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武術セミナーをハシゴしたあたおか歯科医師の話②

さて、続きになります。
次の日は武軸セミナーに行ってイス軸の西山さんと影武流の雨宮さんに会ってきたそうです。

イス軸の西山さんはスワイショウをしていたそうですが、話を聞く限り僕のいつもしているスワイショウとは動きが少し違いました。同じものもありましたが、スワイショウの動きはこれというものがあるわけではなく、最低限のルールがあると言った感じなのでしょうか。そこはすみません。僕の不勉強です。

友人曰く腕を少し合わせたそうなのですが、
「あんなに立禅の練られているひとに会ったことがない。」
とのことでした。
とんでもない練られかたをしているとのことでした。
そこそこ大きい友人なのですが、押しても引いても微動だにしなかったそうです。
影響を受けた友人の立ち方も良くなったように思います。

さて件の雨宮さんですが、友人に聞いたところ
「突きを何発か喰らったが、菊野さんとは違う衝撃があって、身体操作はしっかりできているように感じた。」とのことでした。
というのも、細かい調整を受けて自分の動きも良くなったし、肩のいい位置が見つかったように思うとのことだった。(以前から課題だった。)

なるほど、鍛錬はちゃんとしているのだろう。
友人曰く、雨宮さんが少し説明していたところによると、
あくまで影武流は雨宮さんが創始で、武田家に仕えていたのは雨宮家の話という区切りなのだそうだ。

なるほどだから影武流の技とか技名は厨二病感があったり、漫画からそのまま持ってきたりしているということなのだろう。

ということで、僕が思う影武流の結論は、
雨宮家の出自には嘘を含むと思うが、影武流に関しては雨宮氏が創始したものなので、僕がどうこう言えることはない。
その技や技名が漫画から持ってきていても他人がどうこういうことではない。
そして、多分打撃や投げ、崩しの理論に関してはちゃんとした人に習っていて、それなりに鍛錬している。崩しの理論は大東流っぽいなと個人的には思っている。
おそらくだが、僕みたいに色々なとこで少しずつ齧って回って一つにまとめて自分の流派としたのだろう。
それ自体はそういうものだと思うし、悪くない。
武田家うんぬんに嘘ははらんでいると僕は考えているが、この時代に売れていく演出とするならば、まぁ問題なくはないがめくじらたてるほどのものでもないように思う。

というのが僕の結論だ。
僕は雨宮氏を人間的には認めていないが、武術界にひとを集めたという功績は認めざるおえないだろう。そして友人が鍛錬しているように感じたというのだからそれも認めざるおえないところだろう。

全てが善と切り取れる人などいないのだから、ある程度は清濁合わせ飲まないといけないところだろう。


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