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rotring800

今回はrotring800というシャーペンについて書くことにします。
私が今持っているのは、芯径0.5mm、色はシルバーです。
使いはじめてから5年ほどが経ちました。定価は7000円(税抜)です。私はAmazonで5000円くらいで購入しました。

ドイツの老舗文具メーカー、ロットリング(赤い輪という意味だそうです)のシャーペンで、リトラクタブル式を導入したものです。
ロットリングの販売しているシャーペンのなかには、rotring300、500、600、800+といった いわゆる数字シリーズ、rapid、rapid pro、tikkyなどがあります。それぞれに個性のあるシャーペンですが、ロットリング製品は全体に統一感があって、かなりのこだわりを感じます。

リトラクタブル式とは何ぞや、という疑問にはここでお答えします(既に調べられた方には申し訳ありません...)。リトラクタブル式とは、先端を収納でき、落下などによる先端の故障を防ぐ機構です。他の製図用シャーペンにはなかなか見られない方式で、これに惚れて購入を決意しました。

芯径は0.5mm、0.7mm、2.0mmがあります。購入当時は勉強に使うことをメインに考えていましたので0.5mmのモデルを選びましたが、最近は英語をよく書くようになり、0.5mmモデルでは物足りなくなってきたので、0.7mmモデルの購入を検討しています。rotring600の0.7mmモデルは持っているのですが、なにしろ先端が脆弱なのでペンケースに放り込みたくない、また800の黒もほしいといった理由で絶賛お悩み中です。

全長は、先端収納時に13.3cm、使用時に14.2cmほどです。本体は真鍮製で、一部にプラスチックが使われています。全体の重量が24.7gと重たい部類のシャーペンになろうかと思います。ただ、入れる芯の硬度にもよりますが、自重でも書けるので手が疲れる心配はあまりしなくて良いと思います。

軸の後ろにローレット(ギザギザの部分)があり、ここを捻ると先端部が顔を出します。

捻ると…

このように。

先端が十分でてくると、カチッという音とともに先端が固定され、ノックすれば書き出せるようになります。他のシャーペンよりも使い始めに一手間多いですが、むしろこれによって、さあ始めるぞ、とやる気を出すスイッチのように感じられるので、勉強道具にはあっているかもしれません。

表題写真や直前の2枚で気づかれた方もいらっしゃるでしょうが、小傷が多いですね。5年の間かなり雑に扱ってきたので小傷やロゴの剥げ、あるいは真鍮特有の色が出てきた部分もあります。ただこれはいい味になっていると思っています。木や革製品、エボナイトなど、経年変化を味わえるものは他にもありますが、それらとはまた異なった変化を見せてくれるシャーペンです。

唯一気になるとすれば、先端のぐらつきです。といっても、私としては基本的に気にならない程度なのですが、感じかたには個人差があるかと思います。また私でも、rotring600のように先端が完全に固定されているようなシャーペンを使った後には、ぐらつきがほんの少し気になるときもあります。

ただ、全体的に見ると、かなりいいシャーペンだと思います。見た目、機構、高級感、経年変化…様々な魅力の詰まったシャーペンです。
軸が細いペン、重量のあるペンがお好きな方には特におすすめの1本です。また、購入を検討している方の参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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