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30代プログラミング未経験が半年でWeb制作会社に転職するまで

初めまして!ものりす(@monolith_j)と申します。

私は完全未経験の状態からプログラミング学習を独学でスタートし、Web制作会社から内定を頂くことができました

※いきなり変なポスト画像ですみません、当時の興奮そのままを伝えてます。

これを書いている時期(2020/08)は新型コロナの影響で有効求人倍率が下がり、現役だった人でも内定を獲得するのが難しいと言われていたので、未経験者にとっては非常に厳しい時期でもありました。

ですがこんな状況でも内定を取ることは不可能ではなく、実際私が内定を勝ち取ることができましたのでその経緯をお伝えします。


■このnoteについて

・プログラミングに興味がある
・プログラミング学習中である
・エンジニア転職を考えている
・コーダー、フロントエンドエンジニアを目指している
・未経験、30~40代でもエンジニア転職したい

これらに該当する方はぜひ読んでほしいです。

このnoteは独学編転職活動編に分かれていますので、
転職活動編だけ読みたい方は下にある目次から飛べます。



■自己紹介

年齢:34歳
学歴:地方国立大卒 理系(化学系)
転職歴:2回
 1社目:新卒で1部上場の電子部品メーカーの総合職(5年半)
 2社目:フィルム加工会社の生産技術職(1年) 
 3社目:大手半導体メーカーへ派遣 データ分析や不良解析業務
スキル:QC検定3級 (製造業で品質管理にいたときに取得)
プログラミングスキル:0 (JavaScript?なにそれ)

大学を出てすぐ地元の製造メーカーに就職。主に製造業で技術職をしていたので、パソコンスキルはワード、エクセル、パワーポイントで資料や報告書を作成するぐらいしかなく、プログラミングなんてC言語とかでしょ?というレベルの全くの素人でした

そして34歳までプログラミングに関する学習なんてしたことがなく、実際に学習を開始したのは2020年1月でした。

こんな宣言をしていましたが、この時はまだ副業でなんか稼げるみたいな感じのノリだったので全く転職のことなんか考えていませんでした。よくある〇カ月で〇万円を稼ぐ、そんなうわさを聞いたのがきっかけ。転職を考えたのは学習4カ月目を向かえたこの辺りから。

理由は単純で今の本業のおかげで学習の時間が足りず、それだったらいっそのこと、これを仕事にした方が絶対いい!と思ったのです(単純)。

これまで学習に費やした時間は平日3~5時間休日は10~12時間を維持していました。モチベーションはX(旧Twitter)、フォローしている方々のポストを見まくり刺激をもらっていました。Xがなければここまでがんばれなかったでしょう。

■プログラミング独学開始

実際に使用した教材を私の当時のポストを交えながら紹介します。

学習した言語や技術
・HTML/CSS
・JavaScript
・jQuery
・PHP
・SQL
・Git/GitHub

・HTML/CSS

コーディングの基礎ともいえるHTML/CSSの教材はおもに3つです

・Progate 学習目安:1か月

無料でも学ぶことができますが有料プランは必須です。3カ月は課金する覚悟でいきましょう。トータル3,000円ぐらいです。
※途中にでてくる道場編は後回しで問題ないです。私はここで一度挫折しています。

Progateは2周ぐらいがちょうどいいですね。途中からレベル上げに夢中になりがちですがここはさっさと次へいきましょう。


・くりnote 学習目安:1~2カ月

くりのすけさん(@kurinosuke32)の書かれたnoteです。
こちらはコーディング練習の教材ですが、この中に基本となるヘッダー、セクション、フッター、ナビバーなど実務でもよくでる基礎を学ぶことができます。Progateを終えた方におすすめです。

とにかく教材がしっかりしているのでCSSの使い方はここで学びながらがおすすめです。第1弾で自信がついたら第2弾もやってみましょう。


・忍者CODE  学習目安1~2カ月

忍者CODEさん(@ninjacodeee)の問題集は自分で調べる力が必要です。
こちらの問題集は無料なのに内容が充実しているのですが、どれも実務レベルの知識が得られます。初級だけでもかなりの実力がつきます。

