カラオケ大会で勝つための選曲

カラオケ大会の選曲
【大会ではどんな選曲が上位に行きますか？お勧めの曲を教えてください。】

全国規模級のカラオケ大会を主催しているからなのか、
オンラインのカラオケ大会の審査員をあれこれご依頼いただいているからなのか、
こういう質問が私のところによく来ます。
回答は「万人におススメできる曲なんてない」「勝ちやすい曲なんて人それぞれ」これに尽きるんですよね。

面倒で突き放すためにそう言っているんやないですよ。
ちゃんと理由があるんです。

【選曲が大会の勝負のかなり大きなカギとなる】これは事実です。でもそれは誰にとっても勝てる曲なんてのはなくて、人それぞれに強みと弱点があるから、「たったワンコーラスの中で自分の強み（歌唱魅力となる高音のきれいさだったり泣き音だったり）が最大限に出せて、自分が苦手とするもの（くだり階段のメロディーは音程ミスしやすいとか）を出さずに歌えて、なおかつ自分が絶好調じゃない８割くらいのコンディションの日でも難なく出せる「音域」で選曲する。これがカギだと思うんです。後はその曲を１年でも何年でもずっと練習し続けられる飽きない曲であることも大事。飽きっぽい人は特にね。
数か月育てたくらいでは大きな大会で勝つのはどんな人でも難しい。

カラオケ大会の常勝組のおば様おじ様たちは、もうずっと同じ曲で勝負されている人も多いです。何年も、中には何十年も同じ曲を使っている。大会でよく見かける名前は覚えてないけど「奴凧を歌ってるおじさん」「化粧を歌ってるおばさん」と名刺代わりに曲名を覚えられるくらい歌いこんでいる人は、どこでブレス（息継ぎ）をするのか、どの音をファルセット（裏声）に切り替えるのかなど１００回歌っても１００回とも同じように歌えるんです。計算しつくした構成のとおりに。体調が少々悪くてもそれがブレないから勝率も上がる。

歌いたい曲を選ぶのもいいけれど、勝つためならばきちんと自身の分析をしたうえで選ぶのが最適でしょうね。

勝つために歌うのか、大会でみんなに聞いてもらいたい曲を歌うのか、どんなモチベーションで大会に出るのかにもよるけれど、勝つために歌うのであればそのようなところを意識してご自身にぴったりの選曲をしてみてくださいね。