【物語理論】物語で本当に描き伝えたい事は、まず逆の状態を描くべし

一度、逆状態を描くからこそ、真に描きたい事が伝わる?

創作をする際、自分が描きたい事・物・者が分かっているだろうか?

では、分かっている人に聞きたい。

描きたいテーマやモチーフを創作の中で表現する際、どうしているだろうか?

もしかして、描きたい事物の完成された状態を描いてしまって無いだろうか?

絵や彫像で描く・形作るなら、それで良い事もある。

問題は、物語での事だ。

もし、描きたい事物を、そのままストレートに描き出す場合は、それはもしかすると、間違っているかもしれない。

描きたい事物は、理想形だろうか、変化の過程だろうか?

ここで変化の過程を描きたい場合は、大丈夫だろう。

問題となるのは、理想形こそ描きたい場合だ。

理想形とは、完成形であり、物語で言うと変化後の状態だ。

物語が主人公の問題解決行動によって、状態の変化を描き出すと言う普遍性を持っていて、理想形を描きたい事物の大半は、変化後に該当する。

変化後こそ描きたい事物であるなら、当然、変化前が必要になる。

だから、物語の場合は、描きたい事物の、逆の状態をまず考える必要があると言うわけだ。

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