特に私がおすすめしたいのは鎧模写です。こちらは有料でコーディングの基本が学べるのですが、なんと解説動画付きなので現役エンジニアの考察を聞ける数少ない教材です。


・JavaScript 学習目安2~3カ月

次はJavaScriptです。
この辺りからプログラミング言語と呼ばれる本質の部分に入っていきます。
まずは基礎が大事なのでProgate、ドットインストールで学びます。

基礎がある程度理解できたら、実際に何か作ってみましょう。
最初はドットインストールのミニアプリがおすすめです。

正直言ってJavaScriptは私みたいな初学者には難しいと感じました。

これまで学んできたHTMLやCSSと違って、DOM操作、変数(グローバル・ローカル)、関数(コールバック関数・無名関数etc)、APIなど上げればきりがないぐらいできることが多くなります。

どれから学んで、どこまでやればいいかなんて人それぞれなので、ひとまずの目標としては最低限の知識、書籍なら冒頭の2~3ページぐらい、動画なら2~3章ぐらいにとどめて次へ進むのがいいと思います。

あくまで聞いたことがある、なんとなく雰囲気で説明できるレベルに達していればあとで振り返るときにも何かと役立つはずです。

がっつりやるかやらないかは実務が入ったときに決めればいいのです。

もちろん興味がある方はガンガン学習しましょう!!


・PHP 学習目安1~2カ月

バックエンドを目指す方ならPHPも。
このあたりから人によって教材が分かれてくると思いますが私はUdemyのこちらのコースを選択しました。講師はたにぐちまことさんです。

※2021/2/27追記
UdemyからPHPをさらにわかりやすくした講座が公開されました。講師は同じくたにぐちまことさんです。上記よりもPHPの基本に特化してるので難しければこちらから始めるのがよいでしょう。


・Git/GitHub 学習目安1か月

こちらもたにぐちまことさんのUdemyのコースです。Gitはチームや制作会社では必須となりますのでフロントエンドだけでなく様々な分野で役に立ちます。ぜひ覚えておきましょう。

独学でやっていると、これは何をやっているのかわかりずらい技術ではあると思います。なんとなくでいいですので雰囲気をつかんでください。

用語が多いので最低限だけ知っておきましょう(コミット、プッシュ、リポジトリなど)


・ポートフォリオ作成 目安1~2週間

ここまできたら今まで学んだことの総括として一度自分なりのページを1枚作ってみましょう。
ヘッダー、メイン、フッターまでの一連の流れを構成したページを短くてもいいので自分で組んでみるのです。

ポートフォリオの作成は長引くとどんどん方向性がわからなくなってしまうので、できるなら集中して1~2週間で一気に完成までもっていきましょう。

何をどう作ればいいかわからないっていう方がいますが、私の場合はいろんな方が作ったポートフォリオをひたすら見て、できそうなものを取り入れていました。

おしゃれなWebサイトをまとめたこちらも見て参考にしました。


完成したらサーバーにアップロードして公開しましょう。サーバーを借りるかGitHubPagesを使うかのどちらかでいいと思います。私はエックスサーバーを使いました。

※2023/3/20追記
ポートフォリオはこちらに移動しました。
https://monolith0220.github.io/profile/

■転職活動 準備

長くなりましたが、ここから転職活動編です。
まずは準備として転職サイトへ登録、履歴書、職務経歴書に加え、ポートフォリオがあればそれも準備しましょう。

【準備】
・転職サイトへ登録
・履歴書
・職務経歴書
・成果物(ポートフォリオ、制作したアプリなど)

転職サイトはエンジニア求人向けに特化したWantedlyを使ってみました。
プロフィールを充実させることでスカウトされたり、応募前に担当者に話を聞きに行くことができます。

転職エージェントの利用も考えましたが、未経験だとエージェントから嫌われるということなので早々にやめました。。。

・履歴書

私が履歴書作成に使ったサイトはこちら↓

JIS規格の履歴書です。
最近はブラウザで作れるんですね。ちなみに職務経歴書もこちらで作れます。完成したらコンビニで印刷もできます。

・書き方について
志望動機欄は必ず明確にしておきましょう。
エンジニアを目指す理由、自分なりの将来のビジョンをはっきりしておかないと突っ込まれたときに固まります。

