![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89617198/rectangle_large_type_2_a68c58e21b1b631321dd4ed24defd205.png?width=1200)
医療ケア児等コーディネーター養成研修
ずいぶん、noteから離れておりました。
今も訪問看護師として日々子どもたちを中心に奮闘しています。
そして現在、医療ケア児等コーディネーター養成研修に参加しています。
医療ケア児等コーディネーターについて説明を引用します。
・医療的ケア児等に関する専門的な知識と経験による支援
・本人と家族の双方を見据えた支援内容を考える
・医療的ケア児等の相談支援の業務を行う(支援計画相談や普段の生活における相談など)
・実際のサービス支援計画を作成および指導
・各地域における福祉サービスの提案
・将来的に本人らしく生活していくための自立支援 など
総合的に医療的ケア児等の専門的な知識をもとに各地域で生活していきやすくするために重要な役割があります。
訪問看護師として日々子どもたちと関わっている中で"私たちが訪問していない時間をどのように過ごしているのだろう"とふと疑問に思いました。
もちろん、療育センターへ通っているとか支援学校に通学しているなどの情報は知っていますが、そこでどんなものを見て、どんな風に過ごしているのかなと思ったわけです。
また、その中で不便に感じていることやもっと改善したい内容、現時点だけでなくその先の将来どのような生活を送るのか、今やるべき事はあるのかなどについても知りたいなと思いました。
それを知るための1歩として医療ケア児等コーディネーター研修に参加する事にしたのです。
参加してみてかなり学びの深い時間を過ごせたと感じています。
本人を中心に家族も含めたニーズの捉え方、子どもの発達を促すためだけの支援ではなく、家族の育ちを助ける支援の重要性と難しさについても深く考えさせられました。
ただ、社会資源を投入すれば良いという問題ではないことは何となく分かっていたものの理解はしっかり出来ていなかったんだと痛感しました。
また、医療ケアは必要としていないものの障がいをもつ自分の姉についてももっと本人のニーズを理解する努力をしなくてはならないなと家族の立場として感じました。
現在、相談支援専門員の方のみ医療ケア児等コーディネーターになることで加算が取れる状況であり、私も含めた医療職がこの研修を受けることの利益としてのメリットはあまりないとのことでした。
また、医療ケア児等コーディネーターになった後も社会的地位は確立されていないため活かす場がないという話も講義の中で話されていました。
しかし、医療ケア児等に関わる職種に関しては医療職や福祉職、また教育職のすべての人が知っておくべき内容だと思います。
医療ケア児等コーディネーター研修では利用計画の作成の演習もカリキュラムに組まれています。
以前この研修を受けた職場の上司は「プランとか言われても何がなんだか分からなかった」と話しており、自分も苦手意識を持つのではと思っていました。
しかし、講義内の事例を見ていくうちに子どもたちや家族のニーズを捉える努力をしてプランに落とし込んでいくことの魅力を薄々感じ初めています。
講義内で利用計画のことを「人生の地図」と話した講師の方がおられました。
なんて重大な役割でなんてやりがいのある仕事なのだろうと心がときめきました。
正直、自分が相談支援専門員を目指すかは分かりません。
でも、今回受けた医療ケア児等コーディネーターの内容を活かして訪問看護をするのは子どもたちのQOLの向上を手助けすることに繋がるのではないかと考えています。