され、アナウンスが途切れたところから録音したのだと思われます)。

 ライヴアルバム "THE NAME OF THIS BAND IS TALKING HEADS"(1982年3月発売)の増補版が発売された際(2004年8月)、この日の録音から6曲が追加されました。"Psycho Killer"、"Stay Hungry"、"Once in a Lifetime"、"Born Under Punches (The Heat Goes On)" の4曲が放送と重複していますが、放送と "THE NAME OF THIS BAND IS TALKING HEADS" 増補版を合わせると、"I Zimbra" とアンコール部分を除く、本編の11曲をこの日の演奏で聞くことができます。

 放送された演奏部分では、メンバー紹介はありませんでした。番組アナウンスで告げられていたかもしれませんが、メモしておらず、記憶にもありません。"THE NAME OF THIS BAND IS TALKING HEADS" 増補版の記載によれば、Adrian Belew(guitar, backing vocals)、Busta Jones(bass, guitar)、Bernie Worrell(clavinet, backing vocals)、Steve Scales(congas, percussion)、Dolette McDonald(percussion, backing vocals)の5人を加えた9人編成だったようです。

 このライヴ録音の放送局、放送日を確認するために、『朝日新聞縮刷版』をめくっていて、「朝日新聞」1981年3月2日(月)付に、中村とうよう氏によるコンサート評(1981年2月26日、東京「渋谷公会堂」)を見つけました。「まさに "真の前衛" トーキング・ヘッズ」と題された文章で、中村氏は、「たくさんの楽器が騒々しく鳴り響いているようでありながら、実は夾雑物(きょうざつぶつ)をきびしく取り除いてストレートに核心をつく音楽家もいる」「四人のバンドにゲストを五人も加えての演奏とは思えないほどの集中力をみせた」と高く評価しています。"REMAIN IN LIGHT"、それに続くコンサートでのゲストの導入については、例えば、渋谷陽一氏による借り物による実現批判などがありましたので、文化搾取に敏感な中村氏による高評価が少し意外な気がしました。[2024年12月4日追記]

 余談。"THE NAME OF THIS BAND IS TALKING HEADS" 増補版のDisc 2は、複数の場所での録音を集めていますが、"REMAIN IN LIGHT" ツアーの基本セットリストの再現のようです。Disc 2の "Drugs" に "(Electricity)" と添え書きされているのが気になります。Disc 1の1978年12月18日の録音に "Electricity (Drugs)" と記していることに対応しているようなかんじです。


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