がんばれ❗️スポーツナース❗️
スポーツナースというスポーツに特化したナースがいる。
普段は通常業務をしているのだが、休みの日は何かのスポーツの試合などがあると救護に出たりする。
スポーツにおける脱水や脳震盪の対応に強く、CPRもお手の物と行ったところだ。
今は善意で仕事にあたることが多いので、しっかりお金が出るように、団体を作ったり、派遣実績を作ったりと色々頑張っておられる。
僕はスポーツに携わることが多く、オリンピックもボランティアドクターとして参加している。色々思う人はいると思うが、僕は一貫して無観客でもオリンピックはやるべきという立場をとってきた。
アスリートを身近に見てきて発表の場を奪うのはあまりにも酷だと考えているからだ。
さて、なぜそのような話を出したかというと、
数年前のこと僕にあることを尋ねてきたスポーツナースがいた。
「先生はどうやってオリンピックに関わることができたんですか?
私もオリンピックに関わりたいと思っているのですが、どうしたらいいかわかりません。」
なるほど。
僕もそう思っていた。さらに数年前から。
そして、そのために積み重ねてきたことや、たまたま知り合った先生がオリンピックに関わっている人だったことなどを話した。
そして実績を作るために試合のドクターもしたし(以前からしていた)、
データを集めて学会発表なんかもした。
そういった話をすると
「それだけのことをしていたからオリンピックに携われるんですね!私も遅いかもしれないけど、がんばります!!!」
と言っていた。
頑張っている人は応援したいのが人間の性でありまして、
色々な情報の動きをメールしていた。
そうするとオリンピック1年延期の報道がでたのだ。
正直この時は本当にするかどうかはわからなかった。
しかし、彼女にとってチャンスであることは変わりない。
日程が変わった以上、行けないナースが出るはずだからだ。
アンテナを常に張っておくようにとメールをしておいた。
そして今年の夏、連絡がきた。
「先生のおかげで私、オリンピックに関われることになりました。
〇〇競技で看護にあたります。」
とのことだった。
しかも、「私ごとですが、結婚して苗字が変わりました。」ともあった。
もうめでたい!本当にめでたい!
オリンピックが終わってもスポーツに関わる現場で働きたいということだった。
気持ちのいい若者を見るとやる気が出る。
むしろ助けられたのは僕ではないのか?
メンタル弱男は大ピンチ‼️
なのだ。
精神を少し補ってもらえた。
ひとを助けたのか助けられたのかわからなくなってしまったが、
僕は彼女に感謝している。