他は特にこだわる部分はないかと思います。

・職務経歴書
私は転職が2回ありましたのでそれも全て書いています。
転職が多いと不利と言われているので過去の転職理由は論理的に答えれるように、またやりたいことや目標も書いておきましょう。
長すぎず、端的にまとめます。

・ポートフォリオ
応募する会社にあわせて技術選択しましょう。フロントエンド、バックエンドで同じポートフォリオを提出しちゃうことがないように。
あと書くコードは読みやすさも意識してみてください。その理由はしまぶーさんのこちらの動画で説明されています。

ポートフォリオについての質問もされると思います。

そのために再度作ったものについて見直しましょう。どの機能を実装するのに時間がかかったか、作っていて楽しかったところ、失敗したところ、どこを突っ込まれても答えれるようにシミュレーションして当日テンパらないように。

■転職活動 応募

Wantedlyは求人の数は多かったのですが、ここで分かったことは地方の求人には数えられるものしかなく、しかも実務経験~年以上だったりと未経験枠はほぼありませんでした
ちなみに「未経験可」の求人は東京とか名古屋の都会には多かったので試しにと応募してみました。

また、住んでいるところでも「○○県 Web制作」とかで調べると募集している会社があったりするので田舎であまり選択肢がない私はとにかく応募。ちなみに応募受付していませんと書かれていなければ応募していいと思います。可能性がある限り積極的に応募するのみ。

そんな感じで応募したのは46社。


■転職活動 応募結果

まずはWantedlyを活用した結果はご覧の通りです。

返信率10%を割りました。この時はさすがに心が折れそうになりました。現実ってこんなものか。。。未経験の枠はやはり競争が激しいようです。

そしてWantedlyは全敗。。。

ほかにも制作会社のホームページから直応募した結果がこちらです。

【応募】
会社HPの応募フォーム 3社

【選考結果】
    書類選考通過 3社
※全て正社員枠

なんと3社とも書類通過!!!

■転職活動 面接

ここからは面接編です。
応募した中から書類通過したのは直応募した3社でした。

1社目:メーカー Webデザイン・ECサイト運用
2社目:メーカー HP運用・ECサイト運用
3社目:Web制作会社(本命) フロントエンド
(面接順)

私は転職歴があるのである程度面接慣れはしていましたが、久しぶりの面接となるとやはり緊張します。

今回受けた3社のうち、本命から内定を頂けたときの話をします。

(10分前に会社前へ到着。会社前に立ち、ひと呼吸入れいざ出陣!)
応接室に案内され、担当者と早々に名刺を頂きご挨拶。2対1。
席に着いてからの束の間、私が事前に履歴書とともに提出したポートフォリオが大画面に映し出され、検証ツールを起動される、コードを端から端まで舐めまわすように何回も見られました。(ドキドキ)

ポートフォリオがこれほど人に見られたことはないです(笑)。それと同時に作品を見てもらうとはこんな気持ちなんだなと思いました。コードに対して細かい指摘も受けましたが、全体的にコードがきれいとかmetaタグもしっかり入っているなど、褒めて頂くことが多く、驚きとともに内心ほっとしました。

ここで担当者がぼそっと(ここ最近の志望者の中でやっとマシなのが来たな)そんな感じの話をされていたのを覚えています。

実際に質問された内容です。

【質問内容】
・過去に転職された理由
・将来のビジョンについて
・この業界を選んだ理由
・自分の強み
・フリーランスを目指さない理由
・ポートフォリオに使ったフレームワーク
・ポートフォリオ作成にかかった時間
・データベースの知見はあるか

他にもエンジニア転職の質問集はゆーたろーさんの記事でも紹介されています。一通り答えれるようにしておくとかなり自信になります。

また、面接で私が心得ていたことです

【面接の心得】
・相手の目をしっかり見る 目線は相手が外すまでこちらは絶対外さない
・やりたいこと、目標は小さいことでもいいので伝えれるようにする
・どんなに対策しても予想を超えてくる質問が必ずあるのであせらない
・聞きたいことは最低3つは用意しておく

