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情報大学からデザイン専門に旅立って4ヶ月が経ちました...


特に価値のある情報があるわけではないのですが、夏休み前の区切りとして、思ったことを記録しておこうと思います。

(知り合い用に言っておくとサムネイルの画像はそういうコンセプトで撮っただけで、普段の私は黒眼鏡に七三分けです。専門デビューなんてしてません。)

なぜデザインの専門に?

大学3年10月にデザイナーになろうと決意しました。しかし、大学ではデザインの授業はないため、院での2年間の代わりとして、東京の日本デザイナー学院で2年間学ぶことにしました

当時私が独学で取り組んでいたのはUI/UXが中心でした。しかし、デザインの基礎を学びたいという思いから、あえてWeb系ではなくグラフィックデザイン科に進学しました。

感想

- ちょー楽しい

専門の感想を一言で言うなら、「ちょー楽しい」です。研究に邪魔されずに1日中デザインのことを考えられるのが本当に幸せすぎます。

また、独学で得られなかったデザインについて語り合ったり、講評をしてもらえるという切望していたことが叶って毎日が楽しいです。

あとは単純にものを作る行為が肯定されている環境が心地よいです。一般の大学でサブカル系コンテンツを作ると厨二病だと言われると思います。しかし、専門では講師もそれらのコンテンツに明るく、真摯にアドバイスをしてくださいます。例えば先日私は映画ポスターの課題で、自分が小学生の頃に考えていた三期分のアニメと映画の設定を16スライドにまとめて無限に発表しました。気持ちよかったです。

- 独学との違い

専門で学んで、独学と異なる良い点は以下のことです。

  • 技術を体系的に学べる

    • 習う機能の8割程度は独学で知っていたが、残りの2割の便利機能を知れたのは良かった

  • 知識に偏りが生まれない

    • UI/UX系だけやってきたので、印刷のことを何も知らなかった

  • 感覚的なものを実践、レビューの作業を通して身につけられる

    • 平面構成や色彩、タイポグラフィーは素人が良し悪しを判断できないため、独学は無理

  • プロ目線のレビューを受けられる

    • さすが東京というか、講師の経歴がすごすぎる

  • 生徒同士刺激になる

    • 生徒同士で投票する機会がある

  • 頭が柔らかくなる

    • 大学でもアイディア出しはよくやっていましたが、デザイナーはレベルが違います

    • 別の言い方をすると偏見やバイアスをとって、アイディアを作る能力が上がりました

  • 図書館がある

    • デザイン系の本や雑誌が読み放題

  • 広告やデザインについて考える機会が増える

- 期待と違っていたこと

逆に少し期待と異なっていたのは以下のことです。

  • デザインの歴史やそれに伴った知識などは今の所学べていない

    • 専門は実用性重視というのと、私が所属しているのが2年制なので仕方はない

  • 意外とモチベーションがない人も多い

    • 私も情報系に触ってないのに情報系大学に進んだので、そういう人が多いのは当然

    • おそらく好きかどうかは実際にやってみないと確定しないので、独学とはいえ1年以上その期間を大学で持てたのはよかったと改めて思った

  • ちょー忙しい

    • これは私がやる気があるのと目が肥えているせいもあるのですが、正直毎日課題に追われていて、大きな課題の前は毎週寝不足です

    • 就活が2年生前提であり、夏休みも短いので、就活は正直何も進んでいません

  • 意外と高卒ストレートな人は少ない

    • おじさんとして孤立するかと思っていたのですが、体感半分は高卒ストレースの方ではありませんでした

    • どっちにしろ尖りすぎて孤立しましたが

自分の能力について

独学時代と異なり、比較対象がいることで私の強みや実力も明確になってきました。大きく3つあります。

- グラフィック能力

意外と私はグラフィック能力があるらしいです。普段TwitterやPintarestや芸大の作品を見ている身としては、自分なんて未熟すぎるし、自分の作品をそこまで綺麗とは思えていませんでした。しかし、意外と専門の同世代と比べると評価は高いらしいです。意外と1年の独学期間のうちに作品をたくさんみまくったおかげで、他の人よりも綺麗なデザインの基準が高く、明確な気はしています。

- 論理的思考力

次に実際に複数の先生に言われたこととして、論理的な思考が挙げられます。大学時代から論理が強すぎる気はしていたのですが、専門ではいい方に活用できている気がします。

具体的には課題の明確化、仮想設定の緻密さに時間をかけることで、納得感のあるコンセプト、デザイン、プレゼンができています。自慢を入れるとロゴやポスターを作り、プレゼンして生徒間で投票をする授業では、現在20人中一位、一位、二位です。すごいでしょー

