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NHK-FM「鈴木さえ子 ライブ」(1987年12月28日放送)

NHK-FM「鈴木さえ子 ライブ」(1987年7月9日、東京・日本青年館にて収録)

放送曲目:
1. Happy Families
2. Good morning
3. Blow Up
4. Come Wonder With Me
5. Adventure in South Pacific
6. Hallo, Shoo Shoo
7. ジェラルミンの飛行船
8. TGIF
9. TV Dinner
10. The green-eyed monster
11. Studio Romantic

演奏者:
鈴木さえ子: Vocal, Drums, Percussions etc.
鈴木慶一: Keyboards, Vocal etc.
武川雅寛: Violin, Trumpet
柴山和彦: Guitar
石坪信也: Drums
小野雅司: Percussions
門倉聡: Keyboards
矢口博康: Saxophone
宇都宮明美: Trombone
渡辺等: Bass
近藤研二: Guitar
北川晴美: Chorus, Keyboards


 鈴木さえ子さんの第4作『スタジオ・ロマンチスト STUDIO ROMANTIC』(1987年6月21日発売)のリリースに合わせた「Stage Romantic」ツアー(1987年6月29日、6月30日、7月2日、7月9日)の最終日の模様が、NHK-FMの年末特番で放送されました。

 このツアーでは、バンドはアルバムタイトルにちなんで Stage Romanticists と名付けられています。Romanticist のカタカナ表記は「ロマンティシスト」ですが、アルバムタイトルにならえば、Stage Romanticists は「ステージ・ロマンチスツ」でよいような気がします。実際はどのように呼ばれていたでしょうか。

 大編成であることは東京マザーズと同じですが、演奏の様子は異なっています。ゆったりとしたリズム、ミュージカルを思わせるアンサンブルなど、「Adventure in South Pacific」にかけてという訳ではありませんが、リラックスした南国風の空気が流れています。アレンジもレコードと異なっています。第1作や第3作の収録曲だけでなく、『スタジオ・ロマンチスト』収録曲においても同様です。コンサートパンフレットに「ステージは好きですが、スタジオは大好きです」と記されていますが、スタジオワークと異なる、このバンドならではの表現を掴まれていたのでは、と考えたくなります。
 新メンバーの中では、翌年、矢口博康さんのプロデュースでデビューする北川晴美さんのコーラスが異彩を放っています。

 「TGIF」は、レコード作品でのリリースがなかった曲。Thank God It's Fridayの略で、月曜日、火曜日…と出来事や心境を追う「一週間」スタイルのポップソングです。

 このコンサートツアーには行っていないのですが、ひょんなことから、コンサートパンフレットを手にすることができました。冒頭のポートレイトは、そこに掲載されたSimon Fowler氏によるものです。パンフレットは、鈴木さえ子さんの序文、『スタジオ・ロマンチスト』に参加したアンディ・パートリッジ Andy Partridge 氏のコメント、ミュージシャンとスタッフのクレジット、略年譜、LPディスコグラフィ、『スタジオ・ロマンチスト』紹介が掲載されています。

鈴木さえ子 Stage Romantic パンフレット(1987年6月)

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