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なごや守山図書館文芸マルシェ 近況①
みなさま、名古屋市守山図書館で開催される初の試み、「なごや守山図書館文芸マルシェ」開催が約一カ月後に迫ってまいりました。
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二月二十四日開催、盛況が予想されるとのことで、会場は二階からより広い三階へと変更されることとなりました!(チラシ記載内容と異なるのでご注意ください)
現在、各ブースがそれぞれ工夫を凝らして着々と準備を進めています。
そんな中、わたくしモノカキコの所属するブース「りんとのらん」の冊子が完成いたしました!
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冊子のサイズはA5(148×210㎜)で厚さは6ミリほど。印刷の手はず、装幀、校正、ネット販売のページ作成などすべて主催者の虹乃ノランさんが担当してくださいました。頭が下がります。
さて、寄稿者の特権として一足お先に読ませていただきましたよ。以下、読んでみての三つの魅力をお伝えします。
『Shake It Baby! 』に作品を寄せたのは全部で十人。だからというわけではないのですが、まさに十人十色という言葉がぴったりでした。
私が小説を読むときにまず何に興奮するかというと〝文章のうまさ〟です。普段興味のない分野も馴染みのない分野も、なんというか「うわ〜!」となる文章で綴られていると、一気に引き込まれてしまいます。このアンソロジーはまさにそれの詰め合わせ十個入り、という感じでした。まずどの作品も最初の一文目の誘引力が強い。一つ残らずです。興奮しましたねぇ。
それから、自由度の高さ。〝Shake It Baby! 〟というテーマからよくこんなに異なる解釈が十通りも生まれたものだと驚いています。おそらく全員が、他の寄稿者はどんなふうに書くんだろうなんて考えもせず、ただ自分の表現に集中して執筆した結果なのだろうと思います。全員、クセつよの方々なのでしょう(カキコもクセつよであります)。
ホラー、サスペンス、シュール、爽やか青春系、文学系……。こんなにジャンルがバラバラなのに、統一感がある。統一感が出たのは、一定レベル以上の技術を持つ作者さんばかりだからなのかなと感じました。完成度が高い、という点では揃っているんですよね。
じわじわ効いてきたのは掲載順です。これはノランさんも苦労したとおっしゃっていました。最初にヰ戸英壱さんのサスペンスホラー(なのかな?)。ストーリー運びが滑らかなうえ、読めば最初の数分でガッと心を持っていかれます。読者を引き込んだところで、二番目はカキコの幻想文学。これは十作品中一番長い作品なので、読書の体力のあるうちにという配慮で早めに配置してあるのでしょうか。少し疲れたところで松原凛さんのほんわかシュールが来ます。くすっと笑えるのに温かいこの作品は、みんなが好きになる作品なんじゃないかと思います。続いて花岡 柊さん、なかがまあゆむさんとそれぞれカラーの異なる青春ものが続き、そこから人鳥暖炉さん、虹乃ノランさん、柿の木コジローさん、きゆら志野さん、我那覇剛柔丸さんと、徐々に世界観がディープになっていく印象です。読み終えた後のディープ感すごい。読んだぁ……となります。
カキコの一足お先に感想はここまでといたしますが、『Shake It Baby! 』は本当に密度の濃い作品になりました。プロ作家の虹乃ノランさんの作品も入っているというのも魅力ですよね。私自身も、これほど自由な表現力と筆力を持つ作家さんたちと並んでアンソロジーに参加できたことを改めて嬉しく思いました。
他のブースの方々はどんな魅力的な作品を作っているのかも楽しみです。
この冊子、およびポストカードはネットでのお買い物も可能ということで、時期が近づいたらまたその件をお知らせしますね。
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