#156 うーん・・・ マルサリス『スタンダードタイムvol.4』
#ウィントン・マルサリス による、 #セロニアス・モンク の作品集。
いったい、ウィントンは、モンクのどこに惹かれたのでしょうか。それがさっぱり伝わってきません。
耳入ってくるのは、モンクらしい珍奇なアンサンブルの完璧さ。確かに、モンクの初期の作品は、こういった面白いアンサンブルを聞かせるものがたくさんあります。
けれど、それはモンクの本流ではないと考える僕は、「そこじゃない！」が半端ありません。
ほかのメンバーもどことなく、生気がない。また、ウィントンの悪癖であるコントロール狂が出てきているようです。
一番サウンドはジャズっぽいのに、演奏態度が、モンクの自由さとは程遠い。その時点で、なにか勘違いしているという印象がぬぐえない一枚です。勘違いというのがおこがましいなら、ジャズのとらえ方が宇宙人のように、まるで違うというべきでしょうか。
これまでのウィントンの作品で、退屈する作品はありましたが、ちょっと腹が立つというのはこれが初めてかもしれません。
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