クトゥルフ神話TRPGの次に初心者におすすめしたいTRPG
どーも、黒単スーサイドです。
今回は初心者の方にクトゥルフ神話TRPGの次に遊んでみてほしいシステムを紹介していこうと思います。
飽くまで私の体感ですが、初心者の多くはクトゥルフ神話TRPGの動画を見て「クトゥルフ神話TRPGを遊んでみたい!」と思う人が多く、実際に初めてのTRPGはクトゥルフ神話TRPGだという初心者の方も沢山見てきました。
このような状況なら、「完全にTRPGを知らない人に向けた紹介記事」よりも「一度クトゥルフ神話TRPGを体験した人への紹介記事」の方が建設的だと思ったのでこのテーマでやっていこうと思います。
それでは早速やっていきましょう!
1.バディアクションRPG ガーデンオーダー
制作:F.E.A.R.
価格:1600円+税
ジャンル:現代〜近未来異能(超能力)
判定:%ロール(クトゥルフ神話TRPGと同じ)
超能力を使って異次元からやってくる敵「ネフィリム」や敵対する能力者を倒していくのが王道なシナリオ展開になると思います。
超能力を扱ったシステムだとダブルクロスが有名ですが、クトゥルフ神話TRPGに慣れている方だとダブルクロスはスキルの要素を難しく感じる傾向が強く、正直言ってオススメしづらいと個人的には考えています。(やっちゃダメということではありません)
ガーデンオーダーは完全にスキルの要素を廃した訳ではないですが、持っている超能力を自由な発想のもとどのように使うのかを考えて演出していくことが出来るルールがあるので、こちらの方が思ったようにキャラクターを動かせると思います。
普段からクトゥルフ神話TRPGで「この技能をこういう風に使えませんか?」と提案をしていく遊び方をしていれば楽しくて遊びやすいシステムだと思います。
2.デッドラインヒーローズRPG
制作:ロンメルゲームズ
価格:1600円+税
ジャンル:ヒーローもの(アメコミっぽい)
判定:%ロール(クトゥルフ神話TRPGと同じ)、ダメージ計算にd6を複数使用
アメコミヒーローものっぽい遊び方が出来るシステムです。
ここだけの話、サンプルキャラクターにはアベンジャーズやX-MENの要素が散りばめられている様に感じます。
こちらはスキルを選んでキャラクター作成をするシステムなので、もしかすると少し難しく感じるかもしれませんが、ルールブックで初心者でも扱いやすいスキルが明示されているので、何を選べばいいか分からなくなったらそれを選べばいいでしょう。
このシステムは、ヒーローのスーパーパワーをどう使うかよりもキャラクターの個性を掘り下げることに重点を置いたシステムだと思います。
「正義とは何か」、「ヒーローはどうあるべきか」といった問いかけに対して、そのキャラクターのもつ答えを提示することで苦境を乗り越える力や勇気を示し、そのキャラクターを掘り下げ、そのキャラクターをより魅力的にしてくれるシステムです。
自分のキャラクターのバックグラウンドを考えてそれをロールプレイに反映させるのが好きな方にオススメです。
3.マルチジャンル・ホラーRPGインセイン
制作:冒険企画局
価格:1600円+税
ジャンル:ホラー
判定:2d6上方ロール
色んなジャンルのホラーが遊べるシステムです。
このシステムのキャラクターは心に闇を抱えた「逢魔人」(おうまがびと)と呼ばれる存在で、超常的な力による呪いを受けた血統だったり、普通に生きていたら何故か怪事件に巻き込まれたりするような立ち位置にあります。
時には洒落にならない位怖い思いをしたり、またある時にはとんでもない化け物に襲われたり、ある時には宇宙的恐怖の一端に触れたりすることがこのシステムの王道なシナリオになるでしょう。
このシステムの一番の特徴と言えるのが「狂気カード」。
狂気カードは怖い思いをすると心の闇としてされていき、トラウマを呼び起こす様な条件を満たしたら即座にゲーム的な効果を発動するギミックなのですが、これが阿鼻叫喚を生みます。
狂気カードはそれぞれ発動条件や効果がかわるのですが、誰か一人の狂気が効果を発動することによって、他のキャラクターの狂気も効果を発動し…という狂気の連鎖がゲームにスリルを与えてくれます。
慣れ親しんだクトゥルフ神話TRPGのシナリオをインセイン用になおして遊んだりすると、クトゥルフ神話TRPGで遊んだときとは違う楽しみが味わえるでしょう。
4.クラヤミクライン
制作:芥邊雨龍/冒険企画局
価格:1600円+税
ジャンル:ホラー
判定:1d10下方ロール
心に傷や闇を抱えた物語の主人公となって、怪異から逃げつつ異世界からの脱出を目指すのが王道のシナリオになるでしょう。
このシステムではクトゥルフ神話的な恐怖の対象よりも、現代日本を舞台とした「洒落にならない怖い話」、通称「洒落怖」の世界観のほうが似合いそうですが、公式がクトゥルフ神話関連のサンプル怪異を用意しているのでコズミックホラーの要素を取り入れても世界観が壊れるというようなことはないでしょう。
このシステムの魅力的な部分はコントロールのしやすさです。
基本的に場面の展開は提示された選択肢のどれを選ぶかで固定されるので、想定外の展開になったり、展開の辻褄を合わせるために頭をひねるようなことも必要ありません。
もしかしたら「それはTRPGらしさがないのでは?」と思う方もいるかのしれませんが、この形式によってプレイヤーはなりきりに、理想とするストーリーがあるGMはその演出に集中することができるので、こういった需要に応えた内容だと思います。
以前に「温めていたストーリーを披露するのにTRPGのシナリオは不向きだ」というnoteを書きましたが、もしかするとこのシステムならそれが実現できるかもしれないですね。
こんな感じでしょうか?
1つのシステムにこだわって遊ぶことを否定はしませんが、いろんなシステムを遊ぶことで様々な経験をすると、一番好きなシステムをより楽しく遊ぶためのアイディアにつながることもあります。
今回挙げたシステム以外にも面白いシステムはたくさんありますので、気になるものがあったらまずは一度遊んでみてください。
今回はこんなところで。
以上、黒単スーサイドでした。