一番になれない女の話
小学生の頃って、みんな好きな子って何人もいてなかった?
で、順位つけてなかった??
あたしってその順位ですら、二番目にしか名前が上がらなかったんだよね。
複数の子の好きな子リストには入るのに、誰の一番にもなれなかった。
・・・そんなことをフト、思い出した。
きみがあたしを「二番目の女」発言するもんだからさ。
えっと、どういうことかな?
元カノじゃなくて、別れてなかったんだね。
そういえばしょっちゅう、「元カノがさ~」と話題に出してきてたけど、全然リアルタイムの話だったんだね。
そして、自分が「次の女」ではなく「追加(二番目)の女」だったってゆー。
なんだ、これ。
あたしの人生ってこんなもんなのか。
いや、まだこれだけで人生決めつけるのは早いっていうでしょ?
ところがどっこい、これ一度目じゃないんですよ。
どうやら男ってゆーのは、小学生のシステムをまんま大人になっても採用してるわけね。
ちょっと良い様に考えてみるとね、
好きな人の好きな子リストに入れてもらえるのって圏外よりはうれしい。
でも、それでも、一番ならもっとうれしい。
そしてズルイ大人の考えだと、
自分が一番なら他がいたっていい、とさえ思える。
一番ってそれほどの威力がある。
だから二番目って・・・ね。
わかってるよ、
小学生の頃の二番目の好きな子、と大人になっての二番目は全く意味が違うって。
それでも好きな人の傍にいられる女でいたい、
だなんて・・・とんだバカだね。
きみはあたしに聞く。
「で、どうする?」
どうするって・・・どうするんだろ、あたし。