TRPG徒然雑記:脱力GMのススメ
どーも、黒単スーサイドです。
突然ですが、GMのハードルを高く感じていませんか?
ルールの把握にシナリオの準備など、なにかと大変そうですよね。
私はここについて絶対に嘘は言わない事にしているので、はっきりと言います。
ぶっちゃけ大変です。
でも考えてみてください。
PLだってそこそこ大変じゃないですか?
一応ルールは把握しとかなきゃいけないし、キャラだって作るし、サンプルキャラ使うにしても出来ることくらいは把握しとかなきゃいけないんですからそれなりに大変なんですよ。
とはいえ、みんなこう思ってるんじゃないでしょうか?
「まぁGMよりは楽だよねー」
そう、なんか知らないけどPLってGMより楽な気がしますよね。
じゃあGMの負担がPLと同じ位になったとしたら……。
ちょっとやってみてもいいと思いませんか?
という訳でこの記事執筆時点でTRPG歴8年半の私がそんなに肩肘張らずにGMするためにしていることをいくつかご紹介したいと思います。
1.シナリオを書かない
シナリオはどこかから調達してきています。
ときにはサンプルシナリオ、またあるときにはインターネット、そしてまたあるときには別のシステムのサンプルシナリオをコンバートするなど、軽い気分で遊びたいときにはわざわざシナリオを書きません。
「書かなきゃ……」と思って書いたシナリオよりも、「書きたい!」と思って書いたシナリオの方が面白いセッションが出来るシナリオが書けます。
書きたいと思っていないのであれば無理にシナリオは書かず、既にあるシナリオを準備しましょう。
もし「GMなんだからシナリオくらい自分で書けよ」と言われたら「じゃあシナリオ書くGMのところで遊んできたら?」と言ってやればいいと思います。
こんなことを言う人はGMするハードルを上げています。
何のためにサンプルシナリオがあるのか、公式がキャンペーンシナリオを出版するのか考えてください。
1人でも多くの人に楽しんでほしいからですよね。
GMもセッションを楽しむメンバーです。
楽しむためにシナリオを書くことが障害になるなら書く必要はありません。
なんなら過去にやったシナリオをやってもいいでしょう。
どのシステムでもサンプルシナリオは何周しても結構楽しめますよ。
どうしてもシナリオを書きたいなら、私が過去に紹介した三行シナリオ作成術をお勧めします。
簡単3ステップでシナリオが書けちゃうので是非挑戦してみてください。
2.なんでもかんでもyesと言わない
色んなGM指南を見ていると「PLの提案にはyesと言いましょう」という内容がかなりあります。
確かにどっしりと構えていて、どんな提案にもyesと言うGMは頼もしいしPLに寄り添っている雰囲気はあります。
時には提案に乗ってルールをねじ曲げ、処理を無視し、判定もなく場面を進めていくことも、もしかしたらあるでしょう。
ただ、私はそれをよしとする雰囲気をよく思っていないところがあります。
この「yesと言いましょう」という流れが、どうしてもGMのハードルをあげているように見えて仕方ないんですよね。
アドリブ力に自信がない方が「あー、じゃあ私無理だ」といってGMをしなくなるんですよ。
何かしらの能力を求めることはGMをする事のハードルを上げます。
なんでもかんでも提案を受け入れる必要なんてありません。
これはもちろん、なんでもかんでも拒否しろということではなく、「自分が処理できること」と「これをやればセッションが面白くなりそう」と思ったものは受け入れていきましょうということです。
複数のPLが楽しくてもGMが楽しめない提案なら無理に認める必要はありません。
もし、どうしてもPLが提案を通したそうにしているのであれば、それによって期待している結果を聞いてみましょう。
提案するからには期待している結果があるはずです。
それが受け入れられるものなら通してもいいですし、実現不可能だと思ったら拒否していいです。
あるいは「じゃあ思うようにことが進んだか判定してみようか」と判定をしてもいいでしょう。
こうするとなんだか柔軟に立ち回っている風に見せることが出来ると思います。
ここで期待している結果を言わないのであれば、そのPLは良からぬことを考えているか、深い考えはなくその瞬間にその場で目立ちたいだけなので提案を無視してもいいでしょう。
3.PLの方が詳しいならPLに説明して貰う
これに関してはかなり賛否が分かれると思いますが、GMがちゃんと把握しきれていない部分に関しては、より詳しく知っているPLに説明を任せてもいいと私は思っています。
ルールや世界観の把握をする努力は間違いなく必要ですが、誰にだって抜け漏れがあります。
そこを「GMなんだから完璧にしなきゃ……」と気負う必要は無いと私は思います。
それにミスったところで死ぬわけじゃありません。
もしかしたら死にたくなるくらい恥ずかしいかもしれないですが、大抵気にせいです。
10年後には忘れてます。
もしミスについてネチネチ言ってくるPLがいる場合は「じゃあ次からこの辺の処理任せてもいいですか?」とサブGMに仕立て上げましょう。
ルールのミスがないことってそんなにセッションの楽しさに影響しません。
ただ、ルールの正しさにこだわる方というのは一定数います。
その方のルールの運用に対する意見によってセッションを楽しくない方向に進もうとしていると感じたなら、その人にルールの管理を任せていいです。
それなら「このルールは正しくない!」と言う人はいなくなります。
何度も言いますが、正しいルールであることが必ずしもセッションを楽しくする訳ではないです。
ルールブック通りの運用で楽しくならないならそのルールは少なくともその場においては楽しいセッションを阻害する要因になります。
セッションは正しいルールで遊ぶための集まりではなく、楽しく遊ぶための集まりであることを忘れないで下さい。
4.ルールブックに書いていないモノを準備しない
TRPGに必要なのは遊ぶシステムのルールブックとそれに必要なものと書いてあるものだけです。
そんなこと誰でも分かっているはずなんですが、たまにこんなことを言う方がいます。
「立ち絵(背景、BGM)の準備が出来ないからGMできない」
最初に聞いたときには耳を疑いました。
何を必要ないもので二の足を踏んでいるんでしょうか?
ルールブックに立ち絵、背景画像、BGMなどが必要であるという記述がなければそれらは準備する必要はありません。
あれはただのオプションです。
本質的に必要なものではありません。
「表現の幅が広がってセッションが楽しくなる」等の理由で準備したいならそうしたらいいですが、ルール上不要ですし、なくても遊べますので準備する上で負担になるならやらなくていいです。
それにそういったものが無いことに文句を言われたら「じゃあ準備するGMのところで遊んできたら?」と言ってやればいいです。
お互い楽しむためにセッションをするんですから、楽しめない要素がお互いにあるなら無理に一緒に遊ぶ必要はありません。
ちなみにに俳優並みの演技力も不要ですし、作家並みの文章力も要りませんし、アナウンサー並みの滑舌も必要ありません。
繰り返しますが、必要なのはルールブックに必要と書いてあるものだけです。
これらを揃えることがGMをする上で負担になるなら、それは楽しいセッションに不要なモノなのでそこに時間を割くのはやめましょう。
まとめみたいなもの
私がほどよく力を抜いてGMをするためにやっていることを紹介しました。
これでGMとPLの大変さのラインが同じくらいになると思うのですがどうでしょうか?
初心者の方やGMをやり続けるのが辛くなってきた方の参考になれば幸いです。
「結局変わらないよー」みたいな批判や「こういう場合はどうしたらいいですか?」みたいな質問がありましたらコメントなんかで質問してもらえたら、返信や別の記事なんかで返事をさせていただきたいと思います。
よろしくおねがいします。