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【全都道府県を分析】公務員試験論文の最新頻出テーマランキング

こんにちは!モノです。

こちらのnoteはおかげさまで高評価をいただいています。
受験生のときからずっとほしいと思ってたものを形にした、7万文字を超えるネタ帳です。
論文の知識はこれ一冊で完璧となる内容となっているので、論文対策が面倒だなと思っている人はぜひチェックしてくださいね。


そして、今回は全都道府県の論文試験を分析した結果の紹介となります。
全都道府県の10年分以上の論文試験を分析してわかったことは次の2つです。



・頻出テーマランキング
・頻出の設問指示



生のデータから分析したリアルな頻出テーマを知ることができます。
論文試験のトレンドがわかるというわけですね。


普段はツイートでまとめてるのですが、今回のは字数が多くなったのでこちらにまとめました。
無料なので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。


【前提】論文試験対策の王道はこれ


論文試験対策の王道は「頻出テーマ」の対策をすること。

というのも、論文試験って究極を言えば、その範囲は無限大だからです。
公務員試験の論文試験は社会課題に対する解決策を提示する試験ですが、今や様々な社会課題があるので、すべてを網羅するのは難しいと言えます。


この対策範囲が広いということが、皆さんが論文試験対策をするのが億劫であると考える最大の理由かなと思います。
覚える範囲と量が半端なく多いので、勉強する気が起きないですよね…。


そこで論文対策は、最重要テーマを中心に対策するというのが重要になってきます。

毎年毎年どの自治体でも出題されるテーマを中心に勉強していれば、本番の試験でもそのテーマが出る確率が高いからですね。

頻出のテーマはみんなが勉強しているから、自分だけ書けないという状況は避けたいという意味でも頻出テーマ対策は必須といえます。

当たり前っちゃ当たり前の話なのかなと思います。

でも、ここで一つ疑問が出てきます。



頻出テーマって何?



市販の論文参考書にも、ネット上のサイトにも、頻出テーマが記載されていますが、根拠となるデータがないことが多いです。
それって本当に頻出テーマなのか?気になりますよね。


ただ、本当の頻出テーマを把握するには、生の試験データを分析することが必要となります。

これがかなり面倒…。
でも気になってしまったので、全都道府県の論文試験を分析することに挑みました。


前置きが長くなりましたが、今回紹介する頻出テーマを準備することが論文対策の第一歩であり、最低限のラインになります。
自分が今している論文対策は正しい方向性で進んでいるのか?を確認してみてくださいね。


では、分析結果を見てみましょう!


【結果】全都道府県の論文試験を過去10年分を分析してみた


こんな感じで全都道府県の論文問題を集計しました。

【分析中の画像】



このように分析することで、頻出テーマだけでなく、設問の指示のパターンも集計することができました。


ここでいう設問の指示のパターンとは・・・
課題を書け、背景を書け、原因を書け、対策案を書け、といったように論文試験では色々な指示を出されます。
今回はその設問の指示のパターンを集計しました。
よく聞かれるパターンを知っておくと、論文を書くためにどんな知識をつけておけばいいのかがわかります。
例えば、背景を頻繁に聞かれる可能性があるなら、テーマごとに背景に関する知識も必要となりますよね。
設問の指示パターンを知っておくのも意外と大事なんです。



それでは結果を紹介していきます。



頻出テーマランキング


10年分のテーマを分析しましたが、論文は時代を映す鏡でもあるので、古いデータはこれからの受験生に参考にはなりません。

そこで、今回は直近3年間の頻出テーマランキングを紹介します。


1位 県の課題解決について
2位 移住定住について
3位 アフターコロナ
4位 女性の活躍
5位 人口減少
6位 デジタル社会・AI
7位 自然災害・危機管理
8位 インバウンド・観光
9位 SDGs
10位 ワークライフバランス
11位 県内の産業振興
12位 自治体と民間の協同
13位 こどもの貧困
14位 孤立孤独対策
15位 健康
16位 文化振興
17位 県内のまちづくり
18位 外国人
19位 自殺者
20位 高齢者活躍
21位 交通政策
22位 リカレント教育
23位 地域コミュニティ
24位 児童虐待

