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相撲の立ち会いと脳震盪

先日場所中に幕下の立ち会いではありますが、立ち会いで脳震盪になって一時的に立てなくなった力士がいた。

その後審判団の協議となり、取り直し、再度取り組みはたき込みで脳震盪を起こした側の力士が勝利したということがあった。

ここで難しいのが最初の立ち会いが不成立だったという点だ。
しかも力士同士の不成立ではなく行司が止めたのだ。

ここに相撲独特の問題点がある。
まず、用意ドンのような号砲やゴングがない。
力士同士の呼吸で開始のタイミングを決めるのだ。
そして、格闘競技でありながら無差別級の競技である上に、
頭と頭からぶつかるありえない競技なのだ。
MMAなどその他の格闘技でも頭突きは禁止されている競技がほとんどだ。

これらが前提である中で立ち会いが行司不成立の上に脳震盪を起こして片側の力士が動けなくなってしまった。

すぐに立てたら問題ないが立てなかった。
この段階で軽度の脳震盪は確定する。
ここから長い時間起き上がれなかったり、記憶が飛んだりすれば、
重症度が増していく。
今回の場合は立てなかった時点で脳震盪は起きているとするべきだろう。

では軽くても脳震盪が起きていればどういう判断が正しいだろうか?
一般的なプロトコルによれば、

一週間は競技に戻ってはいけない❗️

相撲の場所中ならあと7日は休場というのが正しい判断だろう。
しかし、相撲という業界はそうはいかないだろう。

相撲協会のコメントとしても、今後はそういった場合は取り組みをさせないことにしようということらしいが、果たしてどうなるのだろうか?

せいぜい1日休みがいいところになるのではないかと僕は思うのだが、
脳震盪を甘くみてはいけない。

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