製造業のDX推進者は社長?
ものづくり新聞は製造業の方々向けに改革改善、IT/DX化事例のインタビュー記事を掲載しているWebメディアです。
先日、ものづくり新聞のインタビュー取材に応じていただいた部品加工業テルミックの田中秀範さん。そのインタビューの際に広報担当の方がぽろっとおっしゃっていた一言が印象に残りました。
推進者が会社の代表というのは、物事が一番早く進むと実感しています。DXなど速やかに取り組むべきことに経営方針が立てられているので、どんどん現場も変わっていきます。
2020年版ものづくり白書によれば、経営トップが先導的な役割を果たしていると回答した会社が中小企業の場合では41.4%にも及びました。
さらに、ものづくり白書の調査では、推進者としては「自社が保有する技術や製品について熟知」「自社が保有する設備・装置について熟知」しつつ、「新しいことについて積極的に情報収集・学習する姿勢を持つ」というなかなか難しい条件があるようです。そんな人なかなかいないですよね、と言いたくなります。
さらにデジタル技術の活用を担う人材確保の方法としては、「OJT」もしくは「OFF-JT」で育成するという回答が多くなっています。中途採用や外部人材という選択肢は少なくなっています。
つまり、これからDXを推進しようとする製造業の経営者の方々から見れば、こんな流れなのかなと思います。
1)まずは社長自身が推進者になれるか
2)なれないとすれば自社の製品や設備に詳しいメンバーをDX推進者にできるのか
3)それが難しそうであればそのメンバーにどう外部でDXについて勉強してもらうか(トレーニング、研修、動画コンテンツ、書籍、外部交流など)
という流れになりそうです。
もし読者の方が経営者の方でなければ、社長に推進者になってくださいと進言するのは難しそうですので、自分自身が推進するにあたり3)が課題になるのだと思います。
テルミックの田中秀範さんへのインタビューではこの1)社長が推進者、というケースでどのように社長自身が進めておられるかについて、リアルなお話がお聞きできました。詳しくは以下記事をご覧ください。
この課題について、実際に取り組まれていることやお考えがありましたら、コメントでお寄せいただければと思います。実際の現場の皆さまからのお話を、ぜひ伺いたいと思います!
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