死んでも人に勇気を与えたくない
「努力は成果を裏切らない」。よくテレビでこういった言葉を聞く。大抵はスポーツ選手での表彰台などだろうか。
私は個人的にはそういったことを口に出したくない。「自分は努力して成果を出した」ならわかる。(それすれも、2位の人に対して「お前は努力をしていない」と言っているようなものなのであまり好きではないが。)
それに対して、「努力は成果を裏切らない」という普遍的な法則のように言われるのは違和感がある。結果の要因なんて複合的で何か1つになど特定できない。遺伝、環境、運、努力、それら全てが作用しているため、努力だけで片付けられることではない。要は塩バイアスに溺れているように思えてしまって、発言にむず痒さを感じてしまうのだ。めちゃくちゃ捻くれている考えであることは理解しているつもりであるし、不快に思う人も多い考えだとは理解している。
だ、この言葉が勇気を与えるということは否定できない。(どうでもいいが、「勇気を作る」とは言わないが、「勇気を与える」とはよく言う。人は自分で勇気を作ることはできず、他の人に与えられることでしか持てないのかもしれない。)こういった根拠のない言葉の方が多くの人を救うだろう。そういったことが言えない私はやはりリーダー向きではないのだろうと思った。