- やる気

単純にやる気はおそらく一番あります。私は1年以上デザインに向き合って、好きととうことを確認し、大学から専門に行くという変人行動をした人です。一般の人よりもデザインに対する思いも、デザインを語り合える喜びも、デザイン能力を向上しないといけないという焦りも他の人より高いです。

そして、なにより綺麗なものを作りたいという願望が強いので、少なくとも自分が綺麗と納得できるまで絶対にやりきるようにしています。

入学当初はとがりすぎて、休み時間にもイヤホンをして話しかけるなオーラを出しながらPCでデザインをするヤバいやつになっていました。

これからの方針

- 足りない能力

専門に来て改めて感じた能力不足がいくつかあります。

  • バイアスがないアイディア出し

    • コピーや発想では私の論理では導き出せない発散的な思考が必要です。しかし、理系、論理、具体の考えが強すぎて、なかなかその殻を破れません。

  • 集団でのデザイン

    • 後期の授業であるかもなので楽しみです

  • ゴリ押しをやめる計画性

    • 今までは綺麗になるまでやめない方針でやっていたので、良い審美眼があれば誰でも良いものが作れるゴリ押し戦法でした

    • しかし、普通に体調を壊したので、限られた時間でいかに最適解を導き出すかというところを意識していきたいです

- 授業の使い方

授業は練習の場だと思っているので、次の2点を意識していました。基本はこの2つに上記の足りない能力の分野を取り入れる方針でよいと考えています。

  • 苦手、やったことのない分野に挑戦する

  • 自分の強みを活かして勝つ

一応解説すると、最初については私がジェネラリスト志望というのが根底の理由になります。したがって、苦手なことをどんどん潰すため、積極的に苦手な分野、未経験のものに挑戦するようにしています。

とはいえ、負けるのは悔しいので強みを活かして勝つことも目標の1つです。

例えば、映画ポスターの課題のときは、アニメーション映画にして苦手なイラストを描く作業を強要しつつも、設定の緻密さで一位を取るという方針を立てました。(結果はイラストがバカ上手い人に圧勝で負けて二位でした)

(もちろん、スペシャリスト思考の人や作家性が必要な人はまた話が変わってくるでしょうが。)

大学に行ったことについて

まず、私は周りの人も含めて2年程度の時間的な誤差は問題視してません。死ぬ年齢は人によって数十年異なる以上、途中に寄り道を数年したことなんて塵レベルの問題だと思っているからです。特に私の周りにはそういう方が多いので私自身ストレスはないです。

どちらかというと金銭面的に親に負担をかけた方が申し訳な区思っています。ですが、奨学金制度と私の自己中心的な幸福追求と家庭の事情から、私が言うのは本当に失礼ですが、後悔はないです。

そして、大学4年間の生活についても無駄だとは思っていません。(この世界線で無駄ではないと言っているだけで、情報系ではなく美大の世界線進めるボタンがあったら正直迷うは迷う気がしますが)

理由としては次のことが挙げられます。

  • 多分プログラミングをどうせやりたくなるので、4年必要かは不明だが、デザインよりは好きではないと結論づけられたから

  • デザインを好きだと気づけたから

  • 今も生きる考え方に出会って、自分のものにするのに必要な時間だったから

  • 素敵な人と出会えたから

  • (どちらかというと課外活動の)知識が役に立っている

    • グラフィックの課題でモデリングやプログラミング、Webデザインが行えるのは差別化でめちゃくちゃ強と持っています。

    • 例えば、平面構成で5本の線を描くときはprosessingで5本の線をランダムに表示させるプログラムを書いて試作を量産しました。イラストの課題のときはBlenderでモデルをつくって、影の位置を確認するのに使えます。

とはいえ、やはりプレッシャーに感じる必要もあると思っています。他の人よりデザインをしている経験はありますが、私とクラスメイトのデザインは
、その分の差が開いているとは正直思いません。この点はもっとプレッシャーに感じてモチベーションにしていきたいです。
(厳密には大学との両立で独学と、専門での効率は違うとか、デザインをもともとやっている人もいるとかありますが、細かいことは良いでしょう)

最後に

7月になりましたが、将来が不安ではないですが不安定すぎます。助けてください…


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Yusui Hoshino
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