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石油ストーブ
ゆきひら
我が家の暖房器具はガスファンヒーターとガス床暖。
ガスファンヒーターについてはずっともったいないと思っていた。
これだけの熱量を部屋を暖めることにしか使えないのはもったいない!
そこで、去年は石油ストーブを購入してみた。
今ぐらいの寒さなら床暖など使わなくても、これだけで20畳以上の我が家のリビングが十分に暖まる。
なにより、石油ストーブは、部屋を暖めつつ料理できるのがいい。
すでに、朝のお湯はストーブで沸かし、お汁粉や焼き芋はストーブ料理の定番メニューになっている。
私の好きな言葉は「一石二鳥」だが、まさにこれのことだ。
しかし、気になるのは燃費。ガスファンヒーターとガス床暖のガス一辺倒と石油ストーブと床暖の併用ではどちらがコストが安いのか? ずっと気になっており、とうとう結果が出ました。
2年前、ガス一辺倒だった頃の11月ガス代:¥5649
今年、石油ストーブとの併用の11月ガス代 :¥4749
差額:¥902
ガス代は安くなってます。でも、これっぽっちの差額では灯油代がまかなえていません。灯油1缶¥2000/月なので、灯油代¥1000分高い?? あれれ? という結果です。追って見ていきます。
ところで、石油ストーブには思い出もある。
私の母はシングルで、私達三姉妹をひとりで育ててくれた。
今のような週休二日なんてない。だから、週末の日曜日と年末年始の三が日が唯一の休息日だった。
今は正月の三が日といっても、どこのお店も開いていて、買い物に困るなんてことはないだろうが、かつての三が日といえば店なんてどこも開いてない。世のお父さんたちは皆、家でゴロゴロしていた。
今では想像もつかないような時代だった。
いつも疲れた様子の母だったが、正月だけはのんびり連休がとれるので、表情も穏やかだった。鼻歌なんぞ歌いながら、石油ストーブの前で、鍋をかきまわしていた。お汁粉や牛すじの煮込みをよく作っていた。
こんな穏やかな母の様子を見て、毎年、正月が来たんだなぁ、と実感していた。そんな昭和の子供時代だった。