【創作論】物語を面白くする「複数の思惑」の効能

人の数だけ思惑がある

物語を考える際、ほぼ主人公の思惑だけで物語を作ってしまう人が結構いる。

それでも物語は成り立つし、面白く作る事も出来る。

だが、一人の思惑だけで物語を描くと、思惑を巡らせる一人のキャラクターに全てを背負わせ、そこが読者・視聴者から見て、浅かったり、あるいは嫌われると、目も当てられない事態になるし、人によってはリアリティを作り出すのに苦労する事もある。

しかし、そうなりがちな人でも、初めから複数の思惑によって物語を形成する場合、そう言った失敗を避けられる可能性がアップする。

今回は「複数の思惑」を使う事で得られる、物語を面白くする効能などについて簡単に解説する。

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