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シェアード・ワールドの作り方と注意点

割引あり

一つの世界を、個別のみんなで作るには?

シェアード・ワールドと言う、一種の創作形態がある。

その名の通り、一つの作品世界を大勢の個別の創作者や創作集団によって成長や拡張をしていく手法だ。

世界を共有するから、シェアード・ワールドやシェア・ワールド、あるいはシェアード・ユニバース等と呼ばれる。

このシェアード・ワールドだが、人気作品が多い反面、作り方を間違える人も結構多い。

そこで、今回は、シェアード・ワールドの作り方と作る上での注意点を解説する。

シェアード・ワールドの定義

Wikipediaにも載っているマークシュタインの基準では、

  1. キャラクターAとBが出会っていれば、彼らは同じ宇宙にいることになり、キャラクターBとCが出会っていれば、推移的にAとCは同じ宇宙にいることになる。

  2. キャラクターは実在の人物でつなぐことはできない。そうでなければ、スーパーマンはジョン・F・ケネディと出会い、(実在の)ケネディはニール・アームストロングと出会い、アームストロングはファンタスティック・フォーと出会っているので、スーパーマンとファンタスティック・フォーは同じ宇宙にいると主張することができる。

  3. キャラクターは、「出版社に由来しない」キャラクターによってつなぐことはできない。そうでなければ、スーパーマンとファンタスティック・フォーは、どちらもヘラクレスと出会っているので、同じ宇宙にいると主張することができる。

  4. 実在の人物を(出版社独自の)特定のフィクションを加えて表現したもの(例えば、DCコミックスの「ジェリー・ルイスの冒険」に登場するジェリー・ルイスは、魔法の力を持つ家政婦がいるという点で、実在のジェリー・ルイスとは異なっている)をつなぐことができる。これは、マーベル・コミック版のヘラクレスやDCコミックス版のロビン・フッドなど、パブリックドメインのフィクションキャラクターの特定のバージョンにも当てはまる。

  5. キャラクターは、物語の中でコマの中に一緒に登場した場合のみ、出会ったとみなされる。コミックの表紙で一緒に登場した場合は、出会ったとはみなさない。

とされている。

ザックリまとめると、架空のキャラクターが作品本編内で共演する場合、シェアード・ワールドの範疇となってくる。

コミック表紙の様なメタ空間はノーカウントと言及があるが、これ以外に劇場版等の特別編と言う扱いでシェアード・ワールドではない共演も、定義から外れたり、厳密には入らない場合がある。

例えば「ウルトラマンVS仮面ライダー」の様な場合だ。

この様な共演は、クロスオーバーと呼ばれる。

「スーパーロボット大戦」は、クロスオーバー作品なので、マジンガーZとガンダム等が共演していても、そこにシェアード・ワールドの関係は生まれない。

状態として似る所があるが、ここは分けて考える必要がある。

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