小説感想 「また必ず会おう」と誰もが言った。 著者:喜多川泰
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「また必ず会おう」と誰もが言った
そんな人生、そんな人って良いとおもいますよね。
この本には、そうなるためのエッセンスが詰まっています。
喜多川流、喜多川節により、ストーリーには
人生の教えが詰まっています。
少年は一つまた一つ縁を紡いでいく
九州の高校生のつまらない意地から、
物語ははじまります。
つまらない意地はとは
TDL へ行ったことがあるか無いか?
そこで「うそ」は始まります。
TDL へ行った事が無いのに、あると答えてしまうのです。
それを実現するために、少年ははるばるTDLへ行くのです。
しかし・・・帰りの飛行機に乗り遅れます。
途方にくれる少年、
少年が取った行動は?
少年が変わらなければならない理由は
喜多川先生が矢継ぎ早に読者へ問いかける如く
物語は展開していきます。
心に響く言葉
ネタばれはあまり好きではないのですが、
あえて今回は、作中心に響く言葉を書きます。
原文通りではありません。
「意地はって、友達をへこませて、誰が得する」
「TDLの写真と自分の写真の合成でもつくって
すまん嘘やった、そう言って笑い取れば、
その場は笑いに包まれ、友達のプライドも
自分のプライドも保たれ、周りもそれでしまい
という雰囲気で流れていく。
自分の変なプライドで嘘ついて嘘ついて、
誰が得すんねん」
物語の中では、皆何かしらの嘘を抱えていきています。
それを正直な気持ちになる事、
相手の気持ちになる事で、大切なものは守られる。
そういう事を伝えたいシーンでしたが、
なんかね、自己反省というか
ななかな正直になれない自分を見つけてしまった時
どうすればいいのかと迷いますが、
「笑い取る事」
まぁそうなのかもしれません。
私はユーモアのセンスも、冗談の区別もつかない。
ちょっと厄介な生き物ですから、
難しいのですが、がんばってみますか?
苦労しないと成長しない
実際少年は、東京から熊本へ帰るのですが、
お金がありません。
最初に出会ったおばさんが、
「お金を貸すことは簡単だけれど、
それではあんたのためにならないから、
自力で帰りなさい。
昔の人は歩いていたんだから、
何日かかろうが歩いて帰るくらいのつもりで
帰りなさい」
そうやって少年に生きていく術を教示します。
おばさんが、何を少年に教示したかは、
本書を読んでください。
私がここに書くのは簡単ですが、
多分それでは自分のものにならないような
気がするので、あえて書きません。
ただ、少年はおばさんに教示された生きる術を
使って、奇跡的な出会いをしていきます。
確かに物語だから、何でもありなんですが、
それだけではない。
現実と物語の狭間の中で、
いつしか少年を応援する自分と、
少年と自分を重ねている自分に出会っています。
内なる心は、
少年を通じて、自分も東京から熊本までの、
成長の旅をすることができた。
そんな気持ちになれました。
本日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
皆様に感謝いたします。
サポートいただいた方へ、いつもありがとうございます。あなたが幸せになるよう最大限の応援をさせていただきます。