未経験の私が武器になったのは社会人経験なので、ここを存分にアピールすることを意識していました。失敗談、苦労したこと、成功事例など。
また、学習意欲の高さ(=独学で挫折することなく続けてきた)を伝えておくこともポイントは高いと思います。

また、コロナ禍ではマスクをして面接することになるので、話している相手に対してはちょっとオーバー過ぎるぐらいのリアクションを取らないと相手に伝わりにくいと思われます。

面接の終わりにはほぼ必ず「何か聞きたいことがありますか?」と聞かれますので必ず質問しましょう。

【実際に聞いたこと】
・業務で使用するのはWindows ? Mac ?
・私が作ったポートフォリオはどれぐらいの期間で作成可能なのか
・入社までにやっておくべきこと
・Adobe系のツールは何を使用しているか

ここまで面接で約1時間をかけて無事終了。スーツの下の汗が半端なかったです。


■転職活動を終えてみて

そんなこんなでその日のうちに本命から内定を頂くことができました。
ほんとに運がよかっただけかもしれません。
私は学習から半年で内定を頂くことができましたが、1~2年の長期戦になることを覚悟していました。

技術的な部分ではまだまだの私が採用された要因としては人柄の部分が大きいと思われます。

余談ですが1社目から採用の方向でと面接後に電話で話を頂いたときに理由を伺ったら、「人柄の面が大きいですね」と言われました。ありがたいことです。


ということで転職を無事達成できたわけですが、30代~の転職はリスクも高いことを念頭に置いておかなければいけません。

【転職後のリスク】
・年収が大幅に下がる
・学習はこれからも続く
・平均年齢より上になる

・年収
一番大きいのは年収です。未経験で掲示される額は(ある程度の学歴・前職の年収・家庭環境等にもよる)その会社のほぼ最低ラインであると考えてよいでしょう。ローンがある、小さいお子様がいらっしゃる方にはかなりの痛手と思われますし、下手したらうまく続かず退職することになるかもしれません。慎重に決断しましょう。

・学習はこれからも続く
転職ができたから学習はおしまいではなく、今後も学習は継続していく必要があり、特にこの業界は技術の進歩が速いのでキャッチアップしていかないと時代に取り残され仕事がなくなります。

・平均年齢より上になる
私が内定を頂いた会社の開発グループは年齢が若く、平均年齢より私が上になりました。ただ、必ず時代を作るのは若い世代なので私も負けずに成長を目指します。


■最後に

転職を考えだしてから怒涛の2カ月間でしたが振り返ってみると行動してみて良かったと思います。年齢もありますので動くなら今!という考えでとにかくあちこち動き周り、必死に自分をアピールしてきました。

最初の1か月はどんな会社があるのか、募集している職種を調べ周りました。そこで見た自分の応募できる枠の少なさに落ち込んだり、「簡単に転職できると思うな」という批判的な意見を目の当たりにして不安になったりもしましたがそれでも続けて良かったです。

「私はほんとに運が良かった」、ではなく数少ないチャンスは必ず取るんだ!の覚悟を持ってやってきました。(これ大事)

エンジニア転職を目指すのであれば最後まで信念を持って挑みましょう。
その上で何を目指しているか、何をやりたいかを改めて整理してみることをおすすめします。やっぱり違うかなとか向いていないかなとかあれば方向転換すればいいだけです。

ここまで読ませておいて言うのもなんですが、

正直思っているほどこの業界はあまい世界ではないことだけ言っておきます

私もまだまだ学ぶことは多いですし、ふと困難にぶつかったらこのnoteに戻ってきます(笑)。


長くまりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました!!

あなたの転職活動に明るい未来が待っていることを願っています!
(コロナよ、早く去ってくれ。。。)

※2024/9/24 現在
転職してアプリ開発会社にてフロントエンドエンジニアとしてゲームアプリの開発に携わっています。まだまだ学ぶことばかりですががんばってます。


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