まともなヤンデレってやつを書きたくて頑張ったけどこれじゃないかも感は残ってるやつ


*読む場合は雰囲気で読んでほしい気持ち


玄関の鍵が開く音が廊下に響く。優しい声色でただいまと言う声が聞こえ、足音が近づく。
いつもと同じなのに、なぜ今日はこんなにも怖く聞こえるのか。

昼に会った同級生の言葉が脳内で反芻される。
あの時私が孤立してしまった理由。私自身が悪いのだとずっと責めていた中、彼だけが優しくしてくれた理由。
リビングのドアが開き、彼がキョトンとした顔でこちらを見る。

「あれ、どうしたのそんな顔して?何か悪いことでもした?」

そう言って近づかれそうになり思わず体が跳ねた。それを見て少し驚いた後に、私の手を取り優しく笑う。

「大丈夫?」

心臓の鼓動が早くなり、呼吸も荒くなる。怖い。あんなにも好きで、ずっと一緒にいたいと、わずかな時間でも離れがたかった筈なのに。
今は、一刻も逃げ出したい。

「……っ、は。」

「うん、ゆっくり、大丈「こ、高校の、時……私のこと、悪く言って、1人にしようと、したの……?」

伝わらない、きっとこんな言い方じゃ伝わらない。だって私でも何を言い出したんだって思うような言葉選びだ。
きっと「いきなりどうしたの?」とか、「もう一度、ゆっくり話そう?」とかそう言ってくれるって

「あー……ばれたんだ?」

喉の奥で、息が詰まる音がした。笑ってるのに、怖い、いつもの笑い方じゃ無い。
掴まれていた手に力が入り、抜け出そうとしても抜け出せない。

「誰から聞いたんだ……?今日は別に人と待ち合わせとかじゃなかったよね……。ああ、宅配があったねそういえば……。
てことは新しく入った配達員の中にいたのか……。運が悪い。
やっぱりもっと遠くに越しとかなきゃダメだったかなあ……。」

呟くようにそう言う彼は口元は弧を描いているが目は笑っていない。むしろ憎悪のようなものさえ見える。
ぎりっと手が軋むほど強く掴まれた思わず声を漏らせばパッと手を離した。

「ああ、ごめんね。痛かったね。
跡には、なってないかな。」

「はっ……あ、の……「君が欲しかったんだ。ずっと。
僕だけを頼って欲しかった、僕だけ見て欲しかった、僕だけのものになって欲しかった。
みんなが君を避ければ、唯一僕だけが優しくすれば、君は僕に縋ってくれるって……そう思ったんだ。」

そう言って抱きしめられる。いつもならただ幸せな気持ちで、安心して抱き返せるのに、私の体は動こうとしない。
この人を受け入れてはいけない、この人は私を騙して、陥れて、1人にして……。
体を押し返すため手を動かそうとした瞬間、耳元に口を寄せられた。

「今更僕以外を頼れるわけないよね。」

手が止まる。今更、あの日から今まで、この人以外とまともに関わったことがない。外に出るのだって、1人じゃ出られない。いつもこの人と一緒だった。
君1人じゃ不安だからと、優しい、大切な人だとずっと思ってきた。

「大丈夫、僕が一生面倒見るよ。絶対見捨てない。
だから、ずっと一緒にいよう。」

プロポーズと同じ言葉なのに、今はそれがただの枷にしか思えない。
けれど結局、私はこの人に縋る他ないのだ。
彼の背中へと手を回せば、先ほどよりも強く抱きしめられる。

「ありがとう、大好き。」

……………
設定ふわっふわしてはる
なんかこう、身体的な縛りつけより精神的な方が効きそうというか。こう、さ!わかるか!?俺はわからん!

まともにヤンデレらしいヤンデレ?かけた気がしなくもない。いつも俺の中のヤンデレくんは女の子にぶん投げられてるから。

「そんなことする前に正面切って告白しろやボケがー!」(背負い投げ!)

「好きですー!付き合ってくださいー!」(投げられながら)

「好みじゃないので出直せ。」

っていう
可哀想すぎ

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