みんなは車椅子ラグビーを知っているか?
いつも時間で撮っているところにパラリンピックが入っていて、
たまたま車椅子ラグビーを観た。
なんせ凄かったのだ❗️
理由を説明していきたい。
車椅子競技の中で唯一チャージ(タックル)が許されている。
車椅子バスケットボール(以下、車椅子バスケ)でも接触はあるが、あたりに行っているわけではなく、あたってしまっている接触になる。それでも十分強く当たって、迫力があるのだが。
車椅子バスケはリアルと言う漫画でも取り入れられていて、
知っている人も多いと思う。井上雄彦先生が書いているスーパーかっこいい車椅子バスケの漫画だ。
ちなみに井上雄彦さんといえば、スラムダンク、バガボンドなどを描いている漫画家だ。知っている人も多いだろう。
車椅子バスケでも確かそうだったと思うのだが、
障がいの程度で点数が決められている。
車椅子ラグビーの場合、3.5から0.5までの7段階にランクわけされていて、
試合中4人出ることが可能で、この点数が8点以下でなければならない。
ここからが車椅子ラグビーの面白いところで、
女性が1人いたら、0.5点プラスしていいのだ❗️
そう車椅子ラグビーは男女混合でやる競技なのだ❗️
体当たりがある競技で男女混合のスポーツが今まで存在しただろうか?
4人中1人が女性であれば、0.5点多く使っていいので、
全体の点数が8.5点まで使っていいのだ。
これはかなり戦略性がある。
とは、い言うもののあまり女性選手自体がいないのだが、
日本代表には一人、女性の代表がいる。
倉橋香衣選手だ❗️
インタビュー映像があったが、笑顔が素敵な魅力的な女性だった。
大学生の時にトランポリンをしていて頸椎を痛めたとかいうエピソードだったと思う。
倉橋香衣選手は障がいの程度が重く、選手としてのポイントが0.5点なのだ。
しかも、女性なので、チームに0.5点プラスされるので、
倉橋香衣選手が試合に出ている時は、残りの3人で8点使っていいという状態にできるのだ。
では、障がいの程度の重い人は戦略的に車椅子ラグビーをプレーできるのか?
と言うことがあると思う。
これは完全にある❗️
ラグビーはそもそも大きい人も小さい人も足が速い人もそれぞれの役割が与えられる競技なのだ。
どのチームも障がいの程度の低い3.0ぐらいの選手が得点源の選手になるのだが、
当然どのチームもその選手にマークがつく。
そのマークを振り切るときに、
バスケでいうところのスクリーンプレーをするのだ。
そこにいるだけで邪魔になり、マークしてられなくなるようなプレーだ。
フランスのダンカン選手はこれを徹底してやっていて、
序盤に日本は苦しめられていた。
得点を取るような花形選手ではないが、
働くところがあり、その仕事をしっかりする選手。
僕はそういう選手が大好きだ。
おそらく自分が花形なタイプではないからだとは思うが、
そういう選手がかっこいいと思う。
しかも攻撃は40秒以内で終わらなければ、攻撃権は相手に移ることや、
12秒以内に敵陣までいかなければ攻撃権は相手に移るなどのルールがあるため、
試合は非常にスピーディだ。
試合のコートはバスケと同じと思われるが、
その中でずっと行ったり来たりを繰り返す。
ちなみにボールはバレーボールのようなボールを使っていて、
ラグビーボールではない。
基本的に攻撃が有利なゲーム性なのだが、
その分ターンオーバー(攻撃している方がボールを取られ、攻撃権が移ること)が起きるとビッグプレーになる。
1試合で両チーム合わせれば100点ぐらい動きがあるので、
ゲーム自体も見ていて面白い。
しかも、障がいの程度もバラバラ、男性も女性も参加するこれからのスポーツ競技としては非常に面白いのではないかと思いました。
障害の程度、性別関係なくプレイできるスポーツはオリンピックやパラリンピックのスポーツの祭典にはふさわしい競技ではないだろうか。
そもそもこれからはオリンピックとパラリンピックを分けるのも違うのではないかという時代に突入するのかもしれない。