植草歩選手お疲れ様

空手女子組手重量級の選手です。
それぞれの選手が血反吐を吐くような努力をしているのは当たり前だと思うのですが、彼女は空手業界を盛り上げるために頑張っていました。

『空手界のきゃりーぱみゅぱみゅ』とか言われながら、
実際どうかは置いておいてw、空手家にスポンサーが付くようになりました。

ANAとかミキハウスとかついている選手が出てきました。

水泳で言えば北島選手のように、
体操で言えば内村選手のように、
競技をメジャーにするためにはオリンピックに選ばれる以外に、
『ヒーロー』、『ヒロイン』の存在が必要なのだ。

野球で言えば、落合選手が1億円プレーヤーにこだわったように、
業界を引き上げる存在というのが必要なのだ。

植草選手は空手界では自分がなるんだという思いでやってきたと思う。

東京オリンピックがなければ、引退すると言っていた選手なので、
そこは空手業界のために頑張ってくれた選手だったのだ。

そして、そこでオリンピック直前にパワハラ問題が起きる。

実際は昔からあったとは思うが、
竹刀で突かれて植草選手が眼窩底骨折をしたという話だった。

それに対し、香川氏(当時空手競技日本代表監督)が
「ワシは大丈夫や!」と言ってほかの監督の竹刀にグローブやスポンジをつけてくれないかという注意を聞かなかったというものだ。

この問題が上がった段階で、香川氏は日本代表監督を降り、
オリンピック委員会の方ではパワハラが認定された。

香川氏は潔かったと思うが、問題はここから先だ。

全空連(日本の空手最大組織)と帝京大学(香川氏や植草選手をはじめとする日本代表の選手が多く所属する大学)がパワハラを認定しなかったのだ。

ここですごいのはあったなかったを争っているのではなく、
これらの事実を踏まえてパワハラではないとしたことだ。

正直組織が香川氏をかばった形だと思うのだが、この瞬間空手業界が、
終わった瞬間だと僕は思う。

おそらくそう言った体質を改善して、空手業界を整えてから引退しようというのが、植草選手の考えだったと思うのだが、
空手業界の方が時代錯誤の判断を下した。

正直、このトラブルを抱えてオリンピックで戦って勝つのは
誰でも不可能だと僕は思う。

空手業界は有望な選手と業界の未来を潰したのではないだろうか。

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