リズムミスについて

リズムミスについて

リズムのミスについて指摘を受けやすい人っていますよね。
【リズムが遅れているので気を付けましょう。】
こういうのを寸評に書かれてもどう気を付けたらいいの?何をしたら直るの?

具体的に方法を書いてほしいところですよね。

実はリズムが遅れるのにはいくつかのパターンがあるんです。

その①
伴奏とご自身のお声を聞こうとしないタイプの人。

このタイプの人はリズムの遅れも走りも出ちゃいます。自分で曲を聞いているようで聞いてない。練習の時には必ずスピーカーから出てくるご自身の声(マイク周辺に漏れている肉声ではなく必ずスピーカーから聞こえてくるお声)をよく聴いて、それが伴奏と合っているのかをきちんとチェックしてほしいです。そして必ず練習の時には録音をして、歌ったら再生し、リズムを手で叩き確認しながら自分の声は伴奏に対して適正リズムで発していたかを確認する繰り返しをしてみてください。激的にリズムミスは改善されると思います。

その②
クレッシェンド発声のタイプの人

1音1音がすぐに文字になる人と、子音から入ってふわっと母音が追いかけるタイプの人がいます。たとえば「は」を発声するときに、瞬時に「ハ!」と出せる人は「音の入り速度が速いタイプ」です。子音と母音が切り離せないくらい一つの塊になった音ですね。
その逆にスローモーションで説明すると「f~h~は」のようにだんだん「は」の音に近づけていくような息の入り方をする人は「音の入り速度が遅いタイプ」です。こういうじわっと音を確定させていくのを「クレッシェンド発声」というのですが、
そのタイプの人は伴奏を聞いて1音1音の伴奏の頭できちんと発声しているつもりなのに、
聞き手が「は」だと認識するまでにタイムラグが生じるので、結果的に「伴奏に遅れているように聞こえる」のです。この場合は音の入り速度を速める必要があります。

その③
本人はタメのつもりで歌っているタイプ。

敢えてタメで歌っていたのに「あなたのリズム遅れてますよ」と寸評に書かれたら悲しいですよね。タメと判断するか遅れと判断するか。これが難しいケースの時に審査員が失点してしまっても文句言えないので、だったら最初から適正リズムで歌っておいたほうが無難です。また、全体を通してタメているというのはあまり通用しないです。タメというのはここぞ!という箇所だけピンポイントに敢えて遅らせる。それ以外はオンリズム(適正リズム)で歌う、このメリハリがあって初めて誰の耳にも「ここタメたねぇ!」って伝わるのです。また、タメが曲調や歌詞的に進行違反になるケースもあります。(タメを用いるとどうしても重たい印象になってしまい軽快さが失われます。)
ライブの時など自分が表現者でいられるシチュエーションで好きなだけタメを多用して、大会では適正リズムで歌う、(どうしてもタメたいならば、ピンポイントでこことここだけタメる!という感じにとどめる)という選択もありかもしれませんね。

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みうマネージャー
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