太字は要対策のテーマ


見てもらったらわかるように、「県の課題解決について」や「移住定住について」、「県内の産業振興」等のような、都道府県特有の出題が多いことがわかります。

例えば、「青森県の課題を一つあげて対策案を書きなさい」という設問の場合、青森県のことを詳しく知らないと絶対に書けません。
面接のような設問といえます。


こんな面接で聞かれるような内容を出題する都道府県が意外とたくさんあります(特に地方圏に多いです。)。
全国的に多いので、ランキング上位にも食い込んできてるわけですね。

ちなみに、ランキング1位の「県内の課題解決」と2位の「移住定住促進」について、詳しくその設問内容を分析すると次のとおりです。


【県の課題解決の具体的な設問例】
・県の課題を一つ挙げて解決策を述べよ
・県のめざすべき姿を挙げて、それを実現するにあたっての現状の課題と対策案
・豊かな県とするには、どのような政策を実施すべきか
・県民の幸せを実現するには何をすべきか
・県の強みと弱みを指摘して、どう政策を実行するか


【移住定住促進の具体的な設問例】
・東京一極集中の理由と、その状況の中でどのように人を呼び込むのか
・移住定住促進のための現状の課題と対策案
・地方回帰活性化のために何をすべきか


要は、県の魅力や課題、強み、弱みを知っておかないと書けません。
つまり、これらのテーマについては、面接対策も兼ねて情報をまとめておく必要があります。



そのためにも、自分の受験する自治体が、こんな感じの、その県特有のテーマを出題する都道府県であるのかをしっかりと調べておきましょう
(論文の過去問については、ネットで「○○県 論文」と検索すれば出てきます。)


そして、今紹介したテーマ以外のテーマ(女性活躍や自然災害など)が、いろいろな都道府県で出題されているテーマとなります。

つまり、全国的に重要な行政課題だと考えられているテーマだと言えるので、まさにこれが頻出テーマです。


抜き出すと次のようになります。

・女性の活躍
・人口減少
・デジタル社会・AI
・自然災害・危機管理
・インバウンド・観光
・SDGs
・ワークライフバランス
・こどもの貧困
・孤立孤独対策
・健康
・文化振興
・外国人
・自殺
・高齢者活躍
・交通政策
・地域コミュニティ
・児童虐待


今後も全国の都道府県、さらに言えば国家一般職などでも出題される可能性が高いテーマなので、まずはこれらのテーマから対策をしましょう!


【あわせて読みたい】
とはいえ、頻出テーマの情報を集めるのって大変だと思います。
以下で情報を網羅的にまとめているので、対策を効率化したい人は覗いてみてください。

https://note.com/mono_koumuin/n/n084550c21f0c


頻出の設問指示一覧


次は、設問指示一覧です。
全国の都道府県で設問に登場する頻出の「指示」は以下のとおり。


1位 取組・対策案・解決策を論じなさい
2位 どのような課題がある?
3位 どのような影響がある?※1
4位 要因・背景を説明せよ※2
5位 必要性を説明せよ※3 

※1
「少子化は当県にどのような影響を及ぼすか?」といったような、現状の社会課題が社会にどう影響するのかを聞くタイプのもの多い。
※2
「女性の社会進出が遅れている要因(背景)を説明した上で・・・」というような、現状の社会課題が生じている要因や背景を聞くタイプのものが多い。
また、「SDGsが求められている背景」というような、ある事柄が注目を浴びている社会的背景を聞くタイプのものもある。
※3
「SDGsを進めるべき必要性を説明せよ」というようなものが多い。(※2の背景と似たような設問指示ともいえる。)

以上が頻出の設問指示です。


1位(対策案)と2位(課題)は論文試験として当然の指示ですよね。
皆さん、準備してると思います。
 

ただ、それ以外のものについてはどうでしょうか?
背景・影響・必要性と急に言われてもパッと思い付かないですよね。

「課題」と「対策」以外についても、しっかりと論文を書くための情報を集める必要があります


論文ノートを作る場合には、上記のランキングを参考にしながら、色々な角度から情報をまとめておきましょう。


まとめ


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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最後になりましたが、試験勉強頑張って下さい!
陰ながら応援してます。


【論文対策を一瞬で終わらせる